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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
   来訪者数: since 2004/12/2...    
第10話「愛する人は ずっと見守っている」
 ヴァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

 …ヴァ………ヴァイオレット………エヴァあああああああああああああ………………あ………がーでんの……第10話……………を……………見ま………………。

 …………見ました。……ああ。
 
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

(中略)

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


 何ですかこれっ!!!!!!


 「この作品の感想を8000字以内で述べよ」って言われたら、今なら余裕で8000字の「あ」で埋まりますよっ!!!!!!


 いや、もう……何これ、ホント……何なのっ!!!!!!


 これ自体が「波動砲」だわっ!!!!!!後にチリひとつ残らんわっ!!!!!!


 見てごらんなさい我が家の惨状をっ!!!!!見ていた三人のうち二人が大号泣ですよっ!!!!!


 しかも、残る一人=泣いてたけど号泣まで行かなかった妻が、私と娘から何故だか責められるという、よくわかんない地獄絵図でしたよっ!!!!!


「何でお前はそんな程度で済んでるんだっ!!」

「いやぁ…先に周りに号泣されたら、何か冷静になっちゃって……」

「お前はあああああああああああああ!!!!」
「この人否人が!!人否人が!!」


 何だこれ………。薄々思ってたけど、妻タン可哀そうだな…。(お前が言うな)


 まあ、ここで妻が責められたのって、多分、「人の気も知らないで」ってことなんでしょうけどね。



【少女の気持ち】
 アバンは、今回のエピソードの主人公となる少女・アンが、自分のお人形とお話ししているシーンから始まります。

 一種のロールプレイには違いないのですけれど、その実、少女の人形遊びは「自己との対話」です。ここには、描き方によって色々な意味を乗せ得るのですが…今話のそれは、「自分の本当の気持ちを身の内に秘め、自分の中だけで完結している少女」を示しているように思いました。

 その意味で、Aパートのハンドリングは、もう絶妙の一言です。幼い少女らしいちょっと我が儘な側面や、天真爛漫だけどやんちゃな部分や、聞き分けの無い言葉は吐くところなどを、これでもかと言うほどに描き出しているように見えて、実際には彼女は「心の中にある本当の不満を誰かにぶつけてはいない」のです。彼女が、いくばくかでもその心の中の不満を吐露したり、不安を見せるシーンは、決まって「大人が立ち去った時」と「少女が一人でいる時」に限られているのです。

 Aパート中の唯一の例外と言えそうなのが、これ。

「それより、アン。
 お客様のお相手をしてさしあげて?」

「お客様はきらい。
 私からお母さんをうばうんだもの」


 初見時には、これが「アンはまだ本当の気持ちを出しているわけではない」とは気づけません。だけど、一回一通り見た後でここを見返すと、アンがすんげぇ我慢してるのが痛いほどわかるんですよ…。

 アンがヴァイオレットを「大きなお人形」と誤解することにも、意味が付与されています。自分の人形ではないけれど、お人形なのであれば…自分のお人形の次に、自分の気持ちを出せる相手になり得るんですよね。そういう大きな流れがバックボーンにあって、全体が構成されています。Aパートでは、何か良くないもののように思えたことから距離を保ち気味でしたが、夜中にヴァイオレットを訪ねた際の素敵な笑顔に魅せられて以降、Bパートからはぐんぐん距離が近くなる様が描かれています。そして、アンが初めて言葉に出して、心の中の本当の不満や不安を伝えるのが、ヴァイオレットになるのですよね。

「本当はヴァイオレットにリボンを付けてほしいんじゃないの…」

「はい」

「本当はお母さんにしてほしいの」

「はい」

「いっしょにご本よむのも、なぞなぞもおままごとも、
 虫は、お母さんにがてだけど…

 お母さんとわたしのじかんをとらないで、ヴァイオレット」

「あと数日です」

「じゃあ、てがみをかいてるとき、
 わたしもそばにいていいっていって!
 ちかくにいたいの!
 そばにいて、手をぎゅっとにぎるだけよ、
 おねがい!」


 ……あああああああああ………いやもう、普通ならここだけでも死にますわ。初見時はですね、Aパートのアンの我が儘っぷりの方が殊更に気になって、まあ事情があるんだろうけど…って思いながら我慢してたんですが、Bパートのここに至って、「アンはこの気持ちを誰にも言わずに我慢してた」ってことがわかってからは、もうそこまでの印象が180度反転して、エラいことになりましたわ…。ごめんよアン…オレが我慢してたんじゃなくて、キミの方がずっとずっと我慢していたんだね…。

