Old Dancer's BLOG
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宇宙戦艦ヤマト2199 第十七話「記憶の森から」
 さあ、また今週も滑り込むかな!(コラ

 …その前にもう一回、第十七話の鑑賞を…。

 (視聴中)

 真田さあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんんんんんんんんんんんんんんん!!!


 ……もう……もう、今回のレビューはこれで…。(ぇー
 
~~~


 いやー。


 何度見てもやられますね、この話には。好きすぎて、思いが溢れすぎて、逆に全然書けない、というね…。


 とりあえず、ずっと前フリがなされてきた「真田さんの内面」に迫る、極上の一話として、今話をひも解くことにしまして。過去のレビューでも何度か、来たるべきこの回に向けて、触れてる部分があるので引用していきましょう。

第四話「氷原の墓標」の簡易レビューより
ああ、この第四話の時点で既に中原中也詩集読んでるんだな、とかね。TVがお初の方には何の事か全然わからんでしょうが、まあ、わからないままでいいと思います。そのうち、イヤでもわかりますんで。つーかですね、古代と島の仲直りを見て、フッと笑みを浮かべた後に「詩集に視線を戻す」とかね、先の展開を踏まえた上で見ると、もうもうもうもう!


 第十七話をご覧いただいてお分かりの通り、真田さんにとって中原中也詩集は、言わば親友・古代守の形見であり、その親友に真実を告げられなかった後悔の象徴でもあるわけなんですよね。で、第四話のこの時の真田さんの、「古代と島の仲直りを見る」という行動は、かつての自分と古代守との関連をも想起している可能性が高いのですが、その直後に「後悔の象徴」に目を戻すというのは…自分自身を未だに断罪し続けている、ということに他ならないわけで…。

 ああああああああああああああああああああああああああああああああ、なんつー仕込みをするかなと。てか、第四話だよ?序盤も序盤で、こーんなことやらかしてくれてるわけですよ。何と言うグッジョブかと。


第九話「時計仕掛けの虜囚」のレビューより
アナライザーは自分自身もオルタの事を「トモダチ」だと認識しており、自爆のブービートラップが作動した形跡が無かったことから、どうやらオルタもアナライザーの事を「トモダチ」だと認識していたのでしょう。でも、アナライザーはオルタを「見殺し」にすることしかできなかった。…うわぁぁぁぁぁ、なんつーことをこーんな前の時点でやってるんだ!


真田副長の心がそのようにあること、その秘密である内容が何なのか…


 ……ねぇ。

 とんでもねぇわけですよ。

 アナライザー回かと思ってたら、そのバックボーンには真田副長の「もう取り戻せない裏切りの過去」もしっかり根付いていたでござる、とか…。とんでもなさすぎます。

 もう少し具体的に書くならば…第九話のアナライザーは、「トモダチ」であるオルタを、命令に従って「カーネル破壊」しているんです。自分の思い(人間と同じような「思い」がアナライザーに存在するかどうか議論はありますが)をさておいて、「命令に忠実に」という行動を取っているわけです。これが、「命令には忠実に」と、メ号作戦が陽動であることを親友・古代守に告げられず、結果的にその命を見殺しにしたも同然なかつての真田さんの行動を二重写しにするものでなくて、何だというのでしょう。

 これもまだ、第九話です。ホント、ごく初期から、ってゆーか、最初からこのモチーフ、がっつり書く気満々だったってことなんだよなぁ…。

 また、こんなモチーフもあるんですよね。

「私(真田)には、君(伊東保安部長)に心があるのかどうかさえわからない」なんてのが、今改めて見ると秀逸だなぁと。


 このシーンは、文脈上は伊東保安部長に対して言われている部分です。機械に心があるわけがない、という主旨のことを言う伊東に対して、辛辣な言葉を浴びせているわけですね。上記のレビューでも、それ以上のことはあえてあまり触れないようにしていますが…実はこの言葉、「人の気持ちを分かることは本当に難しい」というテーゼなんですよね。伊東に対して言ったこの言葉は、真田自身に対しても当てはまるわけです。ましてや、古代進が真田さんを「機械人間」のように愚痴ってた、なんてモチーフを待つまでもなく、第十七話によれば実は真田自身が「オレはそういう男だ…」と、自分を責め苛んでいることまで出てきているわけで…。

「帰郷者」という本が置いてあることには、初見時から気付いていました。ヤマトがいずれ地球へと帰る使命を帯びていることを示しているんだろう、というのが当時の認識だったんです。でも、今は全然違う思いが湧き上がりますね。「理系一辺倒のようなこの人が、何でこんな文学作品を読んでいるのか」ってことを思うとね、どうにもこうにも…。


 どんな気持ちで、真田さんは他の文学作品にも手を出していったのでしょうか。自分には詩の良さがわからない、でも他の文学作品ならひょっとして、とでも思ったのでしょうか。そうして真田さんは、逝ってしまった親友の気持ちに一歩でも近づこうとしたのか、それとも、自分が機械のようではないことの片鱗でも、そこから見つかりはしないかと願ったのでしょうか…。


第十三話「異次元の狼」のレビューより
今シリーズの真田さんにまつわるあれこれは本当に好きで、この不器用さも、「あいつならどうしたと思う」と問うような、古代兄への妙に割り切れていない想いも、繰り返し繰り返し描かれているのがどうにもこうにもたまりません。これだけ繰り返してくるということは、先々でがっつり描かれる機会がありそう、って思いませんか、思いますよねぇ!


 先生は彼(古代進)を死なせたくなかったんですね、という、新見さんの言葉もありましたが…真田さんは一度、古代(守)を見殺しにしているわけで、今再び古代(進)を見殺しにするようなことはできなかったのだ、と考えると、あの鉄面皮の「ダメだ」の内部が見える気がして悶絶ものです。

 で、結局、古代進は危険を顧みずに信じる道を行き、ラストの「あいつならどうしたと思う」のセリフとなるわけです。ここ、第十七話の古代と真田さんのやり取りに重なる部分ですよね。


