Old Dancer's BLOG
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リトバス EX 第1話「諜報員 朱鷺戸沙耶」
 …遂にこの日がやってきたか。


 異なるPCにインストールすること、実に三度。それでいてなお。


 我が家に鎮座まします、リトルバスターズ!エクスタシー初回版。結局、まだ一つのルートもクリアできてません(爆)。


 年頃の長男・長女を抱える身として、エロゲーをプレイするタイミングはなかなか難しいのだ、とか、そもそも日常的に時間が取れないことが多いんだからしょうがないじゃないとか、言い訳はできますが…まあでも、不甲斐ないよね。やらない理由はいくらでもある。だけど、やる理由は一つしかなくて、それが足りないからプレイできてないのだ。そのたった一つの理由とは、「やる気」ですよ。やる気さえあれば、どんな困難も超えていけるはずだ!

 もう今さら、どっしようもないので。当ブログにおけるリトルバスターズ!EXのレビューは、原作ゲーム未プレイのまま、ストーリーも細部も全く知らないままで書いていくことと致します。うわ、そんなんでちゃんと書けるの、あんた…。
 
〜〜〜

 まずは、ここまでのおさらいを兼ねて、EXの位置付けなどを。

 原作ゲームにおける、俗に言うエクスタシーシナリオ三本は、「追加されたシナリオ」です。リトルバスターズ!が最初に発売された時には存在しなかったもので、18禁のリトルバスターズ!エクスタシーが発売される時に初めて加わりました。以後、エクスタシーから18禁シーンを除いたコンバーテッドエディション、アニメ一期の放映を記念して作られたパーフェクトエディションにも収録されてきましたが、大前提である「追加シナリオである」という部分は変わりません。

 というのも、この三本のシナリオは、インストールした直後から遊べるわけではないんですね(初起動時のユーザーの選択肢によってはプレイ可能)。いわゆるRefrainシナリオで明らかになる、世界の秘密。そして理樹と鈴が向き合う過酷と、その先の未来。それらを体験した後でないと、これらの追加シナリオはプレイできないんです。

 あの世界には、リトルバスターズの8人のメンバーがそれぞれ「ずっと抱えてきた問題」を、理樹と鈴が解決していくという基本的な方向が定められていました。そのことが理樹と鈴を強くし、最終的に現実に帰った時に二人が困難を乗り越えて行くための力となる。それこそがあの世界の存在意義であり、リトルバスターズという物語のキモの一つです。シナリオを追加するにあたって、その根幹を大きく揺るがす可能性のあるものは、メインの進行とは明確に切り離す必要があったのでしょう。そう考えれば、追加シナリオ群に対して「元のシナリオを全てプレイし終えた後に」という条件を付加された理由はわかる気がします。

 しかしながら、ゲームという「パラレルな別ストーリー・別な時間軸の進行が、随時投入され得る」ようなメディアと違って、アニメというフォーマット上だとどうしても「既に描かれた物語との連続性・関連性への遡及」が視聴者の意識の表面に上ってきてしまいます。平たく言い換えれば「この話って、Refrain最終話より後の話なの?それともそれ以前のどこかの時点の話なの?」であるとか、「このストーリーの舞台は、恭介たちが理樹と鈴のために作ったあの世界の中の話なの?それとも現実世界の話なの?」とか。もちろん、ゲーム版でも同様の疑問は湧くはずなんですが、でもパラレルを常に許容し得るというメディアの性格が、「とりあえずそれはそれ」というスタンスでのプレイ継続をあっさり許してくれるんですね。アニメだと、なかなかそうはいかないんです。はっきりと、「あれとは別の時間、別の世界でのお話」と言われないと、もやっとしたままの視聴になりかねません。だから、アニメのCLANNADで智代シナリオと杏シナリオが番外編として紡がれた際には、「もうひとつの世界」という言葉がサブタイトル上に明記されているのです。

 そこで、今回のEX第一話です。

 見たところ、明確にそれとわかるような描写は、現時点ではされていないようです。闇の執行部という不可思議な存在や、日本の日常の中に拳銃を持つ少女が当たり前のように出てきている辺りは、非現実的な出来事を許容するあの世界の中での話、というイメージが強いですが、逆に言えばあの世界の中かもと思える描写はそれのみで、その他は現実世界で起きてもいい話がほとんど。また、あの世界での出来事の片鱗をうかがわせてくれるような、そんな描写もありません。小毬たちと理樹との距離感からその辺を推し量ろうとしても、そもそも今話には朱鷺戸以外のヒロインが全く顔を出さないんです。朱鷺戸シナリオが、これまでに描かれてきたリトルバスターズの一連のシナリオとは全く絡まない、完全なパラレルストーリーなのだとしても、おかしくない感じです。

 そのことを裏付けるような明示的なものはありませんが、ひょっとしたらと思うポイントが幾つか。一つは、このシリーズに冠された「EX」の二文字です。この二文字は、「エクスタシーの略語」という意味合いの他に、「Extraの略語」としても機能し得る側面があるんです。Extra Story、すなわち外伝です。本編とは異なる、別な時間軸、別な世界での出来事。そういう意味合いを含む形で、このEXが付加されていることは、いかにもありそうです。

 また、今話アバンで夜の校舎に入り込んだ理樹は、昼間と違うその異様な空気に触れて、こんなことを言うんです。

何だか…昼間とは別世界だ。


 ストーリー上の、登場人物が自分の感想を述べたセリフとしても、特に違和感は無いセリフですが、ひょっとしたらこれ、メタなセリフとして言われているかもしれないんですね。本編で描かれてきたあれらの世界とは、違う舞台に理樹は立っているんだよと、そういう印象を明に暗に持たせようとしての仕込みの一つだとしても、これまた何ら違和感がありません。

