Old Dancer's BLOG
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宇宙戦艦ヤマト2199 第二十四話「遥かなる約束の地」
 オールドファン、というものは、なかなかに御し難いものでして。

 「コレはオレの知ってるアレではない」という具合に、改変に対して結構意固地な反応を示すかと思えば。

 なんてことないモチーフなのに、ひょいっと入れてこられただけで感極まってダダ漏れ、なんてことも良くある話です。

 私?私もね、ヤマトに関してはオールドもオールド、小学生の頃から中学生にかけて、再放送の機会があるごとに何度も食い入るように見ていたオールドファンなわけです。だもんだから、わかってないような改変にはうるさい代わりに、わかってるやり方されるとカンタンに尻尾振りまくりのワンチャンと化しますし、特定のシーンで特定のセリフを流されたり、特定のBGMとかを鳴らされると、それだけでダダ漏れ滝漏れなんてもんじゃ済まず、「大瀑布さながら」の状態なわけですよ。

 はい、ではそれを踏まえまして。今回の冒頭シーン、振り返ってみましょう。

沖田「ヤマトの諸君、艦長沖田だ。
   我々は遂にイスカンダルへ来た。
   見たまえ、今諸君の目の前にイスカンダルがある。
   この機会に、艦長として一言だけ諸君に申し上げたい。

   …ありがとう。以上だ」
 


 だぼぶふわぐんぬわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


 あの!!あの旧作の沖田艦長の名セリフを、完全再現じゃないですかあああああああああああああああああああああああああっ!!ドメル将軍の最後の時も思ったけど、ここぞという時にこうして素の要素でバッチリ決めて来られて、冷静に見てナンかいられるかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!


(BGM~♪「美しい大海を渡る」)


 ほんどぐらばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


 ああ!!別名「イスカンダル」とも呼ばれるこの曲!!この曲が流れるだけで、深奥からこみ上げるもんがあるんだよ!!名曲じゃないか名曲じゃないか!!くっそう、これだけで泣いちゃうのかオレ?!泣いちゃうの、ねぇ、泣いちゃうの?



 泣いちゃえ。



 どぅわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!



 ……ホント、オールドファンって……。(^^;;;;


~~~


 さて。


 オールドファンが反応する部分としては、他にもいくつかあって。「船は、海の上が一番だ」という、旧作ではガミラス戦のさ中に濃硫酸の海の上で言われる言葉が、シチュエーションと細部を変えて再現されていたこととか。森雪が帰ってきて自分のパスコードを打ち込んだ時、立体コンソールに表示される「オカエリナサイ」が、GAINAXの名作「トップをねらえ!」のオマージュになっていたこととか。


 でも、今話の素晴らしいところは、何もオールドファンが条件反射的に反応してしまう部分に限らないと思うんですよ。その辺を、今回は記していきたいと思います。



 まず、一点。スターシャが生身だったなぁと。いや、もちろん、旧作のスターシャも生身には違いないんですけれど、今作の方がもっともっと生身に感じます。よく言えば「人間味溢れる」し、悪く言えば「泥臭い」。決して聖人ではなくて、感情に翻弄されるその様が、「ああ、イスカンダル人と言えども、悩めるヒトなんだな」と思わせてくれます。

 彼女が「守」と呼ぶ地球人の、形見なのか精神体なのか、そういった何かとの別離に際し、その堪え難さに苦悩する様子とか。

 彼女が「アベルト」と呼ぶデスラーの死に対して、割り切れぬ思いを垣間見せるところとか。

 いざコスモリバースを渡す決断を告げてさえ、「判断が正しかったことを祈るのみです」という言葉を紡ぎ、自分たちの判断にも迷いがあることを明示しているところとか。

 毅然としている部分もありつつ、上記のように、実に人間らしさをあちこちで見せてくれています。結局、割り切れないんだよなぁ。彼女自身は、自分がカミサマではないことをよく知っているのでしょうし、理想になるべく沿うようにしたいと足掻くただのニンゲンであることもよく知っているようにも見えます。だからスターシャは意識して、「公人としての自分」と「私人としての自分」を使い分けていますよね。それは、親しみを持つ人物であっても人前では「古代さん」「デスラー総統」と敬称付きで呼び、一人になると「守」「アベルト」とファーストネームで呼んでいる辺りに現れています。



 そんな風に、悩める一人の人間であるにもかかわらず、彼女は超然たれと振る舞います。かくも彼女を強く縛り付けているものは、一体何なのですかね?過去にイスカンダル人たちがなしてきた業への贖罪?ガミラスから受けている崇拝によるプレッシャー?それとも、今まさに滅びゆかんとする星の最後の者としての矜持?答えは映像の中にはどうやら見当たりませんので、想像するしかないのですが…。

 一つだけ、ヒントを求めるなら…精神体か何かに語りかけている時の、この一言辺りでしょうか。

この星は、悲しすぎる…。


 スターシャが常に悲しみとともにある、と認識することは、彼女が寂しげな瞳とともに毅然とした表情を見せる理由を、少しだけ語ってくれる気がします。

 もう再び栄えることの叶わぬ母星、その大地に眠る人々。ゆくゆくは亡びざるを得ないその運命を、別な星の救済という形で最後まで前向きに生かそうというのが、スターシャの、イスカンダルの願いなんじゃないでしょうか。自らの星は再生することは叶わないけれど、地球のように「生きよう」と意志を持つ星は、まだ再生することができる。旧作のように「コスモクリーナー(浄化装置)」ではなく、「コスモリバース(再生装置)」であるところとも、ぴったり符合しますね。

 そう言えば…旧作では生きてイスカンダルに残る決断をした古代守が、今シリーズでは死んでいてイスカンダルの地に眠り、弟の進にその思いを託したのも、そのモチーフの変奏なんですな。

進。オレの分まで生きてくれ。
生きて必ず、青い姿を取り戻した地球を瞳に焼きつけてくれ。


 どうにも泣けてしょうがないシーンですが、ここで守は「やむなく滅びゆく者」側にいて、「何とか生きていこうとする者」へ再生を願うエールを送るわけです。

 大量破壊兵器を持つヤマトを、そのものがコスモリバースであるように改造する、なんてのも、「滅びから再生へ」というモチーフの一つです。ううん、よくできてますね。素晴らしい。


