Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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けいおん!! #14 夏期講習!
 夏の回、四回目。

 ……アヂィ……。

 最初の回こそ、「作中の空気がリアルの状況にぴったりシンクロ」していたことに狂喜乱舞した私でしたが……。

 もうそろそろいいな、正直!何がって、リアルのこの暑さが!(ぇー

 北海道の夏はなぁ!湿度が低いことがウリなんだよ!なのに何だこの数日のムシ暑さは!三時間の予定で仮眠取り始めたのに、二時間で勝手に目が覚めるとかどうなんだ!このせいで明日の仕事がグダグダになったら、一体どうしてくれるんダー!

 ……あ。

 これはひょっとして…休んでもいい、ってことなの?(なんでやねん)
 

 さて。

 すっかり忘れてました。新作OPとEDのお披露目だったんですね、今回。完全に意表を突かれましたよ、ええ。

 この感想としては…今のところ、少し平静気味に見ているって感じです。

 OPの方は、唯たちがこれまでに無かったほど随分とカメラ目線で、自作風味&手作り感満載だなぁというのが第一印象。相変わらず歌詞は聞き取れませんなw その部分はもうこういう芸風つーか方向性だってことでいいかしら。映像的には、これまた相変わらず「楽しげ」で「賑やか」で「実によく動く」んですが…私が好物とするところの「何らかの仕込み」っぽいところは、現状ではあまり感じられませんので…その方面で熱く語る機会は、ちょっと難しいかも知れませんね。

 「マンボウの真似をしようとして唯に止められる紬」には、痛く興味をそそられましたがね!そこについて深く掘り下げて語れるかは、また別な話。(^_^;

 一方のED。やたら格好イイですな、これ!流れる雲の背景をバックに、アンニュイな表情で斜め上を見上げるキャラたちとか、スローモーションで飛んでいるキャラたちの構図が、マイハートにピンポイント爆撃ですよ!歌詞の方は、きちんと聞き込んだわけではないのですが…「思い出」はまだ遠慮したい、ってことを歌っているらしきところが、ちょっと切なくていい感じ。

 …ああ、そうか。

 OPもEDも、違った側面からではあるけれど、彼女らの「今」を描き出している、その思いを定着させている、って点では、共通してるのね。

 そうだわな。「卒業」自体は避け得ない、必ずやってくる節目だけれども、卒業のことだけを考えて日々を送っているわけはなく、むしろ「今」を目一杯生きることこそが大事だもんね。ちょうど、人が「いずれ死ぬこと」だけを考えて今を生きているわけじゃないのと同様に。



 と、というわけで。



 今回は久々に「来たる卒業」に関連する匂いはほぼお休み。彼女らの「今」というものを、とある側面から描いたサブストーリー的な回となりました。

 その中心にあったのは、何かを求めている紬の奮闘ぶりなわけですが…それが一体何であるのか、本質が奈辺にあるのかは、例によって周辺部分から切り崩していけそうです。

 さぁ、暑さにめげず、行ってみよう!



【十人十色】
 ショートケーキのイチゴ。


 ただ「イチゴ」ってだけで、心の奥が敏感に反応してしまう悲しいナユキストの私ですが、それはさておき。


 このモチーフって、今回の話の中でも、ちょっとしたキーになってる気がします。


 最初に出てくるのは唯と和の、家での勉強会なんですが、この勉強会の様子って、妙な形で挿入されてますよね。律と紬が街中で会って、遊びに繰り出すことにした、その合間合間に入ってくるんです。「律と紬」が今回の話のメインに据えられていることには異論がないと思います。そのメインと微妙にかぶる形で入ってくる、メインとは言い難いエピソード。何か意味ありげじゃないですか。


