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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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ウルトラマンメビウス 2話「俺達の翼」
 先週、第一話レビューを書いた後、ナンとありがたいことにツバサさんのところの記事でご紹介いただきまして(その節はどうもありがとうございました>ツバサさん)、そのおかげでいっぱいWEB拍手を頂戴しました。どうもありがとうございます。

 ところが、今週のレビューを書く段になって、このことがもんのすごいプレッシャーになって自分に帰ってきております(汗)。自分でできる範囲のことをやればいいんだし、結局はできることしかできないんですけどね。そういう風に「アタマ」では思っていても、PCの前に座ると、いや、レビューをどう書こうかと考えるだけで、ヘビににらまれたカエルの如く、油汗がタラ~リたらり(笑)。まっこと、「れびゅあー」なるものは厄介なものにて候。(ーー;)
 今回の第2話では特に顕著に感じられた、「2種のものの対比・並列」という視点でレビューしてみたいと思います。


【「静」と「動」の対比表現】
 前回に引き続きウルトラマンメビウスの戦闘シーンには、時間を贅沢に割いた「静」の表現がなされていました。勝負に先立ち互いを見据え、隙を窺うグドンとメビウス。息を呑む長い長い時間の後、一瞬で決まる勝負!しかし敗者が判明するまでの、何とも言えぬ「静止した時」の表現。この一連の流れは、時代劇の典型的なパターンを模しているようです。

 その直前には、前回は見られなかった「取っ組み合い」が演じられました。メビウスの苦戦を表すためということもありますが、意図的に場を乱し、その後の静寂を一層強調しようという意図も垣間見えます。更に少々遡れば、「メテオール」なるオーバーテクノロジーを駆使して戦うGUYSの激しいシーンから、時間切れでピンチに陥り、死を覚悟させられるわずかな「間」への展開もまた、「動から静へ」という描写がなされています。これらの緩急が織りなすメリハリは、映像全体を実にスリリングなものに見せてくれました。

 これらはみな、映像を魅力的なものにしよう、というスタッフの気迫がなせる業なのでしょう。受け手として、その気迫がビリビリと伝わってくる瞬間ほど嬉しいものはありません。ならば見る側も本気で答えてやろうじゃないか!という感じですよね。


【「ハイテク」と「ローテク」】
 一方、非常に燃えるシーンに仕上がっていた「メテオール発動」の場面と、その後のメビウスが演じた「肉弾戦」の部分とは、「ハイテク」と「ローテク」の対比でもあります。最早人間の目では追えないほどの動きを駆使しつつグドンを追い詰めたGUYSでしたが、結局は時間制限の壁にぶつかってあと一息のチャンスを逃してしまいました。一方、メビウスも人間には計り知れぬ存在には違いありませんが、その戦いぶりは非常にアナクロなものであり、体と体のぶつかり合いと、最終的には「剣VS鞭」の勝負でした。結果、同じく時間制限に捕らえられそうになっていたメビウスは辛くも勝利を手にするわけですが、その差は紙一重。GUYSの助けなくしては得られなかった勝ちでしょう。つまり、「ハイテク」も「ローテク」も、同じ「時間」という制限を背負いながら難関に立ち向かっていたわけで、これらの間に「根本的な差はない」という風に読み解くことができます。

 これらの二種の表現が示すものは、恐らくは「過去」と「未来」との融合。そしてそのどちらも優劣のつけ難いものである、ということを示しているのではないでしょうか。過去のウルトラマンの歴史を肯定しながら、しかし現代ならではの表現を模索しているこの番組に、大変ふさわしいテーゼだと思うのです。

 今話にはもう一つ、「ハイテクとローテクの融合」が表現されている場所があります。それが、未知のテクノロジーをも内包する最新鋭主力機・ガンフェニックスに対して、なんと人間の手でちまちまと塗装を施した新たなクルー達の姿です。自分たちの手で翼に炎を描く、という行為は、効率主義的な目で見れば馬鹿げた事でしかありません。しかし、その行為を通して得られたものは、確かに彼らの「力の源」になりました。優れた技術と、熱い思い。その両方が揃ってこそ、彼らは戦う力を手にしたのではないでしょうか。


【「子ども」と「オトナ」の双方に向けた物語】
 さて、サブタイの「俺達の翼」は、そのような初めての共同作業(笑)を経て完成したガンフェニックスを指すと同時に、その過程で培われた「新しいクルー達の信頼関係を象徴するもの」にもなっています。この「協調」が今回のメインテーマであることは間違いないでしょう。最初はおずおずと、しかし次第に和気藹々と作業に打ち込んでいくメンバー達の姿は、学校祭の出し物を作り上げていく子ども達の姿と非常に良く似ています。

 この部分、オトナの視点で突っ込みモードに入ってしまえば、完全にザルと言える入退室管理、微笑ましすぎて緊張感のない寄書きなどが、「軍隊」に準ずる組織としてはあまりにも似つかわしくないため、「そんなバカな?!」という印象しか残りません。しかし、子どもの視点ではそうした矛盾点・問題点は気にはならないはずで、むしろ「協調関係を築くことの素晴らしさ」のみがクローズアップされるのだと思います。子どもをメインターゲットに据えてアピールする方法論としては、最高のものと言えましょう。

 そして今話では、そこにもう一つの協調関係の成立がオーバーラップされています。GUYS(とりわけアイハラ隊員)とメビウスとの連携ファイトです。お互いに未熟な部分を残すアイハラ隊員とメビウスが見せた、これまた初めての「戦いにおける相互フォロー」。「ちょっとケンカしそうだった二人が、共通の問題を前にして心を少しずつ通わせていく端緒」という風に考えると、実にわかりやすく、そして良質なエピソードに仕上がっていると思います。

 実はこの部分、ちょっと強引ですが、今回登場した怪獣「グドン」が始めてウルトラシリーズにお目見えしたエピソード、すなわち帰ってきたウルトラマンの第5話「二大怪獣東京を襲撃」~第6話「決戦! 怪獣対マット」へのオマージュにもなっていると思うのです。新マンでは、ルーキー・郷隊員とベテラン・岸田隊員との対立関係が前半で描かれ、後半では二人を含むMAT全員が力を合わせて怪獣に立ち向かう展開になっていました。完全に一致とまではいかないものの、今回の話とよく似た部分があるではないですか。知っている人はちょっとニヤリとさせられる、言ってみれば「オトナ向け」のお遊びであるわけです。もとより、人気のある旧シリーズの怪獣を再登場させる部分からして「オトナ向け」には違いないわけですが、表面的な部分に留まらず、テーマ深くにそれを仕込んできたところが「やるな!」という感じでした。

 このように、子どもにこそ見て欲しい部分、オトナならではの楽しみが見出せる部分の両方を、作品中に散りばめようという心意気が、モチーフのあちこちに感じられるのですよ。いやはや、何と高い志でしょうか。年間シリーズという長丁場ではいろいろなことがあるとは思いますが、どうかこのテンションを保ちつつ、いい作品を送り出して下さるように祈りたいと思います。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:ウルトラマンメビウス - ジャンル:サブカル

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