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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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オーズ 第38話「事情と別れと涙のバース」
 我らが伊達ちんは、最後までやっぱり愛すべき伊達ちんでした。自分のしたいことにはまっすぐで、それゆえちょっとちゃっかりしてて。でも自分のなすべきことも見据えていて、だから何だか憎めなくて。何がどう、ということよりも、まずはそのことが嬉しいですな。退場の瞬間まで、彼が彼であり続けたこと。それは、喜ぶべきことだと思うのですよね。

伊達「火野。お前もいつか来い。」
映司「…えっ?」
伊達「…お前の欲、思い出せよ。」
映司「……………………………」

伊達「おいアンコ!…全く、別れの言葉くらいないのか」
アンク「……オレはアンクだ。」


 伊達は、その場にいなかった愛弟子・後藤への伝言ではなく、目の前の映司その人へ、そしてアンクへと、言葉を残しました。単に目の前にいたから?いやぁ、違いますよね。後藤には、もう全部伝えて、託して、引き継ぎ終わっているんですよ。彼への言葉も、言外の思いも、全部。伊達は、そこまでやり遂げて、あの場を去ったんです。

 だから、映司とアンクへの言葉はある意味、伊達の心残りであり、去った後の心配です。それをどうにかすることは、決して彼の仕事ではなかったけれど、でもそれなりに同じ現場を過ごし、それなりの関係を築いた間柄ですものね。伊達がこの現場を卒業するにあたっての、居残る戦友たちへのはなむけの言葉なんですよ。

 また、いつか、きっと。その言葉を、お互いの胸の内にだけ秘めて、今はしばしのお別れを。
 

~~~


 さて。


 今回の話題と言えば、もうこれしかないでしょう。


 伊達ちん、死亡フラグ回避!


 回避しちゃいましたねぇ、さっくりと。展開的にはあれで死んで終わり、つっても全然不思議じゃなかったので、何だかズルい気がしちゃったくらい。

それとも、そういうもんもひっくるめて全部フェイクだったりするのかしらね。


 うん、もー全部フェイクだったね!それも、戦い終わってのあのシーンで全部ひっくり返すという、極悪仕様の奴で!まあ道中も、伊達ちんの裏切りの真意の時点でフェイクもフェイクでしたし、全体を通してどんでん返しの多いエピソードではありましたが…オレの涙を返せ!っていう人も多いかもですね。

 ただ、さ。

 冷静に考えてみれば、伊達ちんは戦線を離脱しただけ、なんですよね。手術のための費用は無事ゲットしましたし、本人は治って医療現場に復帰する気満々、その将来像として、医療学校も含めた「自分がいなくなっても残る医療支援の道」を切り開く気満々なわけですが…戦いの中で頭の爆弾が破裂して死ぬリスクが減っただけで、まだ彼の中には、取り出すことの難しい弾丸が厳然と存在します。頭痛が消えたわけでは多分無く、危ない状況に変わりはない。また、「蛇の道は蛇」と彼は言いましたが、そのやたらに高額な費用を請求する医師が、手術に必ず成功することまでは、保証されていないはずです。今まではよくわからなかった状況が周囲にもわかるようになっただけですし、伊達本人も入り口に辿りついたにすぎず、この先が伊達にとっての本当の正念場です。その結果が吉と出るか凶と出るか、まだ何とも言えません。

 じゃあ、何でこんなに爽やかな、ハッピーエンド的なエンディングになっているんだろう?

 何でって…そりゃあ、「伊達が自分の思う道を貫いたから」であり、「その過程で『伊達がいなくなっても残るイイ仕事』をやり遂げたから」なんですよね。

 それは、ともに、とても喜ばしいこと、なんですよ。

 自分の夢や願いを実現させるために、果たさねばならないことがある。それを、きっちりとやり遂げることが出来る人の、どれだけ少ないことか。運命のいたずらだったり、本人の努力の量だったり、内外からの妨害だったり、その他いろんな理由で「叶わない」なんてことが普通にあり得てしまうのがこの世界です。でも、だからと言って夢や願い自体を持たなくなってしまうと、それは生きる力の喪失につながります。夢も、願いも、相応に持ってつないでいって、自分の生を全うしようじゃないか。伊達の生きざまには、そんなテーマが見え隠れします。

 そして、その過程で、触れ合った人たちに残るイイ仕事までしていく。カンペキじゃないですか。そりゃあ、憎めないよなぁ、伊達ちん。

 先週の回想シーンでのセリフを思い返してください。
 
オレみたいな医者でも、いなくなったらここは終わる。いくら医療支援だっつっても、引き上げたらゼロに戻る。そんなんじゃダメだ。


 これ、こんな風に改変しても、ちゃんと通るんですよね。

オレみたいなバースでも、いなくなったら世界は終わる。いくらオシゴトだっつっても、引き上げたらゼロに戻る。そんなんじゃダメだ。


 伊達が、「いなくなっても残そう」としたのは、こちらの方だったんですな。医療支援の夢の方は、自分の手で実現するんだと。そのためにはまず自分が死なないことだし(以前の伊達の言葉が効いてきます)、死なないためにはお金を稼いで手術を受けなければならない。だから、1億円にはこだわるけれど…それはそれとして、「自分がいなくなっても残るように」という、イイ仕事はここでもしなければならない。

 そんな、伊達の願いや信念から来る「事情」。それはきちんと、伝えるべき相手~後藤に、伝わったと思います。それが、伊達の全てを受け継いで立つこととなった後藤・新バース。伊達の思いを受けて立った、「涙のバース」です。そして、伊達の「事情」と、後藤の「涙のバース」の間にある、「別れ」の二文字。ううん、今回のサブタイもなかなかに美しいじゃないですか。ねぇ。


~~~


 伊達と後藤の間は、こうして束の間の別れで隔てられることとなりました。後藤の言葉としても言われたとおり、伊達の残したものは後藤の中に今も生きていますが、物理的にはこの二人、再会までしばしのお別れです。

 どんな人たちにも、必ずお別れの時はやってきます。映司にも、比奈にも、アンクにも。

 彼らのお別れは、いつ、どのようなものとして、訪れるのでしょうか。ドクター真木ではありませんが、彼らにもどうか、いつかの「良きお別れ」が訪れますように。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:仮面ライダーオーズ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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仮面ライダーオーズ/OOOの第38話を見ました。 第38話 事情と別れと涙のバース 映司はオーズに変身し、メダガブリューを使いなんとか粉砕するのだが、大量のセルメダルがバースの武器でもあるサソリ...
2011/06/15(水) 05:39:38 | MAGI☆の日記
オーズもツイッター実況から・・・ 2011/06/12 08:02:17調子合わせるからって #tatoba 2011/06/12 08:03:18久々に鴻上キターー!! #tatoba 2011/06/12 08:10:35欲望が大きなマイナスポイントか・・・ #ta ...
2011/06/16(木) 07:37:25 | nationwiseのZALEGOTOぶろぐっ!
伊達さんが勇退、そして遂に我らが後藤さんがバースに変身。 当初からライダーになるであろうコトが予見されながら、まさか初変身まで38話もかけるとは…ガタックになるまでの加賀美もずいぶん長く感じたけれど、後藤さんはそれに輪をかけてきやがった。 だがしかし、...
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