Old Dancer's BLOG
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Kanon 第7話「舞踏会」
 …いやぁ~~~……。



 ………これぁ、辛いねぇ………。



 このエピソードの出来そのものは、このシリーズ中では決して悪くない、という気がします。いや、むしろ、ここまでの間でもかなり良い方に位置すると思うんです。だけど……気がつくとついつい脳内で比較・対照してしまう相手、「テキ」が悪すぎますや…。自分の中ですっかり神格化されてるアレとの勝負、じゃあ、なぁ…分が悪いってレベルじゃないもんなぁ…。


 ハイ、前回のレビューから早1年10ヶ月経ちましt……たわけではないのですが(苦笑)、いいよね、別に。東映版Kanonレビュー、予想よりちょっと早く(笑)、続きです。
 
 この第7話は東映版Kanonシリーズが、これまでの「いくつもの小エピソードの集まり」から、「個々のシナリオに集中して描き始めるフェーズ」へと突入した、転換点ですね。最初は舞シナリオから消化、という点で、京アニ版とは扱いが異なってきています。

 でも面白いなと思ったのは、ここ、シリーズのちょうど折り返し地点なんですね。その部分で、舞の「舞踏会」モチーフが語られてる、ってとこだけ見ると、何と京アニ版と一緒なんです。全13話の東映版では、今回7話のAパートまでが前半にあたり、そのラストを飾っているのが舞踏会ですが…全24話の京アニ版で前半ラストにあたる第12話ラストも舞踏会なんですな。舞が暴れて引きになるところまで一緒。

 偶然なのかはたまた必然なのか、まさか京アニによるオマージュやパクリではないんでしょうが…アレですかね、「生徒会による舞踏会」という現実離れした設定やら、「目に見えない魔物が暴れまわる」という特異性の強い舞シナリオの重さやら、その辺を消化するには、シリーズの中盤が最適、ってことなんでしょうかね?確かに、序盤では重たすぎるし、後半に入れちゃうとその後のつなぎが激ムズだもんなぁ。

 で。

 似ている点がある分、余計に分が悪いんですよね。あの神がかった京アニ版12話ラストのことが、どうしても頭に浮かんでしまう、という。エラい体験だったからなぁ、あれ。先行きがどうなるか全部わかっていて、それでも拳を握らずにいられなかったし、涙浮かんじゃったくらいなので…。


 ぱんぱん(ほっぺをたたく音)


 今だけ。今だけは忘れろ。な?


 舞と祐一の舞踊がアレであるとか、いつ舞のドレスがあそこまで破れたのかよくわからなかった、とかの微妙な点もごく一部にあったりしますが、それを除けば、Aパートラストは動きも結構頑張っていて、悪い気はしません。

 また、「舞踏会」というサブタイトルが表示される直前のとことか、地味ながらも光る演出があって、ちょっとした再発見でしたね。鏡に映る自分のイヤリングを見た舞は、自分にはイヤリングも舞踏会も似合わない、と思ってでしょう、「やっぱりやめる」と言ってドレスを脱ごうとするわけですが…佐祐里さんが抱きついて止めた後は、その気持ちに今はフタをすることにし、剣を収めたロッカーの扉を閉じるんです。この、ロッカーの扉を閉じるとこ。ロッカーの中側からのアングルになっているんですね。扉が閉じて真っ暗になる中を描写することで、「剣」を舞が閉じ込めているように見えます。「剣」に象徴される、舞踏よりは武闘の方が似つかわしいような自分を、封印しているんですよね。

 これと対になるカットが、その後でちゃんと用意されています。現れた魔物に対処するため、舞は剣を取りに行ってロッカーを開けるのですが、この開けるカットが先のと全く同じ、ロッカーの中側からのアングルになっています。そして更に追い打ちをかけるように、鏡の中でふと煌めく、自分のイヤリング。思い出される親友・佐祐里の言葉、「舞に、似合うと思って…」。でも、舞はその言葉にフタをするように、三度同じアングルのカットで、何も無くなったロッカーの扉を閉めるんです。そこに、見えないものを封印するかのように。剣に象徴されるのとは違う自分、親友が認めてくれた自分、イヤリングの似合う自分を、そこに封印するかのように。


 …こういう対比は、大好きです。願わくば、もっともっとやっていただきたい、と。でも、なかなか無いんですけどね、普通によく見てるアニメの中では、こういうのって。


~~~


 Bパート以降は、京アニ版第13話から第14話にあたる部分をやってますので、そりゃあ駆け足になります。駆けるなと言う方が無理でしょう。

 その中で、「佐祐里さんの生徒会入りエピソード」の方を残したのが、この東映版です。一方の京アニ版は、時間が使える分を「佐祐里さんシナリオ」と「祐一も闘いに身を投じるまでの過程」へと費やしていますが、「生徒会入りエピソード」の方は割愛し、微妙に独自の流れを織り込みつつ再構成しているんです。原作から落としている量は当然に東映版の方が多いですが、原作により近い展開なのも実は東映版だったりするんですね。一般に言われているのとは、実は逆なのかも知れんですね。

 個々のモチーフをなるべくそのまま再現してあるけど尺不足が否めない東映版か、独自の解釈に基づく再構成が行われているけど余裕のあるシナリオ回しが見られる京アニ版か。この辺が、好みの分岐点なんじゃないかと思いますね。



 今回、真琴は完全にお休み、栞はちょっとだけ。あゆも出番はちょっとだけど、祐一に「自分にできることをやるしかない」と気付かせる役割を負っている分、印象に残りますね。名雪さんは……見ていて辛いからこの執拗な繰り返しは出来ればやめていただきたいっす、個人的に(涙)。なんつーんでしょ、「嫉妬」とまではいかないんだけれど、気付くと自分の傍にいない祐一を、他の女の子と親しげにしている祐一の姿を見るたびに見せる、あのあからさまな悲しげな顔が、私ぁとても辛いんですよ。京アニ版の名雪は、そういう感情がゼロとまではいかないんだけど、でももっと昇華できてるんですよ、そこまであからさまには出てこないんですよ、ちょっと無理をしながらも「あゆちゃんとの仲を後押ししてあげなきゃ」ってくらいには思えてるんですよ。だから、ここまで見ていて辛いものにはなってなかったんですが……。名雪さんに限らずこの手のジレンマは、ほんのちょっと、って感じでさりげなく見せてくれる方が、私は好みです。はい。

 次回、第8話は…舞シナリオ完結、だったっけかな?では、1年10ヶ月後に(ぇー。
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