~~~


 もう少し細かいところも、拾っておこうと思います。

 スターシャがデスラーとの会話を回想するシーンにおいて、スターシャの肩の上に、青い鳥が飛んでいるのが見えます。

 これ、第二十二話で無残にもデスラーに殺されてしまったらしき、あの青い鳥ですよね?同じ鳥だという保証はありませんが、違う鳥だという証左もまたありません。言えるのは、この鳥が恐らくは元々イスカンダルに生息する鳥なんだろうなということくらい。

 じゃあ、デスラーは何故、イスカンダルの鳥を飼っていたのか、って話になります。普通に考えるなら、スターシャから贈られたもの、ってことになるんですよね。それが、個人的な好意によるものか、星と星との友好の証なのかはわかりませんが…少なくともスターシャに対して「愛情」らしきものを抱いていたデスラーにしてみれば、「スターシャが贈ってくれた鳥」というのは、かなり深い意味を持つはずです。

 その鳥を、デスラーは、殺めてしまったわけです。故意かどうかはともかくとして、自分が心を寄せる女性の写し身を、自分の手で殺めてしまった、ということになります。

 第二十二話では、セレステラの先行きの運命とダブらせているように思えたこの青い鳥は、実はデスラーの視点から見れば「愛する者」の象徴なわけですよ。これは、自ら引き金を引いてガミラスの人々を殺めようとした姿ともかぶりますし、愛する対象さえその手にかけかねないほど、デスラーの中は病んでいた、ということにもなります。

 「前後のエピソードにも、緩くモチーフをかぶせてくる」のが今シリーズの特徴の一つですが、第二十三話を挟んでこんな風に、「病めるデスラー」の表現が香っているんですね。



 さて、第二十二話と言えば、ユリーシャが何か言っていましたよね。「伝えなければならないことがある」とか、「決めるのは私じゃない、判断するのは姉さまの役目」とか。

 で、いざ戻ってきたこの第二十四話でユリーシャが何かを伝えた相手と言えば…スターシャと森雪くらいしかいません。玲やメルダが勝手に盛り上がっていたような、男女の関係になるところの「いい人」はいる気配が無く…ということになると、ユリーシャが言っていた「(いい人)いるよ」というのは、かけがえのない大切な人、くらいの意味なんでしょう。

 じゃあ…ユリーシャにとっての「大切な人」って、スターシャなんですかね、それとも森雪なんですかね?スターシャには、地球人を救うべき、コスモリバースを渡してあげて欲しい、という話を伝え、森雪には、もう一人の自分へ託す思いを伝えていますが…。

 ズバッと割り切れる答えは、どうやらありませんが…私は「どちらもそうなのかな」と思ったりしています。この滅びゆく運命の星で生きていくただ一人の肉親・スターシャも、これから再生していく地球で生きていくもう一人の自分・森雪も。ユリーシャ自身はガミラスへ~イスカンダルとも地球とも違う人々のために生きようとするところも含め、美しい枠組みがぼんやり見える部分ですね。



 今話のサブタイトルは、「遥かなる約束の地」。

 今話を見始めた時点では、これは当然に「イスカンダル」のことだと思って見ていました。

 しかし、ラストシーンでは、ここから16万8千光年の向こうでヤマトを待っている「地球」のことを指しているんですね。遥か彼方にある、必ず帰ると約束してきた、得難い故郷(ふるさと)…。

帰ろう真田君。
それが彼の望みであり、
我々の使命だ。


 「秘めた命、秘めた思い」を乗せてヤマトは旅立ちます。このシーンのBGM、劇場版では「元祖ヤマトのテーマ」がかかっていたのですが、TV版では地球を旅立つ時と同じ「地球を旅立つヤマト」に差し替えられているのが実に心憎いですね。劇場版も盛り上がりますが、こちらはこちらで全然違う良さがあって、いいサプライズです。

 残すところ、あと二話。特に次の第二十五話は、初めて見る完成版です。さあ、余すところなく味わい尽くしますよ~。
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テーマ:宇宙戦艦ヤマト2199 - ジャンル:アニメ・コミック

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