Old Dancer's BLOG
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日常の0話
 単行本6巻初回限定版に付属してきたDVDに収録された、「日常の0話」のレビュー、行ってみたいと思います。

 順番としては。

・完全な原作未読状態で一度DVD鑑賞。

・その後少し置いて、いきなり6巻のみを読破。

・その後しばらく置く間に、何度か6巻を読む。

・然る後にDVDを再鑑賞。

 こんな感じです。未だに1~5巻は読んでません。そんな状況での、私の感想を書くことにしましょう。つっても、このシナリオの裏を考えたりバックボーンを流れる何かを読んだり、というのはさすがにムリくさいので、そういうのは期待されませぬよう。

 ……期待すんなってば。
 
 さて。


 今までの京アニによる原作ものアニメ化パターンって、3つに分類されるんですよ。

1.KEYゲームのアニメ化

2.ライトノベル作品のアニメ化

3.非ストーリー漫画のアニメ化

 1にあたるのが、AIR(2005年)、Kanon(2006年)、CLANNAD(2007年、2008年)の3つ。2にあたるのが、フルメタル・パニックシリーズ(2003年、2005年)、涼宮ハルヒシリーズ(2006年、2009年、2010年)の2つ。そして、3にあたるのがらき☆すた(2007年)、けいおん!シリーズ(2009年、2010年、2011年)、そしてこの日常の3つです。

 …どうですか。並べてみるとお分かりいただける通り、原作のジャンルによって3種に大別はされるものの、どれも互いに似ているものがないんですよね。漫画原作のものに限ってみても、らき☆すたとけいおんはまるで似ているところがないですし、それは今回の日常にしてもそうなんですよ。日常はらき☆すたの2番煎じではないし、けいおんの亜種でもない。

 これは元々、原作が目指すものがそれぞれ違うのだから当たり前っちゃー当たり前なんですが、でもちょっと待って欲しい。この3作品、原作からのモチーフの持ち込み方や原作からの乖離具合からして、まるで違うんですよ。いや、むしろ逆だな。京アニは、これらの原作から離れたどの位置にアニメを置くか、作品ごとに変えてるんじゃないかと思えるんです。

 例えば、らき☆すた。あの原作からの逸脱っぷりとネタを大量にぶち込んだやんちゃさと全般に流れるやらかし具合は、他の京アニ作品では見られないほどのものがあります。或いは、けいおん。あの原作の4コマを最大限拡張しての「ストーリーものとしての再構築」と、高校という黄金の時間こそを描き出すことに注がれた情熱は、これまた他に例がないんです。つまりは、原作ものをアニメ化するにあたって、京アニは毎回「他とは違う何らかのコンセプト」を定め、それに沿った作り込みをしているように思えるんですよね。漫然とやってるのではなくて、「今回の作品はこういう方向で行こう」というコンセンサスを取ってるとしか思えません。

 そういう視点でこの「日常の0話」を見ると、今回目指そうとしているものがおぼろげに見えて参ります。

 なんかね、妙、なんですよね。流れる空気っつーか。

 元々のキャラ設定自体が、それぞれに妙なのはわかります。だけど、それだけじゃないですね。「なんか、妙」。動きが大げさだったり、反応が変だったり、生真面目な音楽との取り合わせがミスマッチだったり、要素を分解していくと色々挙げられますが、全体として感じるのは「なんか、妙」。そういう感じを強く受けます。

 原作6巻を読んだところでは、原作もこの「なんか、妙」って感じを持ってます。だけど、ベクトルが違うんですね。切り取った瞬間の絵として「妙な可笑しさ」を醸しだすのが原作の日常って感じがします。アニメの方は、動きとか時間を追っての流し方とか音楽との組み合わせとか、そういう「アニメの得意分野」を有効に活用して、違った種類の「妙な可笑しさ」を出そうとしているんじゃないでしょうか。

 のっと・いこーる。そこに、原作と全く同じ楽しさは、ないかもしれない。

 だけど、等価の何かを目指しているんじゃないだろうか。ベクトルは異なるんだけど、内積の和は等しい、みたいな。

 その「妙さ加減」を楽しめるなら、このアニメを毎週嬉しく待ちながら行けるんじゃないですかね。そんな辺りを記して、パイロット版たる0話の感想に替えたいと思います。

 あ、そうそう、2回目の鑑賞の途中でね、Kanonの第1話「白銀の序曲~overture~」を思い出しましたよ。さりげなく、ね、この作品の主な登場キャラクターがあちこちでニアミスかますんですよね。あー、こんな遊びしとったんかーてね。エピソードとしては時定高校の3人と東雲研究所の3人に特化した作りなんだけど、残りのキャラクターも本放映でやる気満々である、と思っていいのかな。どの範囲まで出てくるにせよ、各キャラの醸し出す「妙さ」が、早くも楽しみでございます。

~~~
※追記(4/2 12:00)
 「3.非ストーリー漫画のアニメ化」で、一つ抜けがありました。

 「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱/にょろーんちゅるやさん」(2009年)、な。

 本家ハルヒシリーズのスピンオフ作品的な意識があったから、素で忘れてました(汗)。これはこれで、「原作のギャグ主体のイメージをリニアに延長・拡張して膨らませた一品」というカタチなので、やっぱし他作品とは異なる立ち位置の作品になっています。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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