Old Dancer's BLOG
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涼宮ハルヒの溜息I
 よっ。595年ぶり。>谷口&国木田


 …それはともかく。


 長い長いトンネルを抜けると、そこは体育祭だった……と思ったらあっという間にそれも終わって、次なるイベントは文化祭。早っ。文化祭かぁ。オレ自身の文化祭の記憶ともなると、もう20年以上も前のh←それは前にやった。


 …仕切りなおし。


 文化祭。


 文化祭の頃に、自分が一体何をしたのか、何をしていたのか。正確に思い出せるだろうか?そしてその時、どんな気持t←それも前にやった。
 

~~~


 …いーやー。こりゃあ、懐かしいねぇ。


 今シリーズが初見、という方だと、出てこない感想なんでしょうねぇ、これ。でも、一期の視聴記憶を残している私としては、これはもう懐かしさの極みであります。初めて見る新作映像なのに?だって、あちこちに、それはもうあちこちに、一期のあの回のあの場所が!あの人が!のオンパレードなんですもの。

 これはもう「擬似シャッフル」と言っても差し支えないでしょう。一期におけるミッシングリンクを埋めるエピソードのひとつ、という位置づけ自体は、先の笹の葉ラプソディもエンドレスエイトも同じはずなんですが…この「一期視聴体験」を以て補完される情報の多さと言ったら!いや何とも幸せだこりゃ!

 …ああ、そうか。恐らくこの「溜息I」は、一期全体を総括するような、そういう作品になっているんですね。本日はその辺から。


【舞台の広がりを】
 語り口が、何だか懐かしいですよね。

 基本的に単体のエピソードが続いた、「退屈」以降の展開。前後編に分かれた「孤島症候群」や、8回のループをやってのけた「エンドレスエイト」などの例外もあるにはありますが…どれも、作りとしては非常にコンパクトな形に収められています。ちょw8回ループのどこがコンパクトだよwという反応もわかりますが、ちょい待ち。これらのエピソードって、一つの出来事・イベントに特化した話、なんですよね。

 「退屈」では草野球大会。「笹の葉ラプソディ」は七夕絡みの過去トリップ。「ミステリックサイン」はSOS団マークの由来とそれにまつわる事件の収拾。「孤島症候群」はなんちゃってディテクティブを含む孤島への旅行。そして、「エンドレスエイト」は終わりなき夏休み。それぞれにメインとなるイベントが用意されていて、彼らのストーリーは基本的にその中でだけ展開します。脇道にはほとんど行かず、イベント中心にテンポ良く、シンプルに進行するのが当たり前になっていました。

 そして、今回の「溜息」。イベントとしては「文化祭」なのでしょうが…まだ「準備段階」なんですよね。文化祭の当日ではなく、そこに至るまでの準備部分です。イベントそのものではなく、イベントに至るまでの日々を描こうというわけ。更にそこには1話2話ではない、相当な時間を割り当てて、じっくりと語っていこうという意図さえも既に読み取れます。

 だから、これまでとは進行スピードが全然違うんですね。端的なイベント集中描写とは違う、行間・隙間こそ本編とでもいうような姿勢。そうです、どちらかと言えばこの描き方は、「憂鬱I~VI」に近いものがあるんですよ。

 もちろん、「憂鬱」とは雰囲気はまるで違いますが…いや、むしろ、描写の大枠が一緒であるからこそ、両者の違いは際立っている気がします。イベント収斂型でない日々が同じように腰をすえて描かれていくのに、憂鬱のあの根本的に何かが閉塞しているような状況に比べると…この「溜息」の、何と享楽的なことか。そうなんですよね、今話では、もうハルヒがとにかくそこかしこでメッチャメチャに「いい笑顔」を連発するんですよ。

 「憂鬱」の当時と、ナニがそんなに違うのか…それは多分、ハルヒと何かとの距離、ですよね。例えば、キョンとの。例えば、SOS団との。例えば、世界との。


~~~


 あちこちに、一期で描写された日々を思い出させるカットが入るのも、その印象を強化している気がします。この「溜息」そのものが「ミクルの冒険」のメイキングエピソードですし、「ライブアライブ」で関わりを持つENOZのメンバー、「射手座の日」で対決するコンピ研の部室、「サムデイ イン ザ レイン」で再登場する電気屋の店舗とその主人…基本的にはどれも「この溜息以降の話」に関わるモチーフばかりなのですが、「ミクルの冒険」が一期放映の冒頭を飾っているのが妙な錯覚を惹起します。まるで、「一期の最初から最後に関わるあれこれを、ちょっとずつ引用されている」かのような。

