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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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三十六之巻レビュー追記~コメント返しに代えて
 コメントに対しては基本的にコメントでのお返しを心がけているのですが、あまりにも熱いコメントの数々を、管理人がぼうっとしている間にたくさん頂いてしまいましたので(スミマセン…最近、気力が尽きるのがものすごく早くって…)、思い切って今回は独立した記事を上げてコメント返しに返させていただこうと思います。頂いたコメントの内容について逐一お返しできていないのが大変心苦しいのですが、元記事の内容を補完しうるものとして、かみ砕きながら読んでいただければ幸いです。
【中村優一さんについて】
>めぐぞうさん、aさん、漂太朗さん、さくらんさん、
>その他ナイショで教えてくださった方々

 コメントの出所について教えていただいた方々、どうもありがとうございました。なるほど、TVブロス中の記事でしたか。ネタバレを避けるためにそうした雑誌はなるべく避けて通っているので、直接目にしたことはありませんでした。私が見たのはその記事を紹介されているブログさんだったのですね。

 役者としての中村優一さんに対して好意的なご意見が多く、記事を書いた側としても何だか安心いたしました。ともすれば、キャラクターごと俳優さんまで一からげにして嫌ってしまいそうな役柄として描かれてますんで、下手をすれば「ナニ肩持ってんだYO!」みたいなコメントを頂いてもおかしくないかな、と思ってましたので。もちろん、彼の演技力自体がまだ発展途上であることは間違いないですし、頑張って欲しいところはいっぱいあります。ですが、だからこそ響鬼の物語を演じる中でいい経験をたくさん積んで欲しいですし、ラスト辺りでは「こんなことが出来るまでになったんだなぁ…」と感慨深く見られるような、そんな成長を期待したいのです。周りのキャストは皆さん上手い方が多いですから、その環境自体はすごくプラスに働くと思うのですが、やはり彼自身が演じる役柄がどうも…ね。あれでは「ただの記号」ですもん。記号じゃなくて、「人間」を演じさせてあげて欲しいです。それが彼の経験にも間違いなくプラスになるでしょうし、物語に対しても薄っぺらい感じを払拭するのに相当役立つと思うのです。


【ザンキさん朱鬼さんほか、不整合等の話】
>aさん、漂太朗さん、manaさん、guwaguwaさん、piyoさん

 今の響鬼には、2種類の不整合が存在していると思います。一つは、キャラクターの心境の流れなどが上手く視聴者に伝わってこない、舌足らずゆえと思われる単一ストーリー上の不整合。もう一つは、既に以前の物語で語られているはずの設定・性格描写と今のそれが食い違ってしまい、同じ世界であると許容することが難しくなるような響鬼全体に波及する不整合。

 このいずれに対しても、視聴者個人個人によって様々なスタンスの取り方がありえます。前者について言えば、視聴者側でかなりの脳内補完が効きますので「許容範囲」とされる方も多いと思いますが、逆に「その部分をこそ、きちんと作品中で語って欲しいのに」という意見もあるのです。一方後者については、もう三十之巻以降は前の設定は捨てたってことなんだよ、あきらめようよ、という潔い意見もありますが、その雑さ加減が響鬼という作品に対しての愛情の欠如に見えてなんともやるせない、というこれまたご尤もな意見もあります。これらは全て、各人が感じたままのナマの意見なのですから、どれが正しくてどれが間違っているわけはなく、どれも番組に対する正直な感想なのだと捉えたいところです。ちなみに、私自身は「後者のうち設定に関わる部分は何とか歯噛みしながら耐えるけど、後者の性格描写の部分と前者に属する不整合はどうしても許せない」という感じです。前者は特に、視聴者に委ねる脳内補完の割合があまりに多いですし、「あえて行間を読ませるようにしている」というよりはむしろ「横着もしくは失念ですっぽり抜けている」という風に感じられるものですから。ま、これも私個人の意見ですので、そういう人もいるんだ、という程度に読んでいただければ幸いです。

 さて、ちょっと話が飛躍し、かつ極論めいた話になるのですが、たとえ話ですのでご容赦下さい。プロフェッショナルが世に送り出した「ある作品」に対して、それを見た人間がいい評価と悪い評価をそれぞれつけるとしましょう。この時、「比較的いい評価が集中する作品」と「比較的悪い評価が集中する作品」のどちらかに分類可能でしょうか。そうではないと思うのですね。もちろん、どこの馬の骨が作ったかわからないものには「悪い評価が集中する」ような出来のひどいものもありうるでしょう。しかし、仮にもプロが世に送り出している以上、ある一線が守られているとすれば、誰からもメタメタに言われるほどのことは起こりえないのではないかと思うのです。すなわち、上記の結果は「比較的いい評価が集中する作品」と「賛否が分かれる作品」の2つに大きく分けられることになるのではないでしょうか。そして、「賛否両論になっている」時点で、その作品は既に「諸手を挙げて絶賛はできない出来の作品」である、ということに他なりません。

