Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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日常の第12話
 ……………………。



 …………なんだこれ。どうすりゃいいんだ。



 ……………………。



 …………なんだこれ。



 …………どうすりゃいいんだ。



 …………というわけで、また次回。(こらー!)
 
~~~


 さて。

 冒頭のは、まあ、シャレでございます。日常のレビューの書き方に苦労するのはいつものことで、今回のみに限った話じゃなし。特に今回が「自分には合わない回だった」ということもなく、むしろ要所要所で爆発的に笑ってましたね。よくもまあ、こんなことができるものだと感心しつつ。

 「こんなこと」というのはですね…今回のネタ、どれもこれも「尻切れ」気味なんですよね。投げっぱなしよりももっとヒドくて、そもそもオチどころかネタ振りさえ語れていないような感じ。「なんだこれ」「どうすりゃいいんだ」という阪本さんの言葉が、そのままびしっとはまりそうな、そんなエピソードばかりなんですよ。

 そんなエピソードが、コマイのばかりいくつも集められてて、間を置かずに連写されていて。下手すると、置いてけぼりのまま終わってしまいそうですよね、そういうの。だけどこの第12話は、何か面白いんですよ。ものにもよりますが、少なくともあたしゃ何度か爆笑してますし、視聴後感もバッチリでしたから…。

 何か面白い、の、この「何か」は、一体何なのか。その答えがすんなり出るわけはないんでしょうけれど…私なりに考えたことを書いてみましょうかね。


~~~


 今回のアバンのネタは、うだるような風景に続いて、いきなりのアフロのアップ、しかも「陽炎がもやもやと立ち上っている、暑苦しいアフロのアップ」で始まります。

 何事かと思いますよね、これ。見ていると、ああ、あの田中のアフロかと胸には落ちますが、その後も何度かこの「陽炎の立ち上るアフロ」がアップになります。

 このエピソードの名前は「ナツい」。アツいという言葉を禁止された田中が、その後は「ナツい」という言葉を連呼し続けるので、中之条がいらだって「もうコイツ、殴るしか!」と思う。それだけのエピソード。

 つまりこのエピソード、直接的には「陽炎の立ち上るアフロ」のことを、繰り返し、念を入れて、詳細に、描写する必要のあるエピソードでは「ない」ということになります。

 じゃあ、なんでそんなことをしたんだ、と。

 理由として、真っ先に思いつくことはあります。そもそもそんな巨大なアフロ抱えてるから一層アツいんじゃないかよ!自業自得じゃねぇか!って感じはしますもんね。この田中の行為に対して、プラスアルファの「ダメダメ感」が上乗せされる、そういう効果はありそうです。

 ただ、これは、何となくですね…ちょっと、説明的にすぎる気がするんですよね。ぶっちゃけ、「何か優等生的な回答っぽいなぁ」っつーか。もっと無意味でもっと微妙な、そういうもんを狙ってる、って方が、しっくりする気がするんですよ。

 絵的に、この「陽炎の立ち上るアフロ」ってシュールな構図を、とにかく前面に出して強調したかった。そんな理由の方が、何か納得できるんです。もやもやしたアフロが何度も出てきて、殴るしかない、って中之条が思ってるうちにブチっとアバンは終わって、いつものOPへ…。そういう流れが、意識的に組まれたものであるような印象を受けます。

 これは、とてもフェティッシュな演出だと思います。ここだ!と決めたところ、とにかく見せたいと思ったところに、ガーッとフォーカスしまくって、そこの勢いだけである種のフィールドを形成してしまい、そこに視聴者を引っ張り込んでしまう、という。「アフロ時空に引きずり込め!」みたいな、B級特撮風味の悪役幹部の声まで脳裏に響いてしまいますが…。

