Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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涼宮ハルヒの憂鬱IVに絡む補足考察
 先の記事を上げた直後、強制電源断になってしまい、午前2時を回って再起動したてりぃです。…不規則生活ここに極まる。明日の仕事もしんどそうだナァ?orz

 さて、今回はレビューを上げた後になって気付いたネタがいっぱい出てきちゃいました。こうやって記事を分けちゃうと、経験則から言ってあまり読んでもらえないんで悔しいんですが、本レビューに付け加えるには量が多すぎる事、流れとしてもうまく収まらないこと、いずれもちょっとした小ネタであることなどから、こちらに独立した記事として上げることにします。ハルヒのネタを渇望されている皆さまに、少しでも足しになれば幸いです。
【ナゾのスピード破局男女】
 冒頭の長めのアバンで、ハルヒのこんなセリフがあります。

恋愛感情なんてぇのはね、一時の気の迷いよ、
精神病の一種なのよ!


 このセリフの辺りで校庭が移るのですが、そこでテニスのネットを張りながら「初々しい触れ合い」を見せているジャージ姿の男女が。この男女、Bパート中のハルヒが元気を取り戻す辺りで、破局を迎えています(笑)。ダウナーハルヒに恋愛感情を見せる男女、アッパーハルヒに破局を迎える同じ男女を絡めていることから、意図的な演出なのだろうなと思えますね。

 これは、「不機嫌なハルヒ」が恋愛感情らしきものに翻弄されているために不機嫌なのであろうこと、そして「上機嫌なハルヒ」が恋愛感情から目を離せるいいネタを見つけたこと、をそれぞれを示していると考えるとスッキリします。


【長門と月】
 長門が異空間に乱入した時、その背景に「月」が描かれています。それまで、現実世界ではあり得ないような摩訶不思議な背景だったところに、いきなりの「自然にある背景」です。もちろん、教室の中にあんな大きな月があるのは十分異常なのですが、何故「月」であったのか。不思議な背景のままでもいいでしょ?

 これは、「長門」が「月」に象徴される存在としてこの空間に乱入してきた、と解釈できます。本レビューの方で「落日」と「暗闇」について書きましたが、そうして低下してきたキョンの運気に「光明をもたらすもの」、それが月としての長門なのではないかと。

 そしてもう一つ。何故「太陽」でなくて「月」なんでしょう?闇に光をもたらすものならば、太陽の方がより強力です。それだとこのシーンの雰囲気には合わない、長門という物静かなキャラクターの性質に合わない、といった要因は考えられますが、別な解釈も可能です。太陽=ハルヒという描写が直前の話~「サムデイ イン ザ レイン」でされていたことを考え、更に「月」が「太陽」に照らされて初めて光り輝く存在であることを合わせて解いていくと、「長門の本作における位置」が象徴されている気がしてなかなか興味深いのですよ。これについては、原作を全て読んでおられる方々の反論が予想されますが、ま、一つの見方と言うことでご容赦下さい。


【情報統合思念体の葛藤】
 長門と朝倉は敵対関係として描かれていますが、その実は同じ「情報統合思念体」という集合体から生み出されたヒューマノイドインターフェイスです。つまり、この敵対関係は「内部の葛藤」として読み替えることが出来ます。

 今話で描かれたバトルとその決着は、「激しい葛藤の末、一方が残ることで問題の解決を見たこと」を象徴していると考えられます。もしこれが、ストーリー全体の帰着を予言する「前哨戦」の役割を持っていたなら?相反する選択のせめぎ合いの末に、一方が選択されることで問題の解決を見るような、そんな未来があるのではないでしょうか?いや、これ以上語るとネタバレだよなぁ?


【カナダ】
 ミステリックサインにて、行方不明になったコンピ研部長の両親が海外在住である、と知った時のハルヒの第一声がこれです。

へー、外国ってカナダ?

 彼女は恐らく無意識に言っていますが、これは朝倉涼子が引っ越した先のことをうっすらと覚えていて、「不思議な失踪事件と外国」という同じ因子を持つネタが上がったことから反射的に答えたものだ、と考えることが出来ますね。


【おまい、それホント?】
 再びアバンに戻って、そのラストのキョンのセリフを検証してみましょう。

涼宮が思い立ったように恋したり、
涼宮が望んだようなパーッとした事件が
起こったりするなんざぁ、
そうそうあってはならないんだよ、この世で!

