Old Dancer's BLOG
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「中二病でも恋がしたい!」を読んで
 今年の1月のことですが。

 ポチってもうた…。

 この時私は、「中二病~」のアニメ化企画が進行中であることを全く知らずに注文しています。その後、獅子丸さんなどから教えていただいて遅まきながら知ったような次第でして。また、アニメが放映される時期についても、この頃はまだ明言されていなかったと思います。

 京アニ関連としては、前年の9月頃に「日常」が放映を終え、暮れからは「映画 けいおん!」が上映されており、4月からは「氷菓」の放映が決まっていたような時期。私個人としては、「日常」の最後4話のレビューを書けていないことを気に病みつつ(結局今に至るまで着手できていませんが…)、「映画 けいおん!」のレビューが一向に書き進められないことに頭を抱え(その後完結まで実に半年あまりかかりました…)、「氷菓」に対する興味が膨らみつつもリソースを振り向けることが心底ためらわれていた、そんな時期です。

 正直、本を読み進むような状況には無かったと思います。だけど、色々行き詰っていたせいで、目先を変えたかったんでしょうね。ちょうど、活字もので適当な在庫があまり手元になかったこともあり、KEY三部作のアニメ化にあたってシリーズ構成と脚本で多大な貢献をされた志茂文彦さんの本に著しく興味をそそられて、それでポチっと…。