 それらは、これから紡がれるであろうSOS団の日々、映画制作のドタバタの、舞台を形作る装置、或いは小道具の一つです。バックボーン、と言い換えてもいいでしょう。ミクルの冒険、ライブアライブ、射手座の日、そしてサムデイ イン ザ レインに至る途中経過として、この「溜息」は意識させられるんです。あのハルヒの笑顔に至る、その途中過程として。

 舞台は、整っているんです。放映上は既に過去でありながら、この作品世界中では来るべき未来であるような、そういう「日々」を以て。また、「描写の大枠」という意味からは、憂鬱に過ごしてきた遠いあの「日々」を以て。過去からも、未来からも。

 そして。「舞台」がある以上は、そこで誰かが何かを演じるわけなのですが。



【そして、主演の二人】
 …キョンって、こんなにも許容していましたっけ、ねぇ?

 今までと変わらずに、突っ込み満載な感じでもあるんですけれど…何だか妙に、自分のこの立場を許容しているように見えるカットが多かった気がするんです。アバンからしてそんな感じ。

谷口「よくもまぁあんな格好で走れたもんだ」
キョン「確かに走りにくかった」
谷口「そういう問題じゃねぇよ」


 ここ、そうやってボケるべきところなのかねぇ?わざとなのか天然なのか、それさえも微妙に掴みづらいです。ひょっとして、なんですが…キョンは「あんな格好」で走ること自体には、もう抵抗とか無くなってきてんじゃないですか?

 恥ずかしい、とか何とかよりも、先に心に居座っている気持ちがあって。SOS団としての日々はこういうもの、という風に、心のどっかが肯定して、受け入れてしまっている現れなんじゃないでしょうか?

ハルヒ「行くわよ、キョン」
キョン「……ん」


 従順、ですよねぇ。その後のモノローグで「網走シンドローム云々」、つまりは「囚人並みに拘束されている状況である」という言い訳を試みてはいますが、そう言いながら彼、全然イヤそうじゃありません。しかも、その後の淀みないハルヒとの会話。こんなにおしゃべりだったかなぁ、この二人。どう見たって、「腐れ縁カップル」以上でも以下でもない、そういう二人じゃないですかねぇ。まあ、当の本人たちは、そうは思ってないんでしょうけど。

 お茶をかけられようという寸前でのやりとりにしたって…結果的にかも知れんけど、ハルヒがお茶を淹れてあげて、キョンがそれを受け取った、ということになっています。キョンに対してはみくるちゃんではなく、ハルヒが淹れてあげたという形に。「ふん!」と言って顔を背けつつ団長席に戻るハルヒ、同じくそっぽを向いてお茶をすするキョン、どちらも「素直じゃないだけ」にしか見えません。痴話喧嘩、みたいなもんですよね、もう。



 理解度、にしても。

 キョンはハルヒのことを、それもかなり的確に理解できるようになっている気がします。なぜ映画を作ろうなどとハルヒが思ったのか、という疑問に対して、あっさりと答えを出している辺りとか。「せめて、オレくらいは期待を持ってやった方がいいかも知れん」なんて、ハルヒが求めているものをわかってそうなセリフとか。いくらそっちもパッとしないとは言え、クラスの出し物をさておいてSOS団の方をきちんと優先している態度とか。



 …まあ、これまでのストーリーでもそうなんですが…今回の、腰をすえて描かれる「溜息」のシリーズでも、キョンとハルヒの近くなっていく距離がじっくりと描かれる公算大、ですわね。そうなんだよなぁ、主演男優・女優は、キョンでありハルヒなんですよね。

 ハルヒはハルヒで、キョンとの近づいてきた距離相応の変化を示しています。先の「いい笑顔」を連発しているところがわかりやすいですかね。その笑顔、キョンを向いている時のものが多いんですよ。中でもすごいのは、ラスト間際のこの部分。

キョン「オレが?」
ハルヒ「あんたが」

………にっ!←これ



 ぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい顔だああああああ!!


 いやもう!みくるちゃんの「あの…」が寂しく響く終わりで、一層その直前が「二人の世界」に見えちゃうし!あんたら二人のあれこれに、巻き込まれるその他3人の身にもなってやれよ!!あんたら二人で勝手にやればいいんじゃないのかもー!


 …二人で?


