Old Dancer's BLOG
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宇宙戦艦ヤマト2199 第十二話「その果てにあるもの」
 遂に周回遅れをかましてしまいました。(´Д`;;;

 調子が悪い時は、本当にどうしようもないですね。

 でも、そのままにしておくのも気持ちが悪いので、調子が悪いなりに書き下しておくことにします。お待たせした皆さん、申し訳ありませんでした。

 さて。

 実際の記事に書けなかっただけで、書くことが無かったというわけではなく。前回に引き続き、サブタイトルの示すもの、ってのがなかなかに味わい深い一話だったと思います。「その果て」って、一体何の果てなのよ、っていう。

 一つには、物理的な距離としての「果て」って意味がありますよね。そして今話では、それを複数の視点で、見せているのが面白いです。まずヤマト側の視点では、今話冒頭の島にこんな言葉を言わせています。

つまりこの先には、
未だ十三万光年という、
未知の空間が待ち受けているわけです。


 遠いよね。うん、遠い。まあ、遠いのも遠いんですが、ここにサブタイトルの「その果てにあるもの」をかぶせると、これが実に意味深い。もちろん、その果てにあるのは大マゼランであり、イスカンダルであるはずなんですが。
 
 ガミラスの総統・デスラーのセリフとしても、ヤマト側の目的地への言及がなされています。

彼らはどこを目指しているのか、
どこに向かって旅を続けているのか、
それがどうやらわかったよ。


 そう言ってデスラーが見上げる青い星、それは…というね。旧作の展開をご存じの方ならこれを見るまでも無く、全部わかっちゃうことですけれどね。



 一方、ガミラス側から見た物理的な距離の言及は、ドメル夫妻の会話として出てきます。

妻「銀河系は遠いわ。」
夫「ああ。」
妻「とても…………遠い。」
夫「…………ああ。
  …………………………………ああ。」


 このね、ドメル将軍の三度の「ああ。」の間合いが、実にいいです。物理的な距離のことに触れているはずなのに、どんどん心理的な側面が強化されていくんですよね。

 子どもを幼くして亡くしたドメル夫妻にとって、「言葉にならない感情」というものがあるんですよね、きっと。夫人は夫が子どもの命日を覚えていたことを「これは救いね」と言っていましたが、彼らがその死に関して真に救われることはないのですよ。ずっとずっと、大なり小なりの負い目を感じながら、夫妻は生きていかなければいけない。

 それは決して幸せな記憶ではなく、むしろ辛い記憶です。でも、二人はそれを共有するしかないし、そのことで多少なりの救いを得ながら、歩んでいくしかない。だから、十万光年以上も遠くに離れること、その距離を越えてなおその辛い絆を思うしかないことが、あの握り合った手と、万感の思いの「ああ。」という一言で表現されているんですよね。


~~~


 物理的な距離とは無関係に、純粋に心理的な側面についても、今話ではいくつかの提示がなされました。ガミラスの行く先を慮る、タランたちの会話がそれですね。

タラン「君の言う通りだな。バレラスは変わったよ。」


 ここでいう「君」はドメル将軍ですが、ドメルが元々どの程度の意味でそれを言ったのかはよくわかりません。ただ、このタランが口にした時には、親衛隊の横暴が目を覆うばかりのこの状況、恐怖を以て人々を虐げんとする統治の方向について言われていることに相違ありません。少なくともそのことを、タラン、ディッツ、ドメルの三人はよろしく思っていないのですね。ガミラスが好ましくない方向へ変貌しつつあるこの現状を憂いているわけです。

 そのことを受けて、更に総統が遷都=大逃亡を考えていると言った後、タランが言うのがこれです。

タラン「我々はどこから来て、
    どこへ向かおうとしているのだろうな。」
ディッツ「難しいことを言うな。」


 「その果てにあるもの」は何なのだろう、という言葉に置き換えてもピッタリ来る言葉ですよね。更にこれらの言葉は、先にデスラーが見上げていた青い星へ向かって、ガミラスの戦艦が幾隻も飛び立っていくシーンにかぶせて言われていて…心理的な意味での味わいと物理的な方向についての推測が交錯する、名シーンだったと思います。




 そしてもう一つ。前話で島が抱えていた、ガミラスへの憎しみを彼なりの方法で昇華するモチーフについてですが、これもまた、「その果てにあるもの」の一つだろうと思っています。

 「その憎しみの果てにあるもの」という補完をしてもいいでしょうが、そちらだとちょっと微妙なズレを生じる気がします。前話のサブタイトルと対で読むのが私個人としては一番しっくり来るかな。「いつか見た世界、その果てにあるもの」というのが、いいかなと。

 徳川機関長がなす島との対話が、私はすんごく好きです。二男が船乗りになりたがってるという言葉に「ああ、旧作の『新たなる旅立ち』以降でヤマトに乗る太助のことをちゃんと踏まえてるのね」と感じ入るところもいいんですが、それより何より、何気ない雑談から入って大笑いまでして、その後にするっと懐に入り込んで島の一番辛い感情を溶かして見せるこの器が…初見時からもうハートに響きまくりでした。

 島に限らず、ヤマトの乗組員には若者が多いんですよ。で、若者なりの迷いとか行き過ぎとかがちゃんと描かれていて、そこにちゃんと対応してあげる老獪な戦士たちの良さも、きちんと描かれているわけです。古代と島を冒頭で叱り飛ばした沖田艦長もそうですが、こういう「親父キャラ」の良さがしっかり出ている作品は、それだけでも値千金です。

 これをきっかけに、その後、懲罰期間を終えた山本と語ることで、島は先へ進むための「自分なりの整理」を付け終えます。同じようにガミラスへの憎しみに囚われていた山本は前話で自分自身の憎しみから解放されており、それが今話において物理的に独房から解放→続いて島が解放されるきっかけの一つへ、と至る過程が、何度見ても実に美しい。




 ラストは、次に続く「異次元を潜る船」からの攻撃を受けて、気になるところで締めでしたね。これも「その果てにあるもの」に引っかけられるんじゃないかー、異次元の先にあるものでどうだろー、とかも考えましたが、自分でも明らかに「考え過ぎ」のように思えたので諦めます(苦笑)。

 また、今話では他にも、岬百合亜が見るキレイな女の人に関する言及などがあって、これもまた大事なのですが、その辺はおいおい「更に大事」なものとして描かれていきますんで、今回は省略ということで。あと、小ネタとしては、劇場での鑑賞時に「とらんきらいざ?」なんていう記事も上げたりしてますんで、ご参考に。

 …てゆーか、ここまで書くことがたくさんあるんなら、もっとさっさと書けばよかったのに、と我ながら思います。それが出来ないから「調子悪い」んですけどね。さて、とりあえず、放送の終わった十三話も見るか…。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:宇宙戦艦ヤマト2199 - ジャンル:アニメ・コミック

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