 一方、今話の後段では登校日の部室で、このイチゴの挿話と紬のエピソードとは見事に融和するんですが…それだけのために投入されたわけではなさそうなんですよね。


~~~


 ショートケーキのイチゴ。


 私個人は「ショートケーキの上に乗っているイチゴ」に関して、唯ほどの思い入れは無いクチですが、それでもあのケーキの中で「イチゴが特別」ってことには同意できますね。それは私にとっては「頂上」でも「ハート」でも「魂」でもないんですが…でも、あのケーキの中では「一個しか無いモノ」じゃないですか。一口交換、って持ちかけられた時に、その「一個しか無いモノ」にはね、やっぱ手は出しづらいんですよ。典型的なA型の思考?そうかもしれんけど、オレには無理ですわ。代替の効かない部分には手は出せません。スポンジの間に挟まっているクリームのところにもイチゴは見えるんだけど…やっぱね、一個まるまるってところがロマンだろうしねぇ。

 対して、作中の和や梓には…そういう感覚に素直に同意できるものは無かったようですね。ただ、梓はいきなりかかってきた唯の電話に、単にちょっと迷惑そうにしていただけかも知れません。一方、和は明らかな「思考パターンの違い」を語っていました。むしろスポンジ部分が大事だろうと、そちらを食べたら悪いからと、そういう趣旨だったようです。


 この考え。あり得ない、と思います?


 あり得ない、なんてことは、あり得ないのですよ。


 人の嗜好は千差万別、その思いは十人十色です。同じものを目にしても、全く異なるアウトプットがあり得るんです。そうでなきゃ、個々人でそれぞれに感想レビューとか書く意味そのものが消滅するじゃない。ねぇ?

 多数か少数か、という違いはあると思います。でも、どちらかが間違っている、とは限りません。どちらもアリだったりするんですね。



 勉強会の最中に寝てしまった唯に、毛布をかけてあげた和。

「勉強中なんだから起こしてよぉ」
「それは悪かったわ」


 そりゃそうだよなと思うところ。そして、「寝てしまうこと自体がどうなのよ」と思うところ、「まずそこは『ありがとう』なんじゃないのか」と思うところ…ほんのちょっとの短いモチーフですが、実に示唆に富む部分です。

 あり得ない、でしょうか?和の行動、もしくは、唯の行動が。

 どっちもアリですよね。毛布をかけてあげるというのもアリですし、起こして欲しいというのもアリです。どちらかが間違っているわけではない。



 うっかり制服で夏期講習に来てしまった澪。

こういうところは制服で来るのが普通なんじゃないか?


 負け惜しみというか、苦しい言い逃れですわね。その直後、律から「むしろ制服で来てる人の方が少ない」と言われ茶化されて、「服装は自由って書いてあったから何でもいいだろ!」と返しています。こちらの方が、言い訳としてはまだアリですかね。

 さて。

 夏期講習に制服で参加。あり得ない、でしょうか?

 あっても構わない、ですよね?決して多数派ではないだろうけれど、別にダメというわけではない。私服の方が圧倒的に多数であっても、制服で来るのが間違っているというわけではない。どちらもアリなんですよ、これも。



 その後のエレベータの中で、イチゴの件を澪に激しく吐露する唯が描かれています。この時の澪の対応がまた面白いですね。

ふざけてたんじゃないのか?


 和の様子を見る限り、ふざけていたようには見えません。だけど澪は澪で、律がふざけてイチゴを食べちゃった時の経験を下敷きにしていますから、これまた「アリ」です。


 実に面白い。


 「ショートケーキのイチゴ」という、同じものを巡って。


 「頂上」「ハート」「魂」とまで言い放ち、取られたことに対して延々と語ってしまう唯や。


 そこまでではなくとも、人に取られたら普通に叩いたり泣いたりしてしまう澪や。


 相手が怒るだろうことをわかっていて、あえてふざけて食べてしまう律や。


 相手が怒るなんて思いもせず、無心に食べてしまう和や。


 自分を叩いて欲しい、突っ込んでほしいという思いのあまりに、つい食べてしまった紬や。


 「ショートケーキのイチゴ」という、同じものを巡って、ここまで見解や態度が分かれるんですよ?


 人の気持ちは千差万別・十人十色。


 そして、そのどれもが「正解」もなければ「誤答」もありません。どれも「アリ」なんですよね、そのままで。イチゴのモチーフは、そのことを浮き彫りにするためにこそ、執拗に挿入されたように思えてならないのです。


 だから…素のままの紬も、「アリ」ってことでいいのです。…が。



【欲しいものはなんですか】
私のこと、叩いて欲しいの!



 やーーwwww笑った笑ったwwww


 変態さんの人か!変態さんの人か!


 …いやいや、紬が言いたいのは、そういうことではないんですけどね。


 Bパート中、律との会話で、紬の思うところがもう少し詳しく語られます。律をど突く澪、梓に抱きつく唯、彼女らのそのスキンシップがうらやましいのだと、そういうことなんですね。「スキンシップ大好きなのに」…かわいいねぇ、紬。その、ちょっとズレたまま突っ走ってしまいそうな部分まで含めて。


 単に叩いてもらえれば満足、だったのかなぁ?どうなんだろ。正面からお願いして、ポコッと、叩いてもらえればそれで満足だったのかしら?そういうシーンには至らなかったので、想像で補うしかありませんが…何か違うんじゃないかな、それ。