しかし、パーッとした事件の方は、
この時秘かに始まっていたのだ。

 パーッとした事件は、この後に続く朝倉涼子とのバトルを指しているのだろうとすぐにわかります。キョンが「そうそうあってはならない」と思っていたことが実は起こっていたわけですね。じゃ、もう一つの方は。「ハルヒが恋をする」というのは実現していないの?先の演出の考察から言っても、ハルヒの不機嫌が「恋愛感情に絡む何か」に起因する以上、既にハルヒが恋に落ちているという理解の方がしっくり来るのではないかしら?何故、そのことにキョンは触れず、「パーッとした事件の方」などと切り分けた言い方をしているのでしょう。

 これまでの放映の中で、キョンは自分とハルヒの関係について必ずしも的確に理解していません(もちろん、ハルヒも、ですが)。自分のことはよく見えない。孤島症候群(後編)で私が考察した、首の後ろのホクロの毛、というヤツですな。やれやれ(笑)。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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コメント
この記事へのコメント
特撮ヒーロー好きの観点より1
(朝倉とのバトルは、ノベル1巻で既に有ったんですね。前回カキコしてイキナリだったから、チョッピリ驚きました)


ウルトラセブン第8話「狙われ街」の話を思いだしてしまったのはベタ過ぎますか?
どうも「夕暮れ」「外が見える個室」とくると直ぐに思いたってしまい…。

狙われたモノ(ハルヒの変革と地球)をよそに、ソレに付いての方針の違う二人が話し合う、と言った所なんて特に。
ここでは、朝倉はメトロン星人な訳ですが、キョンの死が引き金になるのでしたら、ソレはハルヒの変革と同意義であって、キョンとモロボシ・ダンはイコールとならない筈。(キョンは朝倉の言ってる事が理解出来てないし)
2006/06/07(水) 14:12:50 | URL | えころ #-[ 編集]
特撮ヒーロー好きの観点より2
「なら、ダンが現れるに違いない」と思いました。
でも、やって来たのは、どちらかと言うとウルトラアイを掛けたセブンでしたね。(無表情な点も似てる)

人類よりも遥かに高度な地球圏外生命体(彼女達とは設定は違いますが)が、当事者達を含めず、今後の行く末を決めてしまう。似たような事が現実でも有ります。
「宇宙人の我々が何故、戦わなければならない?」とは、メフィラス星人の言葉ですが、本来戦わねばならない当事者の地球人(ハルヒとキョン)は無力で、その代行をウルトラマン(長門)がしてくれていました。
2006/06/07(水) 14:16:18 | URL | えころ #-[ 編集]
特撮ヒーロー好きの観点より3
長門VS朝倉のシーンは激しく熱くも見えましたが、自分には酷く悲しいモノとも映りました。

あと、会話決裂後、部屋を出て行き巨大化したメトロン星人には決闘の作法などが伺えましたが、イキナリ切り付けた朝倉は破廉恥さながら、逸脱さが色濃く出ていて、良い対比になりました。
(基本的には、円谷の星人はその星の大使的役割)


と、第1期ウルトラとハルヒを兼合いに出してみましたが、来週はGガンですか!
「皆さん、お待ちかねぇー!」です!!

(眼鏡を掛けなくても、よい世の中はくるんでしょうか?)
2006/06/07(水) 14:23:17 | URL | えころ #-[ 編集]
メトロン星人!
あ、なるほろっ!その「本歌取り」は盲点、というか思い出せなかった点ですな!多くの方が指摘されている通り「エヴァンゲリオン」との類似点は数多く思い当たったのですけれど(無感情なキャラの感情の萌芽につながるストーリー、無数の槍に貫かれる姿、物騒な武器と化した両腕に貫かれるキャラクターなど)、夕暮れをバックにしたシーンはもっと他に原典があったはず、と思いながらついに思い出せなかったんですよー。

こういう「原典」が透けて見える部分に対して「パクリ」と過剰反応する向きも多いようですけども、私はむしろ「本歌取り」として優れるものであるかどうか、という視点で評価したいと思っています。今回の話は、私としては最上級のインサートであったと思っておりますが、えころさんにとってはいかがでしたか?
2006/06/10(土) 01:16:59 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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