Old Dancer's BLOG
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planetarian 第1章「ロボットの花束」
 うおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!


 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバすぎるだろこんなの!!冒頭からこぉんなシーンで始めるとか、オニかっ!!原作プレイヤーはここだけで轟沈だろっ!!始まって1分と経たずに轟沈とか、スタートしていきなりCOMが天和あがるマージャンゲームかっ!!


 …いやもうね、全5章だそうだけど、終わりまで至ることなく、途中で何度も死にそうですわ、これは。これまでのジョジョシリーズの丁寧な作りから、間違いなく期待していいと思ってはいたけれど、ツボを心得てい過ぎでしょう、本当に。
 
~~~

 さて。


 おさらいを兼ねまして、この作品についてと、今回の私のスタンスなぞを少々。


 今作planetarianは、あのKEY作品の久々のアニメ化の一角でございます。つい先日、Rewriteという別なKEY作品のアニメ版がスタートしておりまして、そちらも私は視聴済みですが…。私自身は、planetarianは複数のVerを何度もプレイ済み、Rewriteはプレイどころか一つも所有していないという違いがございます。

 原典の作られた時期も違っていて、planetarianが発売されたのは2004年、あのCLANNADの発売の半年ほど後です。対してRewriteの方は、リトルバスターズ!の発売の4年後、2011年。大昔(?)と、比較的最近(と言っても5年前ですが)のものですから、作風やら何やら、色々と違っていて当然というわけですね。

 また、planetarianは「キネティックノベル」として発売されていまして、簡単に言いますとこのゲーム、その他のKEYのゲームと違って、選択肢というものが一切存在しません。最初から最後まで一本道の、音楽と音声の付いた紙芝居スタイルとなっております。当然、ただ一つのストーリーとエンディングを持ちますから、他のゲームでは難航するであろう「複数のシナリオを一本のストーリーに紡ぎ上げ直す作業」は、本作には存在しません。また尺そのものもかなり短めですね。CLANNADが最短で24時間くらいと言われていたはずですが、本作は3~4時間もあれば全部プレイし終わります。

 じゃ、割と楽なアニメ化なのか、と言えば…そんなわきゃねぇだろう!!と声を荒げておきましょう!!そもそも、私のようなコアなファン(「うるさがた」、ともいう…)がついている作品ですから、ハンパなことやらかすと大変なことになりかねません。作り手としては緊張感を持って臨まざるを得ないジャンルの一つに違いないでしょう。また、ゲームとして発売された短めの本編の他に、サイドストーリーとして編まれた短編小説が5本ありまして、これらも全て俯瞰すると、実はかなりのボリュームがあるのですよ。今回のアニメ化に際しては、本編+短編小説の1つが主な対象とされていますが、踏まえ方によっては作品の深みをかなり広げることもできるわけで、「どこまでやるか」に制作スタッフさんの意気込みがそのまま反映されそうな、潜在的なポテンシャルが非常に高い一品でもあるわけです。

 

 そして!!大きな期待と若干の不安を抱きつつ、公開直後から画面を見入った私の前には…そりゃもう文句付けたらバチの当たりそうなリキの入ったもんが流れてきたわけですわ!!そりゃ久しぶりにレビューも書きたくなるわ!!



 …前説がちょっと長くなりましたが、私の、今回のスタンスね。



 はっきり申し上げて、AIRだのKanonだのCLANNADだのリトバスだのを書いていた時のような潜在的なポテンシャルは、今の私には全く期待できません!!(爆)だって書けないんだもの!!(←こどもかっ!!)

 でも、こりゃあ書かないわけにはいかないなぁ…と思っちゃったので、とりあえず、こうしてキーを叩いています。中身はあまり大したものは書けませんし、全話書けるのかどうかも現時点では全く分かりませんが、私なりに感じたところを率直に書いていけたらいいなと、そんなことを思っておる次第です。


 さて。前置きはこのぐらいにして、内容について語っていきますね。

 今回、個人的には前半の、

「壊れているのか?」
「はい、少しだけ壊れています」


 のセリフだけでもうがっつり泣けるんですけど、それ以外にも予定外にぐいぐいと心のヤワいところに突っ込まれた箇所が満載でした。例えば、一番最初に挙げた冒頭部、ここは要すれば「ゆめみが現在の環境に置かれている経緯の概略説明」なわけですが、それが非常に丁寧な描きっぷりで、文字通り目を見張りましたよ。

 一番初めは、ゆめみが初めて起動した時のシーンですよね。ゆめみの声が非常に機械的で固く、でもそのゆめみに対して非常にフレンドリーな態度で臨むプラネタリウムスタッフの様子が、短い時間にきっちり描きこまれています。その直後は、防護服やガスマスクを手にここから撤収しようとするスタッフの去りがたい思いや、ゆめみを置いていかねばならないことに対する無念や、直前にも映っていた館長とスタッフがすっかり年を取っているという「年月の無常さ」であるとかが、これまたものすごく緻密に描き込まれているわけですわ。そして、ゆめみの声の様子が、起動直後とは全然変わっていることも大きなポイントでして、その変化の大きさはそのまま、この年月の間にゆめみが注がれた愛情の総量を表していると言って間違いないと思うわけですよ。

 ゲームの冒頭部は、こういう描き方ではありません。流れるBGMは共通のモチーフですが、描き方が全然違います。ゲームでは、平和だった頃の街を背景に、今話中盤でもゆめみが口にする、「プラネタリウムはいかがでしょう」から始まる一連の口上が流れている…そんな描写です。その後タイトルが表示され、屑屋がゆめみと出会うところからストーリーが始まる、という具合。

 このようにアニメの進行を調整したのは、恐らくは全5章に分かれて放映される形態のため、1章ごとにきちんと必要なパーツを配置するとともに、1話の中でちゃんと緩急がつく形にすることを目指したんではないかと、私はそう思いました。ここで描かれた「必要なパーツ」が何かと言えば、それはあそこで孤独に起動する、ゆめみというロボットのバックボーンだと思うのですよ。

 ゆめみの笑顔ってね、当人(当機?)にはそんな気持ちは全く無いのでしょうけれど、バックボーンを踏まえて人間の目から見ると、とても悲しく思える笑顔なんです。まさしく、冒頭部で涙に暮れながら別れを告げていたスタッフたちと、相似形の思いなのね。人間には、ゆめみが置かれている状況が辛く悲しいものであるとわかるけど、当のゆめみはそんなことは全然わかっていなくて、屈託なく「旅行」に出かけるみんなを送り出すという、埋めようのない大きなギャップ。それが一層、僕らを悲しい気持ちにさせるのです。

 そうね、ギャップなんですよ。人間とロボットの間の、認識のずれ、思いの差異。

「壊れているのか?」
「はい、少しだけ壊れています」


 ずれ、だよねぇ。ここ、試験に出ますよ、間違いなく。ちゃんとメモしておくように。