 そのせいで、CLANNAD AFTER STORY以来、実に3年ぶりくらいに、私は「原作ストーリーを知った上で京アニのアニメに向かう」ことになりました。いや、まあ、まだ一冊目しか読んでいないんですけどね。
 
~~~


 前置きはこのぐらいにしまして。


 しばらく前に、一冊目の方は読み終わっております。甚だ簡単ではありますが、その感想を記しておこうかと思います。


 まず第一印象として。典型的な「ライトノベル」の範疇に入る作品かなと思いました。難解な部分はありません。その一方で、どっしり・ずっしりと来るほどの重い展開もありません。世の中には「さくさく読み進められるのに展開が重い」という稀な例もあるのですが、やはり多いように思えるのは「重厚な表現に彩られていて読み応え十分、しかも展開が重い」というケースか、「さくさく読み進められて展開は軽め」というケースのいずれかですよね。本作は間違いなく後者です。え?「なかなか読み進められないのに展開が軽い」のはないのかって?う~ん、あるのかもしれませんが、個人的にはそういうのは願い下げです。だってそれって、読んでも辛いだけじゃん(^^;

 私は別に活字原理主義者というわけではないですし、ライトノベルの現在の状況は、当然世の中のニーズを踏まえた結果としてこのようになっているのだろうと理解していますので、「さくさく&軽め」の作品はあっていいと思っています。それに、「さくさく読めるものを書ける」ってのは間違いなく一つの卓越したスキルですしね。レビューが果てしなく限りなく長く、読みづらくなる傾向の最近の私としては、嫉妬を覚えるほどです。だから、読後感も割と肯定的。あー、なかなか面白いじゃん、と。そんな感じです。

 ただ。

 読み進めている最中に見ていた京アニ作品が「氷菓」だったので、どうしても気になったんですよ。「これ、京アニがアニメ化すると、一体どういう風になるんだ?」って。たまたまでしょうが、氷菓の主人公・奉太郎も、中二病(って略称でいいのか?)の主人公・勇太も、高校一年生の男の子。しかも、同学年の気になるヒロインがいて、というところまで共通です。なのに、その描こうという内容は、全く別物なんですもの。片や、自分の在り方に真剣に惑い、時にはやり場のない怒りに全てを閉ざす勢いで暗い炎を燃やす、軽さとは対極にあるような青年。片や、自らの恥ずかしい黒歴史に身悶えしつつ、今まさに黒歴史の真っただ中にいる少女と関わりながら自らの在り方をこれから決めていこうという、重さとは対極にあるような少年。…あえて言葉を分けましたが、奉太郎から受ける印象は「青年」で、勇太から受ける印象は「少年」なんですよね。そのぐらい、この両者にはギャップがあります。ありまくります。

 こんなに開きがあるものを、どういう風に表現してくるのやら、見当がつかないんですわ。

 氷菓の方は、もちろん細部はわかりませんでしたけれども、シリアスものに対して京アニが置いてくる力点というのは何となく想像がつきましたから、そういう意味ではある種の安心感があったんですよね。まあ、やはりと言いますか、想定の「ナナメ上」を行くようなすごい作品になりましたけど、その方向性みたいなところは、全く予想できなかったわけじゃないんです。

 でも、中二病は、全然わかんない。軽めの展開と言えば、らき☆すたとかけいおん!とか日常とかが挙がるんでしょうけれど、どれも4コマ原作の上、どうにも方向性が異なります。らき☆すたや日常は「単発エピソードの無軌道な集約」という印象ですし、けいおん!は「軽めの印象をまとってるだけの、読み取ろうと思えばそこそこに重いバックボーンを持つ変態的作品」だと思いますし、そういう意味では「少年少女のライトな恋路を描く長編ストーリー」になるであろう中二病とは、あまり重なりません。あえて似ている傾向のものを引っ張り出そうとするならば…むしろフルメタシリーズのギャグパート辺りが若干似ているかも、とは思いますが…でも、あれもなぁ。ふもっふは基本的に一話完結型の短編のみのシリーズでしたし、TSRは重たい本編の合間合間にちょっとだけギャグパートが入るくらいでしたから…。

 そういうわけで、京アニがどういう振り幅で描写してくるのかが、私には想像できないんです。

 一部、本編の映像がちょこちょこと世に出てはいます。ただ…あの印象のみだと思ってたら、予想もしてなかったような、とんでもないとこに連れていかれるような気がするんですよね。根拠は何もないんですけど、京アニ大賞の奨励賞受賞作のアニメ化ですもん、それなりにリキ入ってるはずだと思うんですよ。元より「ストレートにそのままアニメにしました」てところでは決して止まらないスタジオですからねぇ。

 …原作を読んでの感想が、途中からアニメの話主体になってしまっていますが。ちょっと引き戻しますか。

 登場人物について言うなら、私個人は実はあまり感情移入できる部分がありません。もちろん、イタいままおっさんになってる自覚はあるんだけど、邪気眼系の人の心境とシンクロ出来る要素は持ち合わせがほとんどないんですよね。まあ、中学・高校時代にポエムは書いていたけれど。いや、中学高校どころか、このブログでも時々ポエマーになったりしてますけど。でもそれは、「くっ!…また暴れ出しやがったか…」とか言っちゃうのとは、微妙にジャンルが異なるのよね。行きすぎた自己陶酔、てな部分は共通しているものがあるけれど、その現れ方はまるで違う。そういう意味では、主人公や六花よりも、むしろ森さま(笑)の方が気になったりします。彼女、勇太や六花とは違う形での「自己陶酔の黒歴史」を抱えているような含みを持たされているでしょ。あれは、ねぇ。いいと思うんだよねぇ。いや、ちょっとサディスティックなのは、オレの好みからは大きく外れるんだけどさ。あの「主人公とは違う道のりで、でもつまづいた経験を踏まえて次を見ている」という要素には、激しく惹かれるんですよね。2冊目でどういう描かれ方をしてるのか、とても楽しみなんです。

 主人公に寄り添う別な存在として…一色は、ハルヒの谷口みたいだな、というのが正直な感想。アニメで声優さんが白石稔だったどうしよう?!とか要らぬ心配をしてしまうほどでしたが、声優さんもキャラクターのビジュアルも自分の想像とは全然違ったので、一安心しました。いや、白石稔さんも別に嫌いではないですけどね、自分の予想を裏切ってほしいというのが私の希望なので。思えば非常に厄介な、めんどくさい人ですね、私。

 めんどくさいと言えば、私、めんどくさい心配をしていまして…今作の前評判がやたらと高いのが、ちょっと気になっているんです。仮に、人の期待や評価には上限・天井があるとして。100%の前評判から始まっちゃったら、そっから先は良くて現状維持、悪くすれば評価が低くなる未来しか無くなっちゃうでしょ?信者的には、あれあれ、こんなに期待度が高くて大丈夫かしら、という要らぬ心配に身を焦がすこの頃なのです。

 …まあ、やはり「ナナメ上」を行かれてしまうのでしょうけども。

 甚だ散漫になりましたが、「中二病でも恋がしたい!」を読んでの、今の私が思っていることは、概ね以上になります。あとは、週末を待つだけ、かな…。
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