Old Dancer's BLOG
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夜ノヤッターマン最終夜を見終えて。
 何日か前に見終えてはいるんですが…以前のような質・量ともにアツいレビューは、今現在の私には書けそうもないので、さっくりと書かせていただきます。

 一言で言えば「大満足の最終回」でした。作画的には使いまわしでしのいだりと、かなり危ういところがありましたが、その辺のマイナス面が気にならない程度には、とても満足しています。

 ポイントはいくつかありますが、今話のサブタイトル「夜明け」というのが、シリーズ全体にも、今話単体の展開にも、新生ドロンボー一味のスタンスにもと、多重でかかっているところが、個人的にはとにかくツボでした。このシリーズは「闇に覆われた世界の話」として一貫しており、そこで世界に夜明けをもたらすのがドロンボーであるということが何度も言及されてきたんですよね。つまり、世界に「夜明け」が来てしまったら、ドロンボーのなすことはなくなってしまう。そこからは新生ヤッターマンの世界なんですよね。その退場の意味合いと、レパードの気持ちのやるせなさ・悶絶具合とをしっかり描ききって、あそこまでやって下さったことには、もうホントに感謝しかないです。引っ張りに引っ張っての、Aパートラストのあの「涙の笑顔」、そこから搾り出す最後の一言にかぶせてのようやくのタイトルバックとか、もうもうもう、美しすぎる!「いい女は振り向かないものなんだ」という、オリジナルから引っ張ってきてるあの名言も、そりゃあ一層光り輝くってもんです。
 
 その絡みで言うなら、OPの構図がそのまま引用されているカットがいくつかありましたが、その中の一つ、三悪が空をかっ飛んでいくのを後ろからなめるのがあるんですよ。あれ、OPだと青空をバックに描かれていて、「彼らの目指すのが光溢れる新世界である」って含みがあると思って見てたんですが、今回のは夜空をバックにしてるんですよね。これは、彼ら三人の役割が、あくまで夜明け以前のものである、ということを補完している気がしてなりません。だけど、そこで見せるレパードの表情は、どこまでも明るいんだよね。決して後ろを見ず、前を向いてのあの表情。これまた、「いい女は振り向かない」というところとがっぷり四つに組み合ういいモチーフになっていて、「ほぼバンクなのに!ほぼバンクなのに!」とコブシをアツく握ったシーンでございました。

 あと、最終話で総括されたと私が思っている、もう一つの大きなパーツが、「受け継いでいくもの」というヤツで。

 あの、サイボーグ犬のパーツの一部を新生ヤッターワンに組み込んだと明かされたところから、もうダダ漏れっ放しでした。ゴロー将軍の杖をシビレステッキにとか、卑怯すぎますわ。この辺、単に泣けるモチーフというだけでなく、「親から子へ」という縦方向の継承を示しているのだと思います。他には「ヤッターマンの歌のメロディ」というのもそうですよね、親から子へ、それぞれが伝えてきたということが今話でも言及されています。

 これに対する横方向の継承が、ガリナに対するヴォルトカッツェからのテクノロジーの教授、エレパントゥスからの体力づくりの助力、アルエットに対するレパードからの思いの伝播なんですな。縦・横というものをきっちり意識しつつ、あちこちに織り込んであるのが、これまた実に美しい!先には繋がらないもの・レパードのガリナに対する思いを、最後の最後まで迷った末に伝えることを諦め、先に繋がる「しっかりやるんだよ!」というエールのみを伝えるところなども、ああ、ああ、この制作スタッフはもう素晴らしすぎる!とアツく胸を焦がす極上のパーツでございました。

 対する敵側、ドクロべえは、ずっと一人です。誰からも何も継承せず、誰にも何も継承しない。真実が明らかになる直前に、ヴォルトカッツェに「何代目ドクロべえとかじゃないんですかね?」的なことをわざわざ言わせた辺り、その部分をレパードたちとの対比点としてクローズアップしようとしたことは間違いありません。

 人が、人々の営みが素晴らしいのは、こうして「受け継いでいくもの」があるからじゃないか。そんな問いかけが、ここからは香ってくるんです。

 だから、ラストシーンには、お墓に報告する彼らが描かれるんですよね。また、オリジナルのドロンジョの声がかぶせられるのも、単に旧作ファンへのサービスというだけではないのでしょう。

 オリジナルのヤッターマン第一話に登場する二つのメカで締めて見せた最終話。ここから先、ようやく「ヤッターマンの物語が始まる」ということを示唆して、夜明けとともにこの話は終わります。素晴らしいものを見せていただき、このシリーズの制作スタッフには感謝しかありません。本当にありがとうございました。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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2015/04/07(火) 03:11:29 | 「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