~~~


 ゲームには無かった、自動機械から逃走する屑屋のシーンも、アニメ映えする「急」の場面としてとてもよく映えていました。それと、屑屋、想像以上にイケメンだな!!でも、いい感じに「とても不機嫌」に描かれていて、大満足です。デパート内に侵入した後も、原典を余すところなく味わったファンへのサービスでしょうか、雪圏球(スノーグローブ)が登場したりして、原典通りじゃないのに「わかってるやん!」と叫びたくなります。

 あと、要所要所に出てくる、「ロボット視点」の画面が、いいアクセントになっていますね。「彼らがその瞬間何を見ているのか」というのは、やはり人間とのずれの部分を思わせます。いや、むしろ、「人間は気づいていない、彼らの内心が垣間見える(かもしれない)描写」と捉えた方がしっくりくるでしょうか。

 彼らの内心、と言えば…ゆめみの頭のリボンの模様が変わる瞬間が、実に絶妙のタイミングで唸りました。屑屋が入ってきた時の動きと、自分が壊れている個所を説明する時と。プログラムされた「歓待モード」「メンテナンスモード」の模様なのかもしれませんが、それが私には、ついつい「喜び」「悲しみ」に見えちゃうんですよね。これ自体が誤謬、私とゆめみの間のずれなのでしょうが。

 このように、「人間」と「ロボット」の、それぞれの「見ているもの等のずれ」があちこちに散りばめられている今話。だから、この話のサブタイトルは、「ロボットの花束」なのでしょう。それは、人間の目にはどうやったってガラクタにしか見えないものですが、ゆめみにとっては「本物では無いけれども代替品になり得るもの」。こんなにも違うんです、彼我の間は。

 屑屋がまる一日眠って、そこを出ていこうとする時にも、ゆめみと屑屋のずれはさほど埋まりません。それが、ふっと変わるタイミングの描写が、最高でございました!!

「ありがとうございます、とてもうれしいです」
「!」


 ここの、屑屋の表情が変わるところと、振り返って見るゆめみの満面の笑顔が…ああああああああああああああああああああああああああ!!BGMの投入の仕方まで含めて、もう回避不能なワナみたいなもんですよこれ!!ここでもまだ、この二人の思いはずれているに違いないんだけど!!でも!!でもでも!!

 それでも去ろうとする屑屋、その背でドアが閉まり、でもドア越しにずっとゆめみがしゃべり続けるシーンは、もう悶絶物でしたよ!!ドアを隔ててくぐもる彼女の声は、ずれが一層大きなものとして響くことの描写に違いないんですが…逆向きに聞こえるんだよね、ここ。それまではずれをずれとしてただ放置していた屑屋が「そのずれを無視できないものとして強く気にかけている」ようにしか見えないんですよ!!声が聞き取りにくくなればなるほど、より強く心の中に響くという、何とも心憎い仕掛けをかましてくれるじゃないか!!

 すげぇ!!すげぇなぁ!!

 「よく動く」だけじゃなくて、こんな「追加効果」まで味わわせてもらえるなんて、ファン冥利に尽きるじゃないか!!

 そして、大きな水音ともに踵を返す屑屋。この「ずれ」が変化し始めるこの瞬間で幕引きとは、なんと美しい!!もう第1章からしてブラボーもんじゃないか!!いいのか最初からこんなに飛ばして!!

 私も老体に鞭打って、少々飛ばしすぎたかもしれませんが…今回はこの辺で。第2章もかぶりつきで公開直後から視聴したいと思います。

(注:同日20:43頃、サブタイトルに関する記述を追記しました)
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