 不整合の話に戻りますが、2種類あると申し上げた不整合について、どちらを許容する声であっても、それ自体を否定するつもりはありません。ですが、それらの不整合に対して、許容する声も否定的な見解も、それぞれが数多く寄せられている現状を見るに、既に響鬼は「賛否両論に分かれる、少なくとも諸手を挙げて絶賛は出来ない作品」になっていると捉えるのが妥当なのではないでしょうか。「今週『は』良かった」「これぐらい『なら』まだ許せる」という物言いの多さが、そのことを裏付けているように私には感じられます。「いい意見もそれなりにあるんだから、悪い作品のはずがない」というのは短絡です。少なくとも制作者としては、「こんなにも賛否が分かれている」ということを、しっかりと受け止めてもらわねば困ります。

 ここまで書いてはた、と気付いたのですが、私が愛して止まない「パトレイバーTHE MOVIE 2」も、かなりの賛否を巻き起こした作品でした。個人的にはあれ、「名作」として長いこと捉えてきたのですが、上記の基準に則れば「諸手を挙げて絶賛は出来ない作品」ということになりますね。これからは「万人には薦められないかもしれないけど、オレは好きだ。大好きだ」という、どこぞのパン屋の主人みたいな言い回しを心がけたいと思います。(^^;;;


【制作者のアンビバレンツ】
>ルシファさん、漂太朗さん、さくらんさん、piyoさん、不二乃さん

 今回の騒動の黒幕、なーんていう書き方をすると扇情的過ぎてアレなのでやめておきますが(てゆーか、書いてるじゃん(汗))、どういう意志が働いてスタッフの交代と路線変更が起こったのか。その点については我々部外者ではどこまで行っても「推論」の域を出ません。ただ、本件に関してはどうにも腑に落ちない何かが数多く存在するのも確かです。

 何かのアクションを起こすには必ず「原因」があるはずですし、その原因に対して有効に働くものがアクションの中に組み込まれていなければ辻褄が合いません。例えば、仮に「視聴率が悪い」ということが原因であるなら、視聴率を上げるべく何かをする、それ自体は「フツーの会社」がすることです。そしてそのアクションの結果、実際に視聴率は上がりましたし、それが本来の目的であるならよっしゃよっしゃというところでしょう。

 ですが、今回の路線変更では同時に内外にものすごい軋みを生んでおります。キャストの数名から前向きなコメントが出されているのは周知の通りですが、これは善意からであるとは言え、結果的に「そうしてまで吸収しなければいけない軋みが、響鬼という作品に起こっている」ことを図らずも示しております。現場スタッフにとってもこの変更は「半年以上追いかけてくれたファンを切り捨てかねない事態だ」という危機感を持たせたということですからね。実際その懸念は当たっていて、ブログでも各種掲示板でも、先日は新聞の投書にさえ苦情が上がっておりました。

 それだけの軋みを生んでまで視聴率を上げたかったのか。腑に落ちないのはそこなんですよ。悪い評判が数多く起きる中で瞬間的に上がる視聴率など何の意味もありません。視聴率でない、他の何かが目的だったとしても同様です。これだけの軋みを生じてまでやるだけの意義を感じません。あり得るパターンの一つは、「そこまで軋みが生じるとは思っても見なかったんだ」というおバカな話。もう一つは、「軋みが生じようと構わない。目的さえ達成すれば(例えば視聴率さえ上がれば)それでいい」という無茶な話。前者ならまだ矯正が効きましょうが、後者だとすると問題は深刻です。その判断には「よいものを作ろう」という姿勢が感じられませんのでね。

 もちろん、少子化の波でパイそのものがどうしようもなく減る中、特撮番組という存在自体が意義を問われているという難しい局面であることはよくわかりますし、スポンサーの意向や番組枠の確保を至上命題とせざるを得ないという事情はわかります。そのためにより興味を惹きつけるものを、より売れるものを、と考えるのは致し方ないところでしょう。しかし、その方法として本当に「視聴率『さえ』上がれば」「おもちゃ『さえ』売れれば」というやり方はあまりにも近視眼的ですし、それが長期的に見て会社の利益になるとはとても思えません。古今東西、末端ユーザーを軽視した結果に万々歳の末路を迎えた会社などありはしないのですから。「よいものを目指しながら、視聴率向上やお金の回収に資するものを考える」、それこそが経営陣に対して求められる資質のはずです。あまり奏功はしなかったようですが、アウトドア関連製品とのタイアップなどを図ろうとしたのは、そうした命題を新たな方法で解決しようと模索した、一つの先行投資・試験だったはずなのですが、9月から取って返して去年までのライダーのフォーマットに戻そうとしている辺り、何とも志が低いと言われてもしょうがないじゃないですか。去年までのフォーマットに乗ったところで、厳しい状況を打開することなんて出来はしないんですから。

 結局は、東映は自分の首を絞めている、と、そういう印象が強いんですよ。そんなつもりはない、良かれと思ってやったことだったとしても、とてもそうは見えません。もしそれがちゃんとわかっていないならなおのこと、僕らは声を上げるべきなんです。「物申す」なんて大上段から振りかぶる必要なんてない、遥か下からでいいから、ちゃんと届くように大きな声で今の気持ちを伝えたいのです。それで何も変わらないのだとしても、「声すら上がらなかった」のと「大きな声が鳴り響いた」との差は大きいはず。やっても意味がない、なんてことはないはずです。そういう意味では、番組が終わる瞬間まで、もう手遅れということはないのだろうなと、そういうふうに萎えそうになる自分の気持ちを戒めております。
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2005/10/18(火) 23:17:57 | 『恥ずかしい日々』