Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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涼宮ハルヒの溜息III
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 ………オナカがイタイので、本日のレビューは休んでもイイですカ?(そんな言い訳が通用するのは小学生までよ!すぐ書きなさい!30秒で!)
 
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 ……いやぁ、これはムゴい。素晴らしく「ムゴく見える展開」になってきましたな。

 いや、もちろん、そう意図しての描写力を指しての褒め言葉、ですよ?そういう意味では、Aパートが白眉ですなー。私はこのエピソード、原作も読んでいるはずですが、ここまでの閉塞感やいら立ちは感じた記憶がありませんねぇ。突出させられ、高められたその場の空気。いやいや素晴らしい。

 ただし。「素」で見ている人が、心底イライラさせられる、というリスク付き、でもありますけれどね。「フィクション」なのに、その毒気にあてられてしまうようなそういうリスク。


 以下、一回目の視聴直後の、我が家の会話です。


妻「…これ(ハルヒシリーズ)って、
  何を見るアニメなんだろうね?」

て「………『何』、って、何が?どゆこと?」

妻「え。いや。…単純に、どこまでも

  『非常識でワガママな女の子』

  だけを見せられてるようで…。
  何を楽しめばいいのかなって」


 あははははははは、そう、だわなぁ。わかってて見てるはずの自分でも「……イラっ」と来るくらいのレベルだもん、「わかっててその上で」なんて姿勢で見てなどいない、普通の視聴者だとそうなるわなぁ。

妻「ナンか、こうして見てると
  『このハルヒのレベルが普通なんじゃないか?』
  とか思えてくるわねぇ。

  『食器洗いやっときなさい!』とか、
  普通に命じてもいいんじゃないかしら?」

 え、ちょ、いや、それはカンベンしてください奥さま(苦笑)。



【彼女が力を見せる時】
 ハルヒが力を発動する時。その中には比較的多く見られる、ある一つのお決まりパターンがあるんですよね。キョンとのやり取りが、結構な頻度でトリガーになっているように見えるんですよ。既に午前4時を回ろうかという状況なので(ちょwww今まで2時間も何してたのwww)、綺麗にまとめることは難しく、覚えている限りの書き殴りになりますけど…。

 例えば。「憂鬱I~VI」の中でハルヒが見せている「超常的な力」と言えば…閉鎖空間の発生と神人による破壊ですが、多くはキョンとのやり取りがトリガーになってるっぽいんですよね。古泉のセリフ中でも、しばらく落ち着いていたハルヒの心が、ここのところ(キョンと出会以来?)またぞろトルネードを発生させている、なんて言われてましたが、作中の描写でもそう。「憂鬱V」の神人のシーンの前には、「オレ…もう帰っていいか?」というキョンの台詞~拒絶の一言がありますし、「憂鬱VI」においてはみくるとじゃれ合うキョンの姿がハルヒの目に止まっています。続く「退屈」においても、野球の後半で「これまでにない規模の閉鎖空間が発生した」と言われているのは、キョンの「一人でホームスチールでもなんでもやってろ」のセリフの後ですし。

 孤島症候群終盤で明らかになる「ハルヒの願いが得体の知れないものをあの島に生み出したのかも…」という件も、タイミング的には微妙ですが「キョン以外に真犯人がいてほしい」という思い故、と解釈可能ですし、エンドレスエイトの延々と続くループさえ、解決の糸口を見てしまうと「これも結局キョン絡みなんじゃねーの」と思えて仕方がありません。そもそも、SOS団のメンバーを集めること~ハルヒの能力故に宇宙人・未来人・超能力者が一堂に会した~ことさえも、キョンと3年前の会話+入学後の教室での会話がきっかけになっていますし…そうやって考えると、キョンとの会話が契機になってない超常能力の発露って、ミステリックサインで見せた、膨大な情報を含むロゴの作成ぐらいじゃないでしょうか?


 そしてまた、その中で非常に目につくのが、「キョンとの関係において、ハルヒが『思い通りにならない』と感じた時」なんですな。


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 今回、みくるビーム発動の直前にあったことと言えば…みくるに対するあまりな物言いに対して、キョンがハルヒの腕をひっつかんで無理矢理引き剥がして止めた、という辺りが思い起こされます。このキョンの行為自体は、やむないことのように見えますよね。だけど、ハルヒにとっては、これは不本意極まりなかったのでしょう。

 いい映画を作ろう。

 いい映画を作るために、仲間と一緒に頑張ろう。

 いい映画を、キョンと一緒に……。

 ……なのに、その「一番」の位置を占めるキョンが、自分の熱意にも制作方針にも賛同してくれないんです。逆に、体を張ってまで自分の行動を阻止しにきてる。自分の真意を、わかってもくれない。


 なら……自分の力で、やりたいことを実現するしか、ない。


 その能力の発動は、結果として他ならぬキョンを殺しかけたわけですが…やっかいなのは、ハルヒ自身が能力の発動へ至る自分の中の動機も、能力発動の事実も、それがキョンを殺害しかけた事実さえも、全く認知してないってことですよね。自分の力を、その影響の広さと被害の大きさを、全く気付くことなく思うままに振舞い続ける存在。ああ、こいつぁやっかいだねぇ、周りはたまったものじゃあないよねぇ。