~~~


 自分に正直に。


 これは今話では、「これまで隠してきたユリーシャ=自動航法室の中核という事実を、沖田艦長の一存で開示する」というモチーフに合わせて、新見さんと古代守との恋に関わる部分で、森雪に真実を告げる真田さんの部分でと、多重に迫ってくる良質なパーツになっています。

 そのピークが、装置を再起動しようとする真田さんが、かつて「自分に正直にあれなかった」ことを語る、一連の後悔にまつわる語りのシーンなわけです。

 もう取り戻せない、やり直せない、セピア色の過去。

 もう戻ってこない、謝ることすら叶わない、逝ってしまった親友。

 それらを語る真田さんの姿は、まるで懺悔する者のようです。だって、懺悔ってのは、自力では取り返すことのできない過ちについて、神の前で許しを請う行為なんですもん。その、自分に正直にあれなかった真田さんが、今の自分に偽りなく正直に語るシーンが…どこもかしこもたまらなすぎます。

回想の古代守(汚れっちまった悲しみに、)
今日も小雪の降りかかる…。


 自分のこと、だよね?親友を見殺しにした自分を、汚れてしまったように感じる自分の心のことを言ってるんだよね?

親友だって言うのに、オレは…
オレは、メ号作戦が陽動だってことを、
艦隊が囮だってことを、
アイツに告げられなかった…。


 このね、思いつめた表情のアップと、絞り出すような声がもうどうにも素晴らしすぎて…大塚芳忠さん、すごすぎるよ…。

汚れっちまった悲しみは、なにのぞむなくねがうなく、
汚れっちまった悲しみに、なすところもなく日は暮れる…。


 あああああああああああ!!真田さああああああああああああああああああああああああんん!!

 死ぬ気なのか?!死んじゃうのか真田さあああああああああああああああああああああああんん!!!




 古代進は、自分の思うところに正直に行動します。

何やってんだあんた!


 普通、どんな緊急事態でも上官に対して言う言葉じゃありませんw

 でも、古代進はまっすぐに、自分の信じる道を行くわけです。かつての正直になれなかった自分を、正直にさらけ出す真田さんと、まっすぐに正直に進む古代。この二人の正直がぶつかり合う対話が、もの悲しさも含みながらも、実にアツく、素晴らしいです。

 その結果…真田さんは古代の言葉にハッと気付かせられるんですね。

古代「あなたからその事実を聞かされたとしても、
   兄は行ったでしょう。」
真田「!」
古代「どんな状況でも、どんな理不尽な命令でも、
   やると決めたらやり抜いちまう。
   兄は、そういうヤツだから」
真田「…そうだな、そういうヤツだ」


 真田さんは、ここで「許し」を得ているのでしょう。真実はわかりませんが、私にはそう思えました。

 だから。引用されている中原中也の詩「汚れっちまった悲しみに」のパーツは、実は一部が端折られているんですよ。最後の部分、原文はこうです。

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気(おじけ)づき

汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……


 太字部分が、端折られた部分です。

 古代の言葉である種の許しを得ていなければ、真田さんはそのままを読んだんじゃないでしょうか。重たい後悔を背負いながら、懈怠のうちに死を望んで…。でも、そのままを読まなかった真田さんは、実際には死を夢見はせず、「なすところもなく」というくらいで留めるわけです。

 賭け、だったのかも知れません。中性子は水を通りにくい、と知ってはいても、実際に命が助かるかどうかの保証はない。でも、死を望みはしなかったんですよね。



 古代進の言葉から許しを得て、中性子を浴びる賭けも通り抜けて。

 古代守の形見であり、真田さんの後悔の象徴でもあった中原中也詩集は、恐らく、ただの形見になったのだと思います。それを古代進に返そうとする真田さんと、やはりこの兄の形見はあなたに持っていてほしい、という風に差し戻す古代進との、言葉の聞こえないやり取りがまた、実に暖かいです。

 人が、人の気持ちを真に理解することは難しいです。ですが、それを越えて分かり合うことも、人には許されています。そんな思いの色々が詰まっていたように感じるこの第十七話。いつまでも胸に刻み続けたいと思います。
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テーマ:宇宙戦艦ヤマト2199 - ジャンル:アニメ・コミック

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