 あー。


 そっか。だから、キョンは「作業側」なんだ。


 俳優がみくる・有希・古泉の三人で、ハルヒが監督・キョンが撮影その他。あーあー、なるほどねぇ。要すれば、「キョンと一緒に映画を作ろう」ってこっちゃねぇかこれは!


 それを大前提とすると、Aパート最初でハルヒが言う以下のセリフがまた違った風に聞こえてきます。

 
ハルヒ「あたしたちSOS団は、もっと面白いことをするわよ!」


 ハルヒの意思表明・宣言のように聞こえていたこれが、キョンの顔を正面から見据えての「ね、面白いことしよっ!」にしか聞こえなくなるんですな。うはー。




 今回は短めに、こんなところで。「溜息」は私にしては珍しく既読なんですが…こういうトーンの話だったっけかなぁ?小説の方では私が読み取れていなかったところや、文章では表現されていなかったものなどが、バンバン出てきそうな、そんな気がしますなぁ。今後も楽しく堪能していけそうですね。


 最後に、小ネタを一つ。アバンでの体育祭、SOS団の5人が巻いているハチマキの「四文字熟語もどき」ですが…その文言には、ハチマキをしている当人の名前の中の文字・音が、ちょっとずつ含まれているみたいですね。そう、こんな感じです。


泉 今東西
門 億万
くる 前人
ハルヒ 小春日
ョン 危機一髪


 …って、キョン=危機かよ!(笑)当たっているところがまた妙におかしいなこれは!
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テーマ:涼宮ハルヒの憂鬱 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
スローテンポ
まさか例の体育祭の描写がされるとは…。
てきっり原作と同じくキョンの説明だけ終わるのかと
思ってたんですけどね、原作にある描写とは
ちょっと違いつつも笑わせてくれました。

やけにゆっくりとしたテンポです。
後半にある古泉の長い説明を短くできれば
なんとかなるでしょうか。

みくるの一言で終わった中途半端さもありますが、
それより今回の個人的驚愕ポイントは脚本が原作者である
谷川流さんであることです。何してんすか!?
合宿に参加していたのは聞いていたものの、
今回は谷川さん脚本のオリジナルはないだろうと思っていました。
確かにオリジナルはなさそうですが、まさか脚本するとは…。
とりあえず、発売が2年以上延びている、
「涼宮ハルヒの驚愕」を先に何とかしてください。
初めての上下巻的な内容になってるため、
下巻に当たる驚愕がでないと先が気になって夜も眠れません。
そうなると2年以上寝てないことに。
まさか、溜息全話脚本する気じゃ…?

記事中にある
>ちょw8回ループのどこがコンパクトだよw
とありますが、実にコンパクトですよ。
だって本当なら15532回ですよ?
それをたった8回ですから。と、前向きに考えてみよう。
やっぱり、てりぃさんは壊れ記事ナユキストですね。

現在SOS団公式サイトでエンドレス中です。

エンドレス8回。
不人気な溜息Ⅰ~Ⅴ(おそらく)。
前放送時にやったエピソード4話。
これで終わりだとするなら、
あまりいい印象にはならないですね。

やはりこの後に消失…、いやいや。うーん…
2009/08/21(金) 00:37:24 | URL | つちむ #-[ 編集]
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「いちいち気にしないの。あんたは大らかにあたしの下僕として働いていればいいんだから」 溜息です。「憂鬱」に続く、原作では第2長編と...
2009/08/18(火) 19:23:20 | みすぼらしいぶろぐ
涼宮ハルヒの憂鬱 あらためて 第20話を観ましたので、感想などを。。。
2009/08/19(水) 00:31:14 | 丈・獅子丸の咆哮 (新館)
タイトルだけでなんの話だか思い出せないほどうろ覚えだったけど文化祭前の話か。新作は残り話数を考えるとこの溜息で最後かな? あとはライ...
2009/08/20(木) 20:27:26 | 蒼碧白闇
JUGEMテーマ:漫画/アニメ JUGEMテーマ:涼宮ハルヒの憂鬱   ハルヒ改めて、第20話感想です。   懐かしさが戻ってきた。傍若無人そのもの、それがハルヒ。
2009/09/02(水) 17:54:54 | blue bleu
エンドレスエイトやっとおわった。次は運動会になった。即効で終わって。次は文化祭になる。クラスの出し物は、アンケート発表というわけのわからないものになってた。ハルヒは「アンケート発表のなにが面白いのかわからない」といってた。文化祭は、年に一度しかない。部...
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