Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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日常の第9話
 「第九のジンクス」という言葉があるんですが、ご存知ですか?

 それは、「偉大な作曲家は第九番までしか交響曲を書くことが出来ず、人生を終えてしまう」というものです。ベートーヴェンがそうでしたし、それを強く意識してジンクスを外そうとしたマーラーの逸話~九番目の曲に「交響曲」と名付けなかった~も有名ですね。他にドヴォルザークやブルックナーなども、交響曲第九番を最後に世を去っていたりします。

 ところが、20世紀のロシアの作曲家、ショスタコーヴィチは…「いよいよ第九番の交響曲を発表するらしい」「最後になるかも知れない作品で、一体どんな壮大な曲を書くのだろう」という政府関係者の期待が高まる中、重厚とも壮大とも正反対のイメージの軽妙な曲を発表し、肩透かしを食らった当局から人生を抹殺されかかったそうです。あっぱれと言うべきか、その後も彼は頑張り続けて、最終的には15曲の交響曲を世に残していますね。結局、所詮ジンクスはジンクスに過ぎない、ということなのでしょう。

 私も、「第9話のジンクス」などに負けずに生きていきたいものですが…なかなかショスタコーヴィチのようには行かないものでございます。orz
 

~~~


 ………というわけで。



 ………やってきちまいましたですよ。ついに。



 …………何が、って?



 ……………そりゃあ、その、なぁ?



 ………………あっしの苦手な回、です。orz どんな作品でも概ね9話ぐらいまでの間には一回ぐらいそういう回があるんですよね…(注:私の場合、それが第10話だったり第11話だったりと、例外はいっぱいありますw)。



 「苦手」とは言っても、全然ダメだったわけではないんです。笑えた場所もちゃんとありますよ、ええ。でも、今までの回と比べてどうだったかと問われれば。うーーーん、やっぱ、自分には合ってないかなぁ。

 あるんです。大好きな京アニ作品であっても、シリーズ中に最低一回ぐらいは。必ずしも世の評価には比例していないことも多いのですけどね。こればっかしは、もうどうしようもないですなぁ。

 合ってない回は、何を書くべきか非常に迷いますね。自分に合っていなかったところを書いていくと、何だか不満たらたらな感じになってしまいがちで、それは自分のスタンスとしてはちょっと耐え難く。かと言って、誤魔化しながら書くのも、ちょっと違いますし。ううん、なかなかわかってもらえないでしょうね、これ。当人以外には割とどうでもよく思える類の、個人的なこだわりの範疇でしょうからねぇ。

 もし可能ならば。「今話を貫いて見える一本の線」みたいなものが垣間見えれば、それに沿って書くのが一番私の気持ちに合うんですが…自分には合わない傾向の話って、そういうモノを見つけるのもなかなか大変なんですよね…。


 ……………………いっそ………………。


 ……いやいやいやいやいや!!ダメだよてりぃ!!レビューを一回お休みにするなんて!!それだけは!!何があっても!!←考えてみりゃ、コレだって当人以外は理解出来ないこだわりだよなぁ?


~~~


 本作を指してよく言われる、「シュール」ということについて考えてみましょう。


 「シュール」という言葉は、「シュルレアリスム」(仏語)を元に派生した和製外国語に近いもののようですね。本来的な意味合いの「シュルレアリスム」は「超現実」を扱う芸術の方向性であり、単純に「不条理」を指すことが多い今の日本の「シュール」という言葉とは異なるそうです。あ、Wikipediaさんを読んで身につけた付け焼刃的な知識ですけどね(汗)。

 引用ついでにもう少し踏み込みますと、一見して非現実的な描写の中に、不意に感じられる「強度の強い現実」「上位の現実」が超現実なのだそうですが…この考え方は、そのまま「日常」という作品に転用することも可能ですよね。つまり、一見して非日常な描写の中に、不意に感じられる「強度の強い日常性」「上位の日常性」こそが、この「日常」なる作品のキモなんじゃないか、と。

 もしそうなら、単純に非日常なものを並べること、非常識な描写を連ねることだけでは、本作の本質を捉え損ねることになりかねません。しかも、もしそこに腐心された作品だとしても、見る人によって肝心な部分を感じ取れたり取れなかったりという違いが容易に発生します。難しいバランスの賜物なんですよね、その成果と評価は。

 同じネタであっても、笑える人と笑えない人がまっぷたつに分かれたり。

 同じエピソードであっても、賞賛する人と貶める人が相応の数いたり。

 これは、この「日常」の持って生まれた宿命なのかも知れません。え?そんな大げさなもんじゃない?いや、まあ、そうかも知れんけどさwww でも、ある程度人を選ぶのは本当だと思うのですよ。人によって評価する部分、何かを感じる部分が、一般的な作品よりもずっと異なったり、幅があったりするんじゃないのかな。ねぇ。

 作り手にとっても、だからその辺のバランスの取り方は毎回の悩みの種でしょう。どのエピソードを選び、どのように組み合わせ、どのような演出で味付けをして、全体としてどのくらいのチューニングで落とすか。難しいと思うんだわ。「シュールさ」加減~つまりは日本語としての「不条理」の成分ですが~の調整は、特に難物なんだろうと思うのですよ。