 オトコノコにとって、オンナノコという存在は、いつの世も大体はそんなところなんですけどね。


~~~


 彼女が力を見せる時。そこにはいつも、彼がいる。


 ……………………。


 キョンの生命を脅かしかねない緊急の事態が発生した時、彼女はいつも、普段は表に出さない迅速さと超人的な力で、彼のことを守り続けて………。


 長門。報われない、もう一人の少女。




【この世界にとって、最高に迷惑な存在となるのだ】
 これ↑は、仮面ライダーディケイド中に登場した悪の幹部、アポロガイストのセリフですが…考えてみればアポロガイストって、太陽関連のモチーフを持つ怪人なんですよね。ハルヒと一緒です(笑)。

 まあ、アポロガイストの方は、「最高に迷惑な存在となる」ことが目標であり願いのようですから、特に問題はない(?)のですが…ハルヒの方は、単に自分がやりたい、そうしたいと思う方向に行動しているだけであって、別に「世の中に対して害をなそう」「迷惑な存在になろう」と願っているわけではないんですよね。

 視野、だったり。

 視点、だったり。

 視界、だったり。

 そういうものが、普通の一般的な人のメンタリティに比べると、やや不足しているってだけなんでしょう。例えば、今のこの場を、周りの人はどう思って見ているのか。今、彼だったらこの状況をどう見ているのか。今見えているこの世界は、冷静に見直しても同じように見えるのか。そういう、「オトナ」になるほど身に付けていくものを、ハルヒはほとんど持っていないようにも思えるんですね。

 「愛車」に見えた。

 それは、見直してみたら「空車」なのかも知れない。

 と言うか、常識的に言えば「空車」のはずだ。

 これが、どんなアホでもこなしている「常識的なモノの見方」です。だけど、ハルヒには、それがない。「愛車」だと思ったら、理由を後付けしてでもその方向で突っ走る、自分の思う方へどこまでも駆けていこうとする、ビームさえも出させてしまう。「台本にないことしないでちょうだい」なんて言いながら、その肝心の台本なんて作ってない、自分の頭の中にしかないってことに思い至らない。

 これはやっぱり、世の中にとっては「最高に迷惑」なんですよね。その抱える動機の根っこのところは、なんてことのない「少女のそれ」だったりもするのに。


~~~


あんた何か想像してる?
まさか私のウェイトレス姿を想像してるんじゃないでしょうね?


 ここだけ読むと、なんてことない少女の言葉です。嫌がっているのやらどうなのやら、傍から見てる限りでは、「表だっては嫌がってるようにも見えるけど、好きなキョンから言われてる分、嫌がってるだけにしては反応が微妙」って感じですよねぇ、これ。



 ビームを出せと言ってみくるを責め、それを止めに入ったキョンともみ合いになって…たまたまなのでしょうが、キョンは背中からハルヒを抱えるような態勢に、一瞬だけなります。

 …この後のハルヒのトーン、もちろん制止されて不満げではあるんですけど、「それだけ」にしては何だか妙なんですよね。もっと激高してても不思議ではないのに、何となくおとなしいんです。思いもよらずキョンから抱きしめられたに近いような格好になって、ちょっとびっくりしたような。こんな、いがみ合うようなやり取りでさえ無かったら、誰にも知られず心を波立たせてしまって、でもそれをしばらくは反芻していたいような、そんな出来事になったかも知れないのに…。



私の指示以外のものは撮っちゃダメよ!


 みくるの胸のほくろに「ズームイン」していたキョンを見咎めての、ハルヒのセリフです。いつもながらと言いますか、わかりやすいですよねぇw、これ。嫉妬。明らかな嫉妬です。本人が自分で気付いていないんだろうところがまた面白いですが、「自分の好きなオトコノコが他のオンナノコに色目を使っていること」が不満なんですよね。



 どうですか。普通の少女の、やり切れぬ思いでしょ?



 でもそれが、「周りが見えてない」「世間的なバランスのとり方をしない」という側面に覆い隠されて、「恋愛的な紆余曲折のモヤモヤ」が「身勝手な人物の非常識極まりない行動へのイライラ」へと完全にすり替えられています。視聴者視点的にも、登場人物視点的にも。