 その後、アンはお母さんに対しても自分の思いをぶつけることになるのですが、これって、アンの成長の過程なんですよね。最初は「自己との対話」だけで完結していたけれど、次に「自分のではない、外から来た大きなお人形」に気持ちを伝えられるようになり、その後に、最も近い他己と言える「お母さん」へ気持ちを伝えられるようになる、という。

 その過程が、見ているこちらが辛くなるくらいに細やかに描かれます。

「あたしが知らないだれかのてがみなんでしょ!
 おみまいもこないだれかよ!
 お母さんのことを本当にしんぱいしている人なんていないのに!」


 うあああああああ……いやもう、この段階で既に泣かずに耐えるのがほぼムリな状態なんですけど、そんなところでも小技を色々入れてくるのがですね…この言葉を聞いて母親の表情が変わるのを見たアンは、そのことでまたちょっと自分の感情を収めようとして、トーンを落としてから次の言葉を紡ぐんですよ…。

 そうして、でもやっぱり言わずにはいられなくて。

「わたし知ってる!お母さんは…

 お母さんがいなくなったらわたしひとりよ!


 ああああああああああああああああああああああああああ!!

「わたしはいつまでお母さんといっしょにいられるの?!」


 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

「これからずっとひとりになるなら、てがみなんてかかないで!
 いまわたしといっしょにいて!わたしといてよ!
 お母さん!!お母さん!!」


 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 もうやめて、やめてよぉ!!ライフなんかとっくに尽きて、オーバーキルもいいとこですよぉ!!

 母親が近い将来死んでしまうのだということもわかっていて、それでもずっとこの子は…しかも、それをオブラートに包んで相手に伝えようとする優しさも同時に持ち合わせているとか、見ているこっちが死んでしまいますよ、これ。

 なのに、まだダメ押しがあるんですよ。感情を爆発させた後にその場を駆けだし、その先でアンが言うのは…。

「りっぱじゃない!……りっぱじゃない……
 わたし…お母さんを泣かせちゃったあああああああ!!!」


 ふぐおぐばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 この子は!!ほんにこの子は!!!ええ子やないか、ええ子や…なのに、なのに、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!




 ヴァイオレットとお別れする時、彼女の頬にキスをして、その温かさに初めて、ヴァイオレットが人形じゃなかったことに気付いたアン。

 これは、「アンが他人と心から触れ合えた初めての体験」であり、そのことを初めて自覚した瞬間なんですよね。アンはヴァイオレットと関わることで、小さいけれども大きな意味のある一歩を歩んだと思うのです。

 だからその後、お母さんが亡くなって一人ぼっちになった後、母からの手紙を毎年受け取りながら、友達と触れ合い、素敵な異性と巡り合って、愛情にあふれる家族への輪を広げていく、その流れに大きな説得力が生まれるんですよね。実に美しい展開じゃないですか。

 え?このシーンでは泣いてないのか、ですって?はっはっはっは、私を誰だと思ってるんですか、この道14年目になる壊れレビュアー・てりぃですよ?泣いてないわ゛け゛が゛っ゛っ゛!!!


 はばだぶびだべぶらぼぐびだばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 きょく!!きょくが!!ED曲もいい仕事しすぎだろ!!自分が母親になったアンが赤ちゃんにキスするシーンにかぶせて、かつてはアンが母親からキスされたシーンをかぶせつつ、EDで歌われてるのが「ひとりじゃああああああ、なああああいいいいい♪」って、死人に対して波動砲撃つような真似しやがってえええええ!!!

 「愛は、こうして遠くまでつながっていく」ってことなんですよ、これ…。母を失った子の立場としても、自分の子へ何かを注いでいきたいと願う親の立場としても、オレぁどっちも体験済みで、わかりすぎるくらいにわかっちゃうんだよ、もう泣きはらす以外に何にもできねぇよ…。

 いやもう、控えめに言ってっつーか、客観的に言って「最高すぎ」ですわ、これ。つーかですね、前回を見終わった直後は正直「何をやるんだこの後」って思ったし、今話を見始めた初っ端では「ああ、個別エピソードが来るのか、それはそれでいいけど、おっきな流れとか大丈夫なんかな…」って思ったんだけど、全ッ然杞憂でしたわ!!つーか、残り三話、全部こういうクオリティなのひょっとして?!京アニ作品で言うと、氷菓の終盤が「全部短編なのにどれも漏れなく即死級」というとんでもないクオリティでしたが、あの惨状が今再び、いや、ひょっとしたらあれを超える展開が待ち受けているの?!