 アバンと言えばもう一つ。夜の校舎で影を打つ朱鷺戸の描写のあと、自分の部屋で目を覚ます理樹のシーンへ移るのですが、これは「あの世界でのお約束」の一つに反する描写ですよね。誰かのシナリオに入る最初の話において、理樹が目覚めるシーンから始まる展開はこれまでにも何度も描かれたわけですが、そのシーンは意図的に、「パジャマを着て横になった理樹が、何かにハッと気付くように目を開ける」というバンクを使っていました。この世界では、何らかの繰り返しが起こっている…そのことを、あのバンクは暗示してきたわけです。だけど、今話にそのバンクはなく、その代わりに全く異なる「理樹が目覚めるカット」を入れているわけです。しかもここ、目を覚ますシーンである必要は無いんですよね。ということは、「今までのあの目覚めのシーンとは違う」ということを示すために、あえて入れているのかもしれません。もしそうだとすれば、このシナリオはループが生じていたあの世界の中の出来事ではない、ということになります。

 いずれも、明確にそうだと言及されているわけではありません。ですが、私はこれらから、「EXで描かれていくシナリオは(少なくともこの朱鷺戸シナリオは)秘密のあるあの世界での出来事とは異なるストーリーになりますよ」というメッセージを受け取ったように思いましたので、そういうつもりで見て行くことにしようと思っています。

〜〜〜

 想像以上に「ゆりっぺ」でしたねぇ。

 Angel Beats!に登場する、仲村ゆり。通称、ゆりっぺ。このキャラクターに、朱鷺戸沙耶はよく似ているように見えました。

 中の人〜声優さんが同じだからというのもあるんですが、それだけが理由ではないと思います。声優さんが同じと言うなら、本作の理樹とKanonの月宮あゆだって同じですし、本作の恭介とCLANNADの芳野祐介だって同じです。真人とAIRの柳也だって…って、キリが無いからやめますが、声優さんが同じだからって、必ずしも似たキャラクターにはならないわけですよ。

 ゆりっぺと沙耶が似て見えるのは、やはり両者に何らかの共通点があるからに他なりません。私が思うにその共通点とは、「銃を手に、何かに対して抗い続けているところ」なのではないかと思うのです。Angel Beats!のゆりっぺは、いるかどうかはわからないながらも神の存在に、言い換えれば理不尽な運命に対して抗っていました。じゃあ、沙耶は?今話を見る限りは、とりあえず闇の執行部に対しては抗っていますよね。ただ、それが沙耶の目的なのかと言えば、決してそうではなく。この学校の何処かにある秘宝を探しているのだと彼女は言うのですが…。

 表面上の行動・言動が、その人の真の目的・願いを表していないことがあります。ゆりっぺにしても、真の願いは「許し」を得られることだったようですし。沙耶だって、その秘宝を求めるバックボーンが見えてこないことには、何とも言えないと思うのです。今話ではまだそこは描かれておらず、先の描写を待つ以外には無いのでしょうが、邪推させてくれる材料も、あるにはあります。

 ゆりっぺ以外にも、沙耶には過去のKEY作品のキャラクターを彷彿とさせる部分がありました。それは、「夜の校舎で一人戦う少女」というモチーフで共通している、Kanonの川澄舞ですね。彼女にも戦う動機は別にあって、でもそれは「夜の校舎で魔物と戦う」というモチーフからは想像もできないものだったんです。舞の場合は、幼少期に遡る辛い記憶と、それをちょっとだけ和らげてくれる淡い約束だったわけですが…何か、そういう部分も似ている可能性があるよなぁ。OPで幼少期の沙耶っぽい姿も書かれてるし、アバンでも彼女、何か怪しげな言葉を吐いてるんだよね。「約束したから…また会える!…きっと」とか…ねぇ、舞の境遇を思い出すでしょ、これは。理樹も沙耶に懐かしいものを覚えたというし、これは理樹と何らかの因縁がある、って線で決まりじゃないのかなぁ。

 先行きを知らない状態で、こうしてあれやこれや考えながら次を待つのも、悪くないですね。ただ、それが一ヶ月後だというのがなかなか辛くはありますが。では、また一ヶ月後に。
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テーマ:リトルバスターズ! - ジャンル:アニメ・コミック

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何ともぶっとんだストーリーでしたね。 そのストーリーも、沙耶についてもやっぱり恭介の読んでいた漫画が 伏線なんですかね。 表紙とタイトルからそう思えてしまいますよ。 夜、校舎に忘れ物を取りに行った理樹は、銃を持った謎の少女に遭遇する……。 それがきっかけで、理樹は平穏な日常から切り離されてしまう。 その場は逃れたものの、落ちていた生徒手帳を届けたのがきっかけで、 思いもよら...
2014/02/02(日) 21:14:26 | ひえんきゃく
リトルバスターズ!EX 第1話の感想です <公式あらすじより引用> 夜、校舎に忘れ物を取りに行った理樹は、 銃を持った謎の少女に遭遇する……。 それがきっかけで、理樹は平穏な日常から切り離されてしまう。その場は逃れたものの、落ちていた生徒手帳を届けたのがきっかけで、 思いもよらぬ戦いに巻き込まれることに…… 。 手帳の持ち主は朱鷺戸沙耶。 普段はクラスメイトに慕われる美少女。 しかし...
2014/02/06(木) 14:21:03 | あすたっと