Old Dancer's BLOG
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宇宙戦艦ヤマト2199 第八話「星に願いを」
 劇場での上映時には、サブタイトルが出ないんですよね。だから、見ている最中には「星に願いを」というサブタイトルだということは全く意識の表面に上らず、見終わった後で調べてからじわじわと味わったりするわけで。これがまた、なかなか侮れないサブタイトルだったりするものだから、堪りません。

 初見時に8年ほど前の青い地球が出た時には、そりゃあもうこれだけでグッと来まくりでした。それを見て、なかなか実感が湧かないクルーたち~赤い地球に慣れてもう長い~の反応も、実にいいですし。そして、「我々が取り戻すべき、本来の地球」という艦長の言葉が、サブタイトルとの一つ目の連関になるわけですね。故郷である地球に対して、元の美しい姿に戻ってほしいという願いをかけつつ、ヤマトは前に進むわけです。

 そしてまた、デスラー総統の罠にかけられた際、唯一の突破口となる先のグリーゼ581もまた、願いをかける星の一つとして位置づけられているのでしょう。この先の灼熱地獄に活路を見出す、というアツい展開もさることながら、サブタイトルとの絡みがわかると、そのイキに更に唸らされます。

 そしてラスト。艦内の窓から、恐らくは過ぎてきたグリーゼ581を物憂げに見守る森雪の姿と、それを見かけて何かを思う古代進の姿が描かれます。そこに言葉は交わされず、従って見ている我々も、そこに行きかう感情が何であるかはわからぬままなんですが…。この、モヤモヤした感じがまた趣深いですね。私などは、娘のヒルデを思いつつ灼熱の中に散ったシュルツへの弔いの思い、せめて安らかに眠らんことを…なんてことが胸中に渦巻いたりするんですが…ここは人それぞれに、何らかの願いや思いを星にかけて、じわっとエンディングへと進むのがいいのかもしれませんね。
 
 さて。

 出口無き回廊、放たれたガス生命体、恒星に活路を、フレアを波動砲で撃つ、総統も相当ご冗談がお好きで(笑)、等々、オリジナルをきっちり踏まえた、ファン感涙の一話であったわけですが、この2199シリーズならではのネタ振りもきっちりなされているのがまた嬉しいところです。

 先に挙げた、シュルツの娘に関するエピソードは、「敵たるガミラスの側にも、ちゃんとバックボーンとなる日常や生活、思いや願いなどが存在する」ということを示す良質のモチーフなわけですが、この先にもそういうネタが数々ひしめいているんですよ。今話は、そのための導入としても機能していたりします。

 オリジナルにはいない、数多くのガミラスの高官たちが今回初めて姿を見せたわけですが、初見時には私も「これ、全部ちゃんと消化できるんだろうか…」という不安に駆られたんです。ですが、第十八話まで見終わった現在なら、何の心配もありません、と断言できます。

 例えば。もみ上げが印象的な(笑)、ゼーリックとディッツの、以下の会話とか。

ゼ「ディーッツくんん、君は吾輩がぁ、大ぼら吹きだとでも?」
ディ「艦隊運用の責任者として、事実を申し上げている」


 いやー、濃いですね、ゼーリック(笑)。まあ、この濃さは置いておいても、この部分だけでいくつかのことがわかります。ゼーリックに大言壮語の気があること、ディッツが堅実な実務家であること。そしてこの二人が、何だかウマが合わなそうなこと、辺りがそうですね。でも私としては、ここは「大ぼら吹き」の一言にも是非スポットを当てておきたいです。初見時には何も感じなかったんですが、今はもう「あーあー、ああああ!」て感じですよ。覚えておいていただきたい一言です。

 宇宙の狼と呼ばれるドメルのことを総統が評価する一言に、ゲーリックが歯噛みしているところも押さえどころですね。ドメルが嫌いなんですな、ゲーリック。

 地味なところでは、タランが言ってるこのセリフのところも味わい深いです。

タ「帰順を示したものには、滅亡ではなく、
  二等臣民としての権利を。
  これが、帝国繁栄の礎となっております。


 この言葉に、先のディッツは頷いているんですが、ギムレーはフン、て感じで顔を背けています。そんなことを思っちゃいないんですな、ギムレーは。

 これらの丁寧な描写が、ちゃんと先々に繋がっているのが心地よいです。オリジナルと違って兄弟という設定に二分割(?)されたタラン弟については、あまり多くが語られていない気がするんですが、まだまだ先は長いですからね。何を見せていただけるのか、ワクワクしながら待ちたいと思います。



 とりあえず、無敵の波動砲、まだこれが二射目です。この辺のタメ具合がまた嬉しいですね。次週も楽しみに。
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テーマ:宇宙戦艦ヤマト2199 - ジャンル:アニメ・コミック

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