 という辺りで、そろそろ今話の話に入りたいと思います。


~~~


 「DVD付き特装版単行本第6巻」に収録されたネタが、今回初お目見えしました!!やってくれるんじゃないか、いや是非やって欲しいと思ってはいましたが、第9話なんて早い時期に出てくるとは予想外でしたな!原作と言えばこれしか持っていない私ですが、DVD目当てで買ったとは言え本の方もなかなか楽しんだので、大変嬉しかったですよ、ええ。これは、「単行本6巻に収録されたネタまでは、これからも余裕でシリーズ中に登場するよ!」という宣言と受け取っていいのですよね?!私の大好きなあーんなネタやこーんなネタも、いつかお出ましになると思って期待していていいのですよね?!ねってば?!

 ……それが、私の望む方向に料理されるかどうかは、何とも言えないところなんですけども、ね。あ、いやいや、皮肉めいた変な意味じゃなくて、ホントにそう思うのよ。ちょっとしたハンドリングの違いで、個々人の受ける印象は全然変わっちゃうものだから。もちろん、ある人にプラスなやり方が、別な人にはマイナスに働くことも普通にあるし、「より多くの人を喜ばせる」なんてことになるとまたややこしい話になっちゃいますが……私自身の印象に話を限定しますか。

 今回取り上げられた単行本6巻からのネタは、アバンにあった「1-B」という話です。原作でも8コマのみで描写されたショートネタで、今回のアバンも45秒ほどの短いもの。原作のコマも、ほぼ100%がアニメ中のシーンとして再現されています。

 だけど…ほとんどが再現されているのに、それでも「足りない?」と感じちゃった部分があったんですよね。大きく二つほど。

 一つは、「うちの親から一人に一つずつ米俵が贈られます」というセリフの後ろにあった、三俵の米俵がアニメには無いんです。いや、あのシチュエーションで米俵が教室にあるのはおかしいですよね。変ですよね。きっとだから、アニメにおいては削られたんでしょう。ある意味、真っ当な判断だと思います。だけど…私ぁ実はアレで笑ったんだよね、「何でよw」って。あのコマから既に「あり得ないモノ」が現出していて、それが妙に可笑しかったのよ。私にとってはこの部分が、その後にエスカレートしていく状況の、大きな一端を担っていたのですよ。

 そしてもう一つは、最後に先生を胴上げする部分のセリフが、「よっしゃ先生を胴上げだ!!」から「よっしゃ、おいみんな手伝え!せーの!」に変わっています。どっちもわけがわからん展開ではあるんですが…原作の展開の方が、私は好みでした。なんでかな…きっとそれは、原作のセリフが、「単品でなら如何にもありそうなセリフだったから」なんじゃないかしら。例えば辛くも優勝したスポーツ大会でなら、例えば先生の結婚式でなら、例えばクラスの問題が解決した感動のシーンでなら…それがあり得ない状況~単なる試験の終了~で繰り広げられていることのギャップが、妙に可笑しかったんです。改変後のセリフでは、そのギャップが十分に生まれず、生徒皆がよくわからない大盛り上がりに陥っているというところで留まってしまいます。

 どちらも、微妙な違いです。決定的な違いとまでは、言えないでしょう。だけど、私はそれがちょっと残念でした。ありゃりゃ、こうなるなら、私はこの部分は原作を読んでない方が正解だったかな…そう思ったり。

 他のネタについては、私は原作を知りませんから何とも言えませんが…今話はひょっとしたら、「やや現実方向への舵」が切られていたのでしょうか?いや、これでも十分に非日常なところは多いのですが、私にとっての「もうちょっと」は、少し足りなかったかなぁ…。ラスト近くの大福フェアのネタとかね、マンガのコマだともっとシュールに見えると思うんですよね。可笑しいんだけどさ、大騒ぎするみおは。だけど、静止したコマの醸すような、あの「妙さ」はね、みおの元気さにちょっと打ち消されちゃったように感じました。この大福くんさ、先週までにあったあのインターミッションでも出てきてたじゃない?あれってさ、すんげぇシュールだったじゃない?あのイメージがさ、今回の「みお大福くん」には無かったと思うんですよね。しゃべらせなきゃいけないから、仕方が無いんでしょうけど…。「いちごなんかにゃ逃げないぞぅ」とか言う町内会のおっさんにはまた別な可笑しさがありましたが、そこに「超日常」の成分がもう少しだけあっても良いような…そんな気がしてしまう今回の視聴でございました。



 あとは…私に必要なのは、「ウザカワいいキャラ」を許容するだけの度量、ですかね。いや、そもそも私、「ウザカワいい」という感覚が自分の中にないんですよ。単に「ウザい」と感じちゃうのね。それが「ウザ展開満載」の今回の視聴において、阻害要因となったであろうことは否めません。こんなこっちゃ、これからもみお姉が出てきたりゆっこが本領発揮したりする度に「…いらっ」とさせられちゃうじゃないか!逃げないぞぅ…オレは逃げない、普通の感想にゃ逃げないぞぅ…。こんな内容でゴメンよぅ…。
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テーマ:日常 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
恐らく尺が伸ばせるDVDで原作順序で描く(TV版本編と異なる構成)のかなと。今のところどう変えるのかわかりませんが。

なのの動きが相変わらず人間くさくてツボです。

2011/05/31(火) 01:59:44 | URL | tia #-[ 編集]
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