Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
   来訪者数: since 2004/12/2...    
日常の第20話
ちょちょちょちょっちょ、ちょ、お前、
待て待て待てぇ!
お前らぁ!いいから落ち着けぇ!

まず…趣旨を説明してくれぇ!


 しょっぱなの「へのへの」から、大笑いいたしました。阪本の慌てっぷりもなかなかでしたが、最後に言うのが「趣旨」て。「趣旨」て、あーた。

 そしたら、Aパート最後のヒトコトワドコトバで「趣旨なんてない。」でしょ?まーそりゃそうだw趣旨なんてねーわなw

 趣旨も意味もない、ただの悪ふざけ。トモダチならばこそ許されるようなもんでしょうね。良かったじゃん、阪本。ちゃんと二人から「トモダチ」って認識されてんじゃないの?いや、「次はオレが鬼だな!さぁ!始めるぞ!」って言ってもスルーされてるけどなw

 さて。阪本は「かわいそう」だったですかね?はかせやなのはひどい人だった?いやそんなことないでしょ笑えたでしょ、って感じ?もちろん、どんな感想だって間違いではないですよね。意味が特にあるわけではない展開に、視点によって異なる感想のありよう…そんなところを、今回は掘り下げていきたいと思います。
 
~~~


 意味っつーのは、もちろん最初から用意されてる場合もありますけど、多くの場合は「後から見いだす」類のもんだったりします。「この世界には意味のないものなどないのだ」というのは、私が好きな言葉なんですけども、それは必ずしも「自ずと意味がある」ということではなくて、きっと「後から人が意味を見いだせるはず」ということなんじゃないかなと、そう思ってるわけです。つまりは、意味を見いだそうとする人の気持ちは、ロマンチックな願いに属するようなものであって、世界の全てが最初から意味を持つパーツのみで完成されているわけではないんだと思うのです。


 だから、思うようにならない。


 世界は本質的に、どこまでもフリーダム。


 今回のヘルベチカスタンダードの将棋の、打とうと思ってる次の手を「物理的に」押さえられて時間がくるという、あの理不尽さ。賞味期限が裏側に印字されてて、食っちゃったら確認もできないというメロンパンの、あの傍若無人さ。風紀なんてどこ吹く風の時定高校の中も、人が見ようと思ってる側をわざわざ遮ってくるピョンも、どれも意味なんてなくて、多くの場合ははなはだ迷惑です。


 仲の良い友達であっても、自分の思い通りになるわけではなくて、すれ違ったり意味不明だったり、そんなことを繰り返しながらゆるゆると日々はすぎていくのです…。


~~~


 そんな中で、今回はみおがマンガ書きの手伝いを友達に頼むエピソードが半分くらいを占めていたわけですが。

 どうでした?いや、これね、みおの立場にシンクロし過ぎちゃうと、正直なところ相当にイライラすんじゃないですかね?それほどシンクロしていたわけではない私ですが、「おいおいw」と思って笑いながら、ちょっとした居心地の悪さがあったり。「泣いて馬謖を斬れよ!」とかには素直に大笑いしましたけどね。

 でもこれ、例えば麻衣の立場になって見てたら、痛快だったりするんですよね。ゆっこの立場になって見たら、前半部ではドキドキもんだし。

 視点の差。面白いですね。視聴者の視点は、本来は世界の中の誰か特定の一人に属するものではなくて、世界を俯瞰しうる全くの第三者のもの、というのが基本かと思います。それが、物語の導かれる方向に沿って、または自分の好むキャラクターの有無によって、ある程度のバイアスがかかるのでしょう。しかし、今回のこれはなぁ。圧倒的に絶対的な被害者だと思えるみおにシンクロし過ぎちゃうと、ギャグとして成立しませんし。そもそもその「被害者のはずのみお」がね、ラストのエピソード「日常の86」では、最後に立場が反転して加害者になってしまって、「ゆ…許してヒヤシンス」って謝っちゃうわけですよ。これは、ある程度思うままに、縦横無尽に視点を変えながら見ていてよし、ってことだと思うんですよね。

 そう言えば、冒頭で触れた「へのへの」にしても、はかせ側で見るか阪本側で見るかで、印象は全然変わります。ある人にとっては理不尽以外の何者でもないのに、立場を変えるとただの悪ふざけだったり。

 その辺が、「結局どっちもどっち」で落とされているあたりが、この作品の良心なのかもしれません。そう、どっちでもいいんだよ。どっちにしたって、トモダチなんだからさ。



 後期OPの「じょーじょーゆーじょー」のMAXIを買って、ちょっとびっくりしたことがあります。

 カップリングとして「リア充ってこんなもんだっけ」という曲が入ってるんですが、これ、前期OPの「カカカタ☆カタオモイ」へのセルフオマージュと言いますか、返歌と言いますか…対になるものとして作られてる感があるんですよね。途中までは、ああ、カノジョがいることって案外キュウクツなもんだよねって、そういう歌かと思って聞き流せるんですが、メロディのラストに「りょりょりょりょりょ☆ 両思い」ってのが入って「あっ!」と思うんですよ。しかも、曲の最後が、もう引用ってか、前期OPの改作レベルです。