 いやー、とんでもないレベルの、でも底抜けにいいお話でした…って、「あれ?もう終わり?」と思われたそこのアナタ。ご安心ください、冒頭部分に「あ」しか書いてない手抜きとは言え、このレビューは5000字越えにしてまだ書きたいことは半分です。(^^;マダカクノ…



【ヴァイオレットの気持ち】
 今話のヴァイオレットについては、二通りの見方があると思います。一つ目は、「アンから見たヴァイオレット」。そしてもう一つは、「ヴァイオレット自身としてのヴァイオレット」です。何を言ってるんだと思われそうですが、順を追って説明していきたいと思います。


 アンから見たヴァイオレット、という見方で言えば、実はヴァイオレットにはいくつかのフィルターがかけられています。既に書いたこととしては、「ヴァイオレットはお人形」というのがその一つ。このフィルターは、お別れの時に解除されていることも含めて書いたのでいいとして…他には、「何か良くないもの」というのがありますね。ヴァイオレット自身については、存在そのものに善悪は無い、と私は思っておりますが、アンが感じた「何か良くないもの」という印象は、物語的には何を表しているんでしょうか。

 答えらしい答えは、映像の中には特に無いんですよね…ただ、ヴァイオレットとお別れする時に、「良くないものじゃなかった」ってモノローグが加えられていますから、あの時点でこれも「フィルター解除されてる」と考えるのが妥当です。じゃあ、そこまでの展開で何があったんだろうか、ってことを足掛かりに考えるしかありません。

 あの当時のアンにとって、明示的に良くないこととは何でしょうか。一つには、「お母さんと自分の時間を奪うもの」でしょうね。これはわかりやすいし、一定の納得があります。ですが、問題点が一つ。ヴァイオレットは、実際には母親の時間を散々に奪って帰っています。ヴァイオレットとお別れする時には、アンはヴァイオレットのことを大好きになっていますが、でも「ヴァイオレットが母親の時間を奪ったことには意味がある」というところまで得心しているわけではないのです。これは、ちょっと上手く収まりません。

 次に考え付くのは、「母の寿命の縮める何か」という予感でしょうか。言い換えれば死神的な存在とか、直接そうではなくても結果的にそれをもたらすもの、とか。この考えは先のとは逆に、帰る段になって「そういうものではなかった」と結論が出るのは問題ないのですが、そこまでの過程として、ヴァイオレットに母の死の匂いを感じる、というような描写がまるっきりないのが難点です。これも上手くはまらない。

 そうなると、アンが明示的に良くないと自覚できるようなものは、他には特に見当たらないため、息詰まってしまいます。そこで考え方を変えて、「アンが暗示的に良くないと感じそうなもの」と考えると…アン自身の変化をもたらすもの、という観点が出てきます。

 変化するのが怖い、という感情は、多くの人に内在する普遍的なものだと思います。アンもそういう側面を色濃く持っていて、例えば「手紙なんて書かずに私と一緒にいて」という気持ちは現状維持を大事にする気持ちですよね。そして、先にも書いたようにヴァイオレットは間接的にアンの成長を促して、それで帰っていくわけです。ちょっとだけ成長したアンは、その変化が「事前には怖かったけど、結果的には悪いものではなかった」と思えるのですよ。

 私の中では、こんなところで落としどころとしました。皆さんはいかがでしょうか。


 アンから見たヴァイオレット、の三つ目のフィルターとしては…上手く言語化するのが難しいのですが、終盤のアンのモノローグに出てくる「わたしをだきしめてくれたお人形」「とってもやさしい」という辺りに象徴される、アンの良き相手としてのヴァイオレットです。いやそれフィルターなの…って思われる方もいらっしゃるでしょうが、ヴァイオレットのこのセリフを思い出していただけるといいかな。

「それ(アンと話したり遊んだり)は、私の担当外の作業です。

 ですが…少しの間でしたら。」


 ヴァイオレットがアンの家に来たのは、手紙の代筆をするためです。子守りをしに来たわけではないですし、アンと友達になりに来たわけでも無い。ですが、実際にはヴァイオレットはよくアンのあれこれに付き合ってあげていますし、このフィルターもお別れによって強制解除になってはいますけれど、ヴァイオレット自身は最後までそのフィルターを解除しようとしませんでした。