 困ったヤツ・ハルヒへのイライラは、かような次第により、ただただ募るばかりという仕掛けになっているわけです。


~~~


 キョンを守るために体を張った結果であり、自ら修正できたとは言え、その身に実際に怪我を負ってしまった長門。


 自身では絶対に望まぬ「主役」を張らされ、しかも「すっっっげぇエロい(©鶴屋さん)」カッコを強要され、更にそれを衆目に晒すことを余儀なくされているみくる。


 たまたま至近をかすめるだけで済んだものの、もし自分の真正面を通っていたら、長門のガードも恐らくはないままに、焼け焦げて死んでいたかもしれない古泉。


 そして。


 長門のガードゆえに助かりはしたけれど生命の危機にまで晒され、そうでなくともハルヒの言動にイライラを募らせるばかりで、次第にハルヒの思いとの間にすれ違いを生じていくキョン。EDでのキャスト表示が象徴するように、次第に遠く。


 既に、被害は甚大、ですね。流れ的には、この被害が次週の「溜息IV」で更に加速しそうな予感がしますが…。




 「憂鬱」と言うほど大きなものではないけれど、「溜息」をつかねばならない程度にはブルーな日々。見ている我々はハルヒに対して、こんだけ好き放題やってて何が不満なんだ、という思いを抱きがちですが…先に挙げたような「普通の少女の思い」が下敷きにあることを考えてしまうと、それもやむないかなぁって気がしませんか?


 キョンの活躍で解消した「退屈」な野球のゲーム。


 キョンの推理で解決できた「孤島」の謎。


 キョンの発案による最後のイベントで脱出できた「エンドレス」なループ。


 そして、キョンの口づけで目覚めるに至った、あの「憂鬱」な日々。


 この「溜息」も、きっとキョンのおかげで本当の「ハレ」になるに違いありません。





 ………あは。書けた、何とか…。冒頭の「突発性引きこもり症候群」になりかかりのボクは、正真正銘のノン・フィクションだったのですが…どうにかなりましたかねぇ。ホント、いつか壮絶にズッコケる可能性が、日に日に高まってるように思えてならないんですよ…ふぅ…。←Old Dancerの溜息 …この溜息を解消してくれる救世主が、私にもないですかねぇ?ん?Nayuki Blu-ray Disc BOX?あははははははははは、はぁ……。orz
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テーマ:涼宮ハルヒの憂鬱 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
溜息IIIではいろいろネタに出来そうなシーンがありますね。
私は長門がすっ飛んでいくとこがお気に入りです。
一方8/25発売の笹の葉DVDですが、数字のほうはいまひとつだったようです。
秋葉原の店頭でも限定版が捌けてませんでしたから・・・そのうち投売り始まるな。
その後の5.xxxxxxシリーズのことを考えると憂鬱です。
何しろ3巻以降の内容が未だに情報なしで、お店の人も困惑気味、エンドレスエイトと溜息がミックスされるという噂もあるし、ますます売れないな。
2009/09/01(火) 23:45:32 | URL | 2chアニメ板より #-[ 編集]
上の方は
あちこちでネガキャンしまくってる方ですね
非常に寂しいことです。
2009/09/01(火) 23:51:23 | URL | 八雲 #t8RLJlCU[ 編集]
石原・池田コンビばんざーい!な溜息第3話。
いやぁクオリティ高かった。素晴らしいクオリティで、イライラさせられましたw(核爆

狙ってやってるんだろうから、それはいいとして。獅子丸さんの感想読んで気付きましたが、長門に対するキョンの態度がおかしいですね。憂鬱の頃にまで戻ってる。笹の葉・ミステリック・エンドレスといったイベントを経た後のものじゃない。
この辺、原作小説の溜息が憂鬱に次ぐ2巻目だからなのでしょうが、こういう所をそのまま転写しちゃったのかと思うと、ちょっと悲しいです。

その長門ですが。今回「ハルヒの力によってキョンが殺されかけた」のを身を挺して守ったわけですが、「ハルヒムカつく」のフィルターをかけたまま長門の心情を慮ると、これも一つの消失フラグと取る事も出来て面白いです。

残り2話。果たしてハルヒ神を人間に堕とす事が出来るのか。出来なきゃライブアライブ以降を道連れに破綻だ(怖
2009/09/02(水) 12:00:50 | URL | 東西南北 #7SMSw2C6[ 編集]
いい感じにイライラ
ちょっとしたミスしてるなぁ~、京アニ。
みくるのコンタクトが前回から繋がってない。
ミクルビーム後長門が地を飛ぶようにして
移動しているのにもかかわらず走っている音がしている?
まぁどうでもいいことです。

いやぁ、いい感じにイライラしますねぇ。
当然といえば当然ですがさすがです。
このイライラする原因の一つとして
「ハルヒがみくるを(メガホンで)叩く」ことにあるでしょうか。
今まではなんだかんだ言っても暴力(手を出す)は振るってません。
ところが今回はメガホンで頭を叩いています。さらに
その直後のシーン(キョンがみくるからハルヒを引き剥がすシーン)の
演出もまさにといった感じに仕上げてきてますしね。

55ページ進行と言われて、まさにその通りで進んでますが、
次回は違うところで終わるでしょう。…終わってほしい。
個人的にはキョンとハルヒの禁則事項のシーンの後の
次の日の学校でキョンが昼に禁則事項しに行くあたりかなぁ。
やっぱり、てりぃさんはオナカイタイナユキストですね
2009/09/04(金) 00:29:50 | URL | つちむ #-[ 編集]
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2009/09/05(土) 08:27:44 | 空色きゃんでぃ
今回は‘?’。噂では“溜息”は全部で5話という予想が出てますが・・・。
2009/10/13(火) 15:53:30 | ボヘミアンな京都住まい