Old Dancer's BLOG
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ヤマト2199最終章鑑賞より帰還。
 素晴らしい最終章でした。

 旧作の展開をきちんと理解した上で、そのままなぞることはせず、全く別のものを持ってくるでもなく、「旧作に存在したテーマを踏まえた上での再構築」が丁寧になされていて、往年のファンの一人としては「感無量」という言葉しか見つかりません。

 最終話相当部分では、もうもう涙しか出てこない、というのに近い状況に。いや、さすがにお外ですし、私が見た2回目上映は満員、次の3回目上映は空きはあったけどかなり混んでいましたし、そんな状況で号泣できるはずもありませんでしたが…それでも何度目頭を押さえたかわかりません。旧作でわかってる部分でも泣かされ、旧作になかった部分でも泣かされ、一体これ以上どうしろと言うのか!ああ、やっとこれで終わりかと思ったら最後の最後のカットでも更に泣かされるという、どうすりゃいいんだ状態でしたよ。

 月並みな言葉で申し訳ないのですが、やはりこう言わねばなりますまい。制作に携わった全ての皆様に、限りない感謝を。この作品を、こうして素晴らしいクオリティで届けて下さって、本当にありがとうございました。あと6話分残っているテレビ放映の方も、きっちりと最後まで見届けさせていただきます。

 以下、少々ネタバレ込みのお話なぞも。
 
~~~ネタバレ防壁展開~~~

















~~~ネタバレ防壁稼働限界~~~


 さて。


 まずは、事前にアナウンスされていた、短縮放映となってしまった第25話部分ですが。

 2度目の鑑賞時に何となく腕時計で確認したところ、今回の劇場では約15分くらいが間に合ったようです。各話の本編部分は概ね23分くらいですから、8分間くらいが未上映、というところですね。

 その短縮版、見ていたどうだったかと言いますと…少なからず展開が早く感じるところはありますが、ストーリーが理解できないわけではないですし、省略され過ぎてわけがわからない、ということにはならないと思います。完全版では、「無くても不都合と言うほどではないが、あった方が深みが増すシーン」や、「展開に間合いを持たせることで生じる感慨深さ」などが上乗せになってくるのかなと、そういう方向で期待しています。

 あとは、人物作画がギリギリ状態だったのが、いくつか見受けられましたかね。この辺も、ひょっとしたら修正が入るのかもしれません。



 ストーリー面では、ガミラス本星での戦いが「殲滅戦」にならなかったところが、まず一つ大きいですね。いやぁ、序盤は「この展開だとデスラーが自分の手でガミラス本星を滅ぼすんじゃないか」とも思ったんですが、どっこいヤマトがそうさせなかった、と。

 これ、旧作での古代のこのセリフへのリスペクトなんですよね。

 「我々は、戦うべきではなかった。愛し合うべきだった」

 2199は旧作のこの言葉に対する、いわゆる一つのオルタナティブなわけですよ。

 結局、試射をかねてガミラスの補給基地を叩こうとした木星の浮遊大陸の時を除き、ヤマトは一度も「敵」を波動砲のターゲットスコープに捉えない、という選択を貫いています。もちろん、通常兵器ではガンガン応戦していますし、敵にも死者はいっぱい出ていますけれど…「敵を叩くことが目的なのではない」という点は終始一貫していました。

 その行動の集大成として、自分たちの身を守るために必須ではないにもかかわらず、ヤマトは波動砲を撃つわけです。自分たち地球を苦しめた張本人に他ならない、ガミラスの人々を守るために。

 「愛し合うべきだった」

 それを、実際にやってみせてくれたわけです。そりゃ目頭アツくなりますよ。このテーマはここだけに留まらず、各所で多くの副旋律が奏でられます。コスモゼロで雪の救出に向かう古代・ユリーシャを援護するのがメルダ機と山本・加藤たちファルコン隊で、イスカンダル・ガミラス・地球の三者が一つの目的のために協力し合っている構図がばっちり出てきたり。24話部分では「異星人とも理解し合える」という某氏のメッセージでも、具体的な言葉としてフォローされていますし。あと、ああ旧作のこの言葉自体は完全にパージされたのねと思ってたら、25話部分で雪の口からそれが語られる展開が盛り込まれていたり…ホント、こういうイキな外しと再構成には舌を巻きますね。

 無いのだろうと思っていたのが出てきたと言えば、旧作の相原のホームシックのさわりのところが最終話でちょっと触れられたり、旧作で濃硫酸の海に揺られて「やっぱり船は海の上が一番だな」とか呑気に言われていたのが、今作ではイスカンダルの海の上で言われていたり。これは完全に別作品だけど、救出された雪が艦橋に戻ってコンソールを叩いた時、表示される「オカエリナサイ」はトップをねらえ!のオマージュですよね、ご丁寧に「イ」だけくるっと回って、逆さ文字になる瞬間を描写していたし。こういう、オタク泣かせな小技の数々も、得難い魅力だったと思います。



 一番、考えるだけじゃなかなか理解できないのは…デスラーの、歪んだ愛ゆえの行動原理、かな。

 彼、「愛が理解できない」というわけではないんだよね。ヤマト艦内で誤ってセレステラを撃ってしまった時の驚愕した表情と言い、退却する際、古代が雪を抱きかかえているのを見てでしょう、配下に「撃つな」と指示したり。ただ、自身の歪んだ愛の向かう方向が、周囲も自分も破滅へと導いてしまう、そういう一種の狂気をはらんでしまった、というのが、デスラーの不幸なんだろうなと。

 まだテレビでは未放映ですが、第22話を劇場orBlu-rayで既にご覧になった方は、こんなシーンを覚えておられるでしょうか…デスラーが飼っていたカゴの中の青い小鳥を、カゴから外に出した後、どうやら殺してしまったらしき描写があります。

 その青い小鳥、今回何度も登場するデスラーとスターシャが対話する回想シーンの中で、スターシャの側で飛んでいるのが確認できるんです。

 あの青い鳥、スターシャから贈られた鳥、てことじゃないんですかね。

 その、愛する人から贈られた鳥を、殺してしまったデスラー。スターシャに対する感情が、どれだけ屈折しているか、どれだけ一筋縄ではいかないかを、暗示している気がするんですよ。

 臣民を犠牲にした罪を未来永劫背負っていくつもり、と言った言葉には嘘はないのかもしれません。だけど、「それが指導者のすることか!」と言われても仕方ないよね。



 …あんまり書くと、テレビ放映時に書くことが無くなるので、このぐらいにしておきましょうか。自分の感情に触れた部分はあまり書かず仕舞いになりましたが、こればっかりは目の前に無いと書ききれんからなー…。

 そういえば、明日は第21話放映か………どうしよう……。
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テーマ:宇宙戦艦ヤマト2199 - ジャンル:アニメ・コミック

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