 これって、すごく大事だと思うんです。何故なら、そのことは、「ヴァイオレット自身としてのヴァイオレット」と密接に関連するからです。



 ヴァイオレット自身にも、彼女固有の思いがあります。

 これまでに放映された個別エピソードにおいては、割と頻繁に、ヴァイオレットが人の思いに動かされて自身も何かを感じる、という描写がなされてきました。代表的なのは、第3話の後半でルクリアの思いの吐露を受け取った時のように、義手をぎゅっと握る描写なんかがそうですね。他にも、人の思いの機微に触れた際にすっと表情が変わるような描写がいくつもありましたし、それで「ただの無表情・無感情ではない、固有の思いを持つヴァイオレット」というものが、我々視聴者に伝えられてきたのだと思います。

 さて、そのことを踏まえて、今一度、今話を見返してみますと…。

 異常に思えるほど、そういう描写が少ないんですよ。演出上の個性の違い?そういう側面も全くないわけではないでしょうが、それにしても少ないです。これはむしろ、「そういう方向性で描写したいからそういう演出になってる」と考えた方がしっくりくるのではないかと。

 特に、アンと話す時のヴァイオレットは、とにかく淡々と話す姿が印象に残ります。

「そっか!あなたお人形だから、
 あそばれたことはあってもあそんだことはないのね?」

「いえわたしは

「わたしがおしえてあげるわ!」


 何らかの動揺なりが描写されそうなモチーフなのに、そういう演出は全くありませんでした。まあ、今話で描写したいのはそういうのじゃない、というのもあるでしょうし、そもそも今のヴァイオレットはそこに動揺を感じない、というのもあるでしょう。でも、私には、ここは必要以上にさらっと流された気がしたんです。まるで、「ヴァイオレットは特に何も感じていない」ということを殊更に強調されたように。

 「何か」が見えるシーンもありました。が。

「(手紙の相手は)お父さまじゃないわよね…
 だって、お父さまはもういないもの。
 大きなせんそうがあったでしょ?
 そこでりっぱなせんしをとげられたの。」


 いや、うっかりしてたら見逃すような描写なんですよ。上記のアンのセリフの後、ヴァイオレットの口元から下のアップで、彼女がちょっとだけ顔を動かす描写がなされています。これは多分、「アンの父親を殺したのは、私かも知れない。私じゃないとしても私のような誰かが…」という風に、ヴァイオレットが感じたことを表しているのだと思うのです。ですが…このさり気なさは、「そんなことは目の前のアンには伝わらない」ってことの方をむしろ描いているようにさえ思えます。更にはこのシーンのヴァイオレット、ずっと後ろの光源を背負って、影になっている顔を向けてアンと話しているんですよね。


 …これ、アンに見せてないものがヴァイオレットの中にあるって描写じゃないですか。


 無いように見せていることを描くことで、逆に「ある」ってことを描いているんです。


 じゃあそこに隠れてるものは、大事なのは何なんだって見ていくとですね、これがまた実に…。

「奥様。少しだけ休憩をいただいてもよろしいでしょうか。」

「え?」

「お嬢様は、今がよろしいのでしょう。」


 ヴァイオレットがここまで機転が利くようになったことを喜ばしく思ったりもするのですが、ここでもっと大事なのは、「ヴァイオレットがアンの気持ちを理解して、それに従って行動している」ってことです。だって、ヴァイオレットの直接の依頼主は母親なわけで、本来ならば任務としてはそちらが優先のはず。なのに、ヴァイオレットは躊躇なく、このことを進言しています。

 また、続くシーンのこれも…。

「本当はヴァイオレットにリボンを付けてほしいんじゃないの…」

「はい」

「本当はお母さんにしてほしいの」

「はい」


 どうですかこれ。即答ですよ、アンの言葉に対して。ヴァイオレットの性格上、わからないことに対して生返事をするようなことはあり得ません。つまりこれは、アンが抱いている気持ちについて、アンから言われるより前に、ヴァイオレットは的確に理解していたってことなんですよ。わかっていてなお、「お嬢様は、今がよろしいのでしょう」って奥様に伝えて、中座したってことなんですよ。どんだけアンのことをしっかり見ていたのか、今のアンにどう対応すべきか考えていたのか。