~~~


 Aパートの紬は、実に生き生きしていますよね。

 その理由は、なんでしょうか?

 ゲーセン、駄菓子屋。慣れている人にとっては特に目新しくもないものが溢れている場所ですが、紬にとっては「初めて」が溢れている場所です。あれ、でも、ゲーセンは「前にみんなで行った時」云々と言っていたから、初めてではないのか…とすれば、「紬にとってのワクワクが溢れている場所」と言い換えた方がいいですかね。

 Aパートの紬は、自分にとっての新鮮な諸々を、それらへのワクワクする気持ちを、心底楽しんでいるのですね。


 対してBパート中、「叩いてもらう」ことを目標にあの手この手を試している紬は、同じように非常に前向きではありますが、あまり幸せそうな顔にはなっていません。求めているものが手に入らないのですから当然と言えば当然ですが…このAパートとBパートの違いが、紬の問題のコアをよく表している気がします。

 Aパートの紬は、目の前に現れた新鮮なものを素で楽しんでいるのです。だから、こんなにも楽しい。だけど、Bパートの紬は、自分にはないものを何とか得ようと四苦八苦していて、しかもそれを得ることができないでいます。だから、ちょっと辛い。


 無いものねだり、じゃないんですかね、「叩いて欲しい」と願うBパートの紬は。


 手に入っているものを無心に楽しむ方が、そりゃ人間幸せな気持ちになれますよ。逆に、どうあっても手に入らないものを求め続けることは、辛さを孕みます。いや、そういう努力がいけないというつもりは無いんです。だけど、今自分が持っていないものを追い求める前に、「自分が何を持っているか」を理解していた方が、絶対いいと思うんですよね。

 紬が求めていたものは「スキンシップ」だそうです。その象徴としての「叩いて欲しい」という願いだったと。じゃあ、叩けばスキンシップなのか、叩かれなければスキンシップ不在なのか。そうではないですよね?唯と梓だって、別に普段からど突き合ってるわけじゃないですし。

 「私だけそういうスキンシップがない気がするの!スキンシップ大好きなのに!」と言う紬に対して、律はさらっと核心をついたことを言っています。

結構ひっついてないかー?


 紬は紬で、律澪・唯梓とは違う形のスキンシップを、周囲と取っているはずなんですよね。だけど、紬にはそう思えていないから、「叩いて欲しい」なんていう願いが出ている、と。


 他の人が取っているスキンシップの形が欲しいんだ、と。


 それはやっぱり、無いものねだりっぽいんですよね。だって、律・澪の関係は、律・澪だけのものだから。唯・梓の関係は、律・梓だけのものだから。

 そしてまた…律・紬の関係もまた、律・紬だけのものなんですよね。だからこそ、Aパートでは「初めて二人だけで遊ぶ」という律と紬の一日が、あんなにも時間を割いて描かれているわけで。

 更に言えば…今話ラスト付近の律と澪との電話で、本人に聞かせたいこんな言葉が澪から出ています。

なんでその時私も誘ってくれなかったんだよ!
私もムギと遊びたかった!