初恋!!
いつもの 通学路
トボトボ 帰る
Did I Fall in Love?
空は 飛べないなぁ
りょりょりょりょ☆ 両思い


 「空も飛べそうさ」だった片思いが、「空は飛べないなぁ」の両思いになってるんですよね。まあ、な。恋愛って、そういうもんだわ。当然あるはずの「ついてくる予想外のイヤなこと」がわかり始めるまでが一番楽しいっつーか。わかんないが故のドキドキっつーか。いや、それでも君をって乗り越えてからの関係こそが真の云々、ってのも語れますけど、その辺はこの記事の趣旨から激しく逸脱しますので脇に置いておいて。

 そういう、「恋愛してみたら予想と違ってそれほど良くなかった」って歌詞に混じる形で、友達にグチる歌詞が入ってくるんですよ。「お前といる方が楽しいんだけど」って感じで。これが、「マブダチ」の喜びを歌い上げた後期OPのカップリング曲なんです。ちょっとふざけてみたら、もっとふざけ返してくる、居心地いいったらありゃしない、なんて言いながら。そう言えば、OPの映像の中には、空に舞い上がる紙飛行機と鳥のカットがありましたよね。結局空は飛べなかった恋愛だけど、こっちは空飛んじゃうんだよね。

 恋と友情とは「全く全く別問題」です。そして、互いに未熟な部分を残していると途中で破局しやすい恋愛関係に対して、交友関係は未熟であっても長続きする傾向があるような気がします。

 何故か。それは、「ステディ」という言葉に象徴されるように、恋愛関係が本質的にある種の拘束的要素を内包する、契約に似た関係なためなのでしょう。簡単に言えば、「付き合ってください」を境にして、それ以前と以後では、関係性が全く変わるんですよね。彼氏彼女の関係というのは、始まりと終わりがはっきりとわかるんです。これに対して、友人関係にはそういう「拘束的要素」があまりないですし、始まりも終わりも曖昧です。連続して変化する距離感があるだけで、一線を越えるも何もないんですよ。どこまで進んだもABCもない。二股もない。

 それは、恋愛に比べてかなり自由な関係です。どこまでもフリーダム。そりゃ喧嘩するときもあるけれど、最後はどうにか「許してヒヤシンス」。ヒヤシンスどっから出てきたよ!いやそれさえも、時間が経ってしまえば笑い話ですよ。いいんだ、君と僕なら、ここまではっちゃけても。そんな、強度のある柔軟な関係ってのは素敵ですよね。麻衣とかも、あれだけやらかしてもちゃんと付き合ってくれる友人がいるっていうのは、すんごく恵まれてると思うんだよね。あれだけやらかせる麻衣自身もすごいけど、それを最終的には許容してしまうみおとゆっこはもっとすごいんじゃないかと思います。

 万事マジ快調。

 いいね、トモダチ。

 空、飛んでみようか?わっしょい!


~~~


 「日常」の中で登場する恋愛要素は決して多くはありませんが、それらはしかも皆、カタオモイの状態です。笹原に思いを寄せるみさとにみお、桜井先生にぞっこんな高崎先生。

 ある意味、片思いはまだ友情と同じで、まだしも自由な関係の範疇なんですよね。「空も飛べそうさ」って、思えてるんだもの。ドキドキでワクワクなんだもの。

 だから、ちょっとかわいそうな気もしますが、彼女らの恋は成就せぬまま終わるんじゃないのかな、と思います。本人たちは不本意でしょうが、こんなもんだっけって疲れちゃったリア充たちからは逆に羨ましがられるかもしれませんよ?

 そんなリア充たちにも。今回のED曲、「あの素晴らしい愛をもう一度」を。そんな悪いもんじゃねーって、きっと。これも視点の持ち方一つだよ。な?
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
■関連記事~
 「セーラー服と機関銃」について (2007/05/07)
 AIR 総集編 (2005/04/01)
 織り込み済み。<蔵アフター放映日程 (2008/09/06)
 CLANNAD 第5回「彫刻のある風景」 (2007/11/23)
 らき☆すた 第12話「お祭りへいこう」 (2007/06/26)
 CLANNAD 第4回「仲間をさがそう」 (2007/11/16)
 三谷幸喜版シャーロックホームズ視聴を終えて。 (2015/02/16)

テーマ:日常 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
※コメントについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
※トラックバックについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
http://terry.blog1.fc2.com/tb.php/3833-f3b725d0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
 高校1年生の相生祐子(ゆっこ)の、のんびりのほほんとした日常生活。 そこに転校生として通い始めたロボットのなの、第20話☆ 日常の83みおの家に集結したゆっこ、麻衣、...
2011/08/24(水) 12:53:23 | ピンポイントplus