 おわかりでしょうか。

 ヴァイオレット、我慢してるんですよ。

 母親からの依頼の内容や、日々書き上げている手紙の内容を踏まえれば、この母子の今の状況がヴァイオレットにわからないはずはありません。しかし、アンと接する中でヴァイオレットが動揺する描写は極限まで抑えられ、一方ではアンの気持ちも的確に理解している。

「わたしはいつまでお母さんといっしょにいられるの?!」


 母親はもちろん、家政婦のエリスも、映像を見ている我々も全て嗚咽を漏らさずにいられないようなこのシーンでさえ、ヴァイオレットは微動だにしていません。でもこれは、理解できていないんじゃないんですよ、理解した上であえて「微動だにしない」んです。

 駆け出して行ってしまったアンを抱きとめに行くところも、ヴァイオレットは淡々としゃべるんですよね…。

「…どうにもならないことなのです。
 私の腕が、あなたの腕のように、
 柔らかい肌にはならないのと同じくらい…
 ……どうしようもないことなのです。」


 あああああああああああああああああああ、もうこれ、たまんないんですよ…彼女がここに到達するまでに、一体どんだけの重みを背負って超えてきたのか、すごく伝わるんですもん…。

「……お母さん……お母さん……
 …………どうしててがみをかくの?」

「人には届けたい思いがあるからです」

「そんなの……とどかなくていい……」

「………………………………………
 届かなくていい手紙なんて、無いのですよ、お嬢様。」


 ああああああああああああああああああああああああああああ!!!このグッと来る極上のタメ!そしてこの絶妙な笑み!!もう、ヴァイオレット自身の思い、他のどんな描写が無かろうとも、ここだけで溢れまくりじゃないですか!!!前回重要だったこの言葉が、ここでまたこうして循環することの感動もあって、もう涙腺がぶっ壊れんばかりの勢いですよ!!!



 お別れのシーンの、アンに向けるヴァイオレットの笑顔がこれまた素晴らしく、思いがちゃんとアンに届いていることがじわーっと伝わってきます。

「それはお人形じゃなかったの。
それからよくないものでもなかったわ。
とってもやさしくて……

わたし、あの人がかいたてがみ、よんでみたかったな。
いったいだれへのてがみだったんだろ。」


 このアンのモノローグにも「うんうん、もうそれは既に準備されて、キミが読む日を待ってるからな」ってな具合で、既にこちらはダダ漏れ状態です。そして、展開は完全に想像できてたけど「毎年送り届けられる手紙」にはやはり一層の涙を禁じえず、もうムリってとこまで泣きはらした私なのでした…。



 はああああああ……ええ話やった………水分補給しとかないとね……あ、時間が現在に戻って、帰還したヴァイオレットのとこもうちょっとやるんだ…。書いた手紙、50年分か…。


「ですが…届くころには…お母さまは…」



 え。


「まだ……あんなに小さい……」



 ちょっ、えっ、ちょ。


「さみしがり屋で…」



 待って待って待って聞いてない聞いてない、心の準備とかそういうのg


「お母さまが…大好きなお嬢様を残して…」



 がぶらぶはべらびだばぼぶるわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!


 いやちょっと!!ここまでひた隠しに隠してきたヴァイオレットの本心を!!ここでこうして爆発させるためにまさかああやって抑えに抑えていたとか!!いやいやちょっともう涙とか残ってないって勘弁しt


「あのお屋敷に一人…残されて…」



 ふんぬぐらばらべばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!


 お願いだ、もう許してくれ!!ムリ!!もおおおおおムリ!!あのヴァイオレットが、純粋に人の気持ちを思いやって、そのことだけで抑えることもできない涙に暮れる様子とか、そんなもんこのタイミングで放り込まれたら原子レベルまで分解するわ!!


「でもヴァイオレット。届くのよ。
 あなたの書いた手紙が。」



 ううっ、カトレアさんっ、あんただけが頼りだっ!お願いだから追い打ちとかかけずに、何とか収束させてくれっ頼むっ!!