 ヒドイね澪w 律からの誘いは断ったのに、紬がいたなら行ったのに、ってことだよね。これは、澪から見て「律との関係」「紬との関係」には、ちゃんと違いがあるってことなんだと思います。律とはもう長い付き合いで、普段からふざけられたり遠慮無くど突いたりする間柄だけど、遊びに誘われた時に「今日はいいかな」って断っちゃう時もある、そういう関係です。だけど、紬とはまだまだ知らないことがお互いあって、ふざけられた時にはただポロポロ泣いてしまうだけになって、遊ぶ機会があったら即答で行きたいと思えるような、そういう関係なんですよ。

 それぞれ違うんです。間に息づいている関係は。そして、そのどちらもが、それでいい。



 もう「叩かれたい」ミッションは終わりでいいや。そう思えてからの紬の表情は、とても和らいでいたように思います。素の紬に戻った瞬間ですよね。だから、色々してくれた律に対する素直な気持ちが、彼女の下地のままにするっと出て、そのダイレクトな感謝に戸惑った律が照れ隠しに紬を叩くという、実に見事なコンボになっています。

 無理をせず、素のままに戻ったからこそ、得られたもの。

 それは、単に「叩かれたい」というだけでは決して得ることのできなかった、自然な関係の生んだスキンシップです。

 その成果を焼き付けた、デコに絆創膏を張り合った二人のツーショットが、実にいい絵になっていますね。



 夏期講習。普段は学ぶ機会のなかった何かを、今しか無い特別な時間に、紬はこうして学び取ることができました。今回も、お見事でした。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:けいおん! - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
古い記事に突然失礼。録画はしてあるものの本編全然観れてないけいりんです。
新OP&EDも映像は見てないのです。ていうか出てたの忘れて数日前にやっと聞きました。困ったものです。

で、「けいおん!」関連プレイリストをランダムに聞いてて、ふっと気がついたのですが。

二期の最初のOP「GO! GO! MANIAC」の最後って、「No No music, No smile...」って、NO,NOづくしの繰り返しじゃないですか。

一方ED「Listen」のほうは、途中にも「We’ll sing 歌うよ」って歌詞があるし、最後も「歌うよ TREASURE Heart Beat/Listen!!」って歌詞で締めくくられますよね。

ね?
新OP/EDのタイトルって、おたがいに前のED/OPの歌詞の最後を受けてないですか。

内容のほうはと言えば、「GO! GO! MANIAC」には「大人たちは言うけど 好きなことばっかしちゃ......」と自分たちの今の楽しさを大人に向けて強く肯定している所があって、それは抜きにしても全力で今を楽しむかのような歌詞は「NO,Thank you」ともつながってるように読めますし、「Listen!!」も、「どこまでも ねえ一緒に行こうよって」とか、「同じ夢選んでる それが明日へのパワー」とか、「仲間と歌う」歌で、これへの「返歌」として「みんなが大好きっ!」が来るんだとすると、ちょっとじわっと・・・きませんか?

まあ妄想的こじつけかも知れませんが、ひっそりつぶやいておきます。
2010/08/21(土) 02:50:28 | URL | けいりん #ZVagd2lo[ 編集]
連投失礼します。
一つ書き忘れたので。

「NO,Thank you」の歌詞ですが、これが「GO! GO! MANIAC」への=唯へのアンサーソングなんだとすると、これは澪の中学時代のバンド経験を踏まえたもの、と読めると思うんですね。

過去であり、幼かった頃の経験を踏まえた上で、初めてのバンド経験を目一杯楽しむ唯に、「あたしも今が一番たのしいよ!」って答えてるのがこの歌詞なのかな、と。

あかん、やっぱ込み上げる・・・
2010/08/21(土) 17:57:54 | URL | けいりん #-[ 編集]
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