 アバンだけ、じゃないんですよね。


~~~


 「日常の51」。


 みおとゆっこが、二人で遊園地に行って、みおがゆっこから預かった財布を落としてしまう、というエピソードです。


 というエピソードなんですが…。このエピソードのすごさは、上記の「あらすじ」には一切含まれないんですよね。


 財布を落としたと聞いたゆっこの、あの「硬直した表情」がキモです。いや、キモどころじゃない、このエピソードの「全て」と言っても過言ではないでしょう。そのぐらい、ものすごい求心力を持ってますよね、あの顔は。

 最初は「財布を落とした」と聞いた直後にあの顔になって、世界ももや~んとセピア色に染まります。だけど、遊園地の事務室に届いていた財布を見たゆっこは、いったん元に戻るんですよ。いつものゆっこになって、世界も色を取り戻して、ああ、良かったねと。一時はどうなることかと、とか言いながら、財布の中身を確認するわけです。すると…入っているはずのお札が、一枚もない。再び、もや~んとしてセピア色に変わっていく世界、でもゆっこの顔は遠くて見えないまま、場面が切り替わって…。

 そこからが「ゆっこの顔無双」です。ズッコケが進行する時の軽快なBGMに乗って、微動だにしないゆっこの「硬直顔」が、飛行機遊具で空を舞い!ジェットコースターで華麗にループし!遊園地のキャラクターと一緒に写真を撮り!もー、腹抱えて笑い転げました。よくぞやってくれました!いやーおかしかったわ、ホント。

 これも、アバンのアフロと同じく、とにかくこの「ゆっこの顔」を前面に出したかったんじゃないか、そんな気がするんですよ。理屈がどうとかじゃなくて、もう「これで行こう!」というね。

 今回これと双璧をなしている感じがするのが、少し前の「日常の50」。第10話の「日常の41」で、流しソーメンに翻弄された安中さんが、今回は射的に翻弄される話です。絵的にはシュールですがストーリーは特にわかりにくいこともなく、普通に笑えるものですが…ここでキーの一つとして大きな役割を果たしているのが、やはり「顔」なんですな。色々とアレな射的のことにいちいち反応して豊かに表情を変える安中さん自体、実にいい味を出しているんですが(個人的に好きなのは「ほおおおおおおお…」と言ってぷるぷるするとこね)、後半で「クギ」が見えてしまってからの、おじさんの「硬直顔」がもー最高です。挙げ句に、口止め料なのか何なのか、なすの切れ端だけ渡されて「二度と来んな」。「なんだこれ」。そうだよな、「なんだこれ」としか言えんわな、うん。

 「顔」にフォーカスしまくって、最後は「なんだこれ」ってとこだけで落とす。オチとか意味とかじゃないんです、もうあの「顔」だけで笑える。スゴイことですよ、これ。


~~~


 一部にフォーカスしていくものは、他にもいくつも散見されます。


 「日常の48」は、この名の付くエピソードとしては短めのものですが、その限られた時間の中で、何度もゆっこのアップに向かってカメラが迫っていくカットがあるんですね。あと、本に挟まっていたプリント(っぽいもの)への、あの迫り具合とか。とってもフェチです。
 
 そうして結局廊下に立たされたゆっこの肩に、犬がポンと足を乗せるだけの「日常の49」。意味があるのかないのか全然わかんない、そもそも何でこのエピソードに「日常の~」の名が付いているのか不明なエピソードなんですが…この短時間でゆっこの動揺する顔はすごく印象に残るような演出が取られています。

 逆にむしろ普段より長く時間が取られている、「カッコイイと思うもの」にしても、スーパーボールやメンコに対して、すごく焦点が当たってますよね。「箸置き」というネタでも、それぞれが作る箸置きや鶴へカメラのの寄り方が、とても丁寧です。「暇ゲーム」というネタでは逆に、ずーーっと連続してカメラが引いていくことで、意識は逆に彼女らにフォーカスしていくような形になっていて…。

 「なんだこれ」

 「どうすりゃいいんだ」

 ネタ的にはそういうところで思考停止してしまいそうなものでも、見せ方次第でここまで面白く見える。すごいことだと思うんですよね。

 「おっと。キスなしでねむり姫のお目覚めだ。」

 その言葉自体に、何か深い意味があるわけではないでしょう。だけど、「何で」って聞かれて、動揺しているみおを見ていると、こんなにも楽しい。意味がある、意味がない。それが大事な局面もあるでしょう。だけど、意味があろうとなかろうと、そこに楽しめる日常は存在し得るんです。視点さえ、楽しめるところにフォーカスできるなら。


 誰もいないテニスコート。そこに、恐らくは他のコートからでしょう、コロコロとボールが転がってきて、コートの中で止まります。他には何も起きない、誰もその場には立ち入ってこない、静かな空間。でも、もしそこに、何か特別なものをあなたが感じられるなら…。

 あなた自身のすぐ側にも、秘かに寄り添っている「日常」を、きっとあなたは感じ取れるはずですよ。普段は気付かない日常の姿。そこに楽しみを見出していけるなら、辛い日々もちょっと変わるんじゃないだろうかと、そんな気さえしますね。


 間もなく、このシリーズも折り返し地点です。少しずつ見えてきた気がする、「日常」という含意が一層の広がりを見せることを期待しつつ、次回も楽しみに。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:日常 - ジャンル:アニメ・コミック

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