「それに…遠く離れていても…」



「愛する人は ずっと見守っている」




 あっ



 (管理人、死亡)








 仕事に復帰できているとは言え、少佐を失った悲しみがきっと中に残っているヴァイオレットに、これほど刺さる言葉もないじゃないですか…もう、全て流れ尽くす勢いで参りました…完敗です…。

 あと三話もこの作品に触れていられるなんて、どう感謝してよいやら…その感謝に溢れつつ、引き続き全力で見させていただくことを誓いましょう。また、来週頑張ります。ありがたくもこの長大な記事をお読みいただいた方は、管理人がこの後の仕事に復帰できることをちょっとだけ祈って下さるとありがたいです…。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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コメント
この記事へのコメント
まるで水瀬家のような微笑ましい家族ですね
奥様はきっと「残される側」ではなく「残していく側」の視点で視聴されたのかな、と感じました
(あ、プリクラが見える…冬の花火が聴こえる…おいやめろ)

実は今回の「人形と勘違いする」というパーツは原作1話の「オスカーの話」に組み込まれたもので、ここで組み込むのかと舌をまきました

原作のままなら残りの展開は小説の最終話へと向かうかと思われますが原作未読でも10話までに展開を予想できる伏線はいくつもあり、てりぃさんなら視聴しながら身悶えるかと思われますよ

ヴァイオレット役の石川由依さんは「ニーア オートマタ」という作品の2Bという人形のような兵器を演じられていて、その繋がりで今作には興味を持ったのですが毎話「あぁ…」と感服しきりです

AIR以降、同等もしくは超える作品を待ち焦がれて17年…ようやく出会えた「ニーア オートマタ」で主役を演じられた彼女が京アニのヒロインを演じると知り原作買って準備万端で視聴を続けてきました

自分にとっては娘=観鈴を受け継ぐヴァイオレット役ですからね(おまえは何を言っているんだ)

1~4、9話が原作にない話に戸惑いながらも9話で全てはこの話に繋げるため…完璧だ、と土下座状態でした
(それまでは原作と変わってしまうのではないか不安もありました…杞憂に終わりましたが)

原作2話目にあたる今回の話はやらないかと思ってたんですが、成長後のヴァイオレットの話として再構築した手腕と3人のお互いを思いやる姿、吐露する様に泣きはらして視聴ですよ…
もうゴールしてもいいよね?状態 ( ノД`)


…失礼、醜態をさらしました (´・ω・`)

てりぃさんの熱情にこちらも全力で応えさせてもらいました
受け止めていただけると幸いです
2018/03/16(金) 11:41:49 | URL | 焔 #GWMyNl/.[ 編集]
まだまだ
>焔さん

コメントありがとうございます。

>まるで水瀬家のような微笑ましい家族ですね

お褒め(?)にあずかり光栄です。しかして実態は、父と子供たちのボケとツッコミが応酬しあう地獄の中で一人だけ天然キャラの妻タンがいるというような有り様なので、あんなに平和な感じじゃないんですけど。(^^;ナンダソレ

>奥様はきっと「残される側」ではなく
>「残していく側」の視点で視聴された
>のかな、と感じました

いやぁ、どうなんでしょ?あまり難しいことは考えていなさそうですが。既に初見当時の印象は消えてるはずなので、聞かずにおきます。

>実は今回の「人形と勘違いする」という
>パーツは原作1話の「オスカーの話」に

他にも組み換えがあるんですね。原作本は、もうすぐ発売になる外伝と合わせて発注済みなので、アニメが終わったら読もうと思っており、今から楽しみです。

>ヴァイオレット役の石川由依さんは
>「ニーア オートマタ」という作品の2B

あーあー、そのキャラはあちこちで見かけて知ってましたが、ヴァイオレットの声優さんが演じておられるとは知りませんでした。うちの長男がゲーム持ってますが、難しいと言ってたので、私には無理かなぁ。それを承知で、一回くらいディスク借りてプレイしてみようかしら。

>自分にとっては娘=観鈴を受け継ぐ
>ヴァイオレット役ですからね(おまえ
>は何を言っているんだ)

はっはっはっは、まあ、人それぞれ、他人には理解できないような思い入れをいくつか持っているものですから、いいんじゃないですかね?

>もうゴールしてもいいよね?状態 ( ノД`)

まだや観鈴!まだ3話も残っとるやないかああああああああ!!!

>受け止めていただけると幸いです

こんなもんでいかがでしょうか?コメントの方はすっかり失礼してしまいっぱなしの時期も長く続いたことがありますんで、毎回ってわけにはいかないかもですが。一応、できる範囲で続けていきたいと、今は思っています。
2018/03/17(土) 22:01:16 | URL | てりぃ #-[ 編集]
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2018/03/16(金) 21:03:49 | ぬるーくまったりと 3rd
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2018/03/16(金) 21:07:14 | Wisp-Blog
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2018/03/16(金) 21:07:44 | 日々の記録
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2018/03/16(金) 21:13:23 | アニメガネ
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