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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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チャンネル
 聖徳太子は10人からの異なる訴えを同時に聞いても、その全てをきちんと聞き分けてそれぞれ適切に対処することができたと言いますが、もちろん私は聖徳太子ではないですし、スーパービジネスマンでもありませんので、その対応能力には自ずと常人並みの限界があります。「同時に」でなくても、あっさりオーバーフローするのが、悲しい私のゲンジツなのです。

 例えば、職場について朝一番、自分の目の前に、今日締め切りの「A」という仕事があったとしましょう。残念なことにまだ一切手が付いておらず、よし、今日はこいつをまず先に片付けるかなと、私は思います。そこで、自分のデスクの電話が鳴ります。出てみると、契約先の業者からで、先日から懸案だったPC関連機器の納期の話~「B」でした。メーカーの出荷日時が全く見えてこず、やれ昨年のタイの洪水の影響がどうのと眠たいことを言ってくる。それだとあんたんところも困るだろうと、納期守れないとウチもペナルティ課さなきゃいかんけど正直そんな事ァやりたくないし、そっちだって困るだろうと、もうちょっとちゃんと状況を聴きとってもらって、必要なら何らかの手を打たないと仕事に支障が出るんだからちゃんとやってくれと、まあそんな話をするわけです。で、まだ電話の会話が終わらぬうちに、別な部署の係長さんが部屋にやってきて、私の側で電話が終わるのを待っています。電話を切ってすぐに、お待たせしましたナンでしょう?と問いかけてみると、案件「C」について、相談を受けます。この案件がまた悩ましくて、本来は2ヶ月くらい前から調整が必要だったものが、今日まで見過ごされてきたと、どうしたらいいだろうかと、そういう類の話です。初めて聞く話なので、まずは状況をよく聞き取って、問題の所在やとりあえずの方針を明確にします。お互いに一定の合意と、手を付けねばならないところが見えた辺りで、その場は一旦終了。やれやれと思ったところで、今度は自分の部署の部下から、すいませんちょっと聞いていいですかと、部下が対応しているQ&A等について尋ねられます。それも、二人連続で~「D」に「E」ですな。それぞれ答えてあげて、場合によってはトラブルの起きている現場に直接行って状況を見て、指示を下して…。で、そっちが片付いたら、先の「B」と「C」について、部署内で情報共有を図らんと行けません。目の前の同僚たちに口頭で状況を説明することもあれば、上司に要点を報告することもありますが、時によって話が大きくなり、私が対応した内容以上の何かを早急にやらなきゃいけない、という話~「F」に発展することが往々にしてあります。んで情報収集やら問い合わせやらをしているうちに、予定が入っていた打ち合わせ~「G」の時刻がやってきて、あたふたと会議室に行きます。
 
 小一時間の打ち合わせをこなした後、どっぷりと疲れて部屋に戻ってみると、どこそこの支所のネットワークが繋がらないとかいうトラブルが発生していて、その対応~「H」が急務になってたりするわけです。これまた車で現場まで行く必要があったりしますし、そうでなくても問題の切り分けと対処には結構な時間がかかるもの。それをやってる最中にも、Excelの操作に関する問い合わせの電話~「I」やら、昨日〆切の内部調査への回答が出てないから至急出してくれ~「J」やらという案件が挟まってきます。それらに何とか答え終わって、うへぇぇぇとか思って時計を見ると…お昼です。あれ?今日急いでやらなきゃいけないと言ってた案件「A」って何だっけ?全然進んでないよ?とまあ、こんな状況が、誇張でもなんでもなくて「ザラ」にあったりするのです。


 ……どう考えても忙しすぎだろう、自分。orz


 そりゃあブログの更新も滞るわ!いや、職場にいる時間と家にいる時間とは別なんだけど、上記の調子で夜9時~10時ぐらいまで働いてから家に帰ってきたら、そりゃリソースは枯渇しきってますよ!今は精神的にクルような追い詰められ方が若干減った分、数週間前に比べれば大分マシな状況ではありますが、吾輩の辞書には「余力」という字は無い、と断言してしまえるくらいには逼迫し続けています。

 いくつかあるはずの、自分と外とのInput/Outputを制御する「チャンネル」。これが、常時何かで塞がっているような感じがします。聖徳太子さんは最低でも10のチャンネルが、空いている状況にあったってことなんだなぁと思うと、切ない気持ちになりますな。自分は仕事に限ればせいぜい3つくらいしかチャンネルが空かない人間らしく、それ以上のことを同時に放り込まれても、何かが激しく漏れます。

 この状況、改善しないのかねぇ。この春に異動していったベテランの同僚の穴が大きいのは間違いないんですが、それで負担が集中しているのかと言うとそうも言い切れないんですわ。後任も頼りになりそうな人が来てくれてるし、その他の部下二人も一年前から大きく育っているんで、そういう意味では「若干ビハインドではあるけれど、そう悲観した状況でもない」はずなんですがねぇ。つーことは、割としばらくはこういう状態が続くんだろうか?プライベートでも自分のチャンネルを埋める問題が複数あったりするんで、カンベン願いたいものなんですがねぇ…。
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