Old Dancer's BLOG
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孤島症候群(後編) 改めて
 滑り込みセーフ!!


 ……なのか?(汗)


 既に新作の二つ目をご覧になっている方も大勢いらっしゃる中、北海道でそいつが放映される前に、旧作の再レビューを一本お届けします。孤島症候群の解決編、ですね。まずは当時のレビューへのリンクから。

 孤島症候群(後編)

 このレビューは、個人的にも結構気に入っています。一つには、「放映順ベースでちょうど折り返し地点を過ぎたこの話が、いよいよ全体を畳みかけていく展開に入った」という解釈の部分。実際のストーリー的にもテンション的にも、目に見えて明らかな変化がありましたし、面白いのはそれに合わせて「自分自身のテンション」がヒートアップしていく、まさにその転機となる話だったようにも思うんですね。ハルヒ一期シリーズの転換点と自分の転換点がピタッと合っている感じがして、実に興味深いです。
 
 もう一つには、「邪推的レビュー」の本領発揮と言いますか、そういう方面の自分のエンジンが掛かり始めるのが、やはりこのレビューからなんですよね。特に「ホクロ毛」の考察については、おかげさまでたくさんの方にご賛同頂いたりご紹介頂いたりしてまして…私自身は何もしてないのに、「最速放映地域で孤島症候群(後編)の放映があった直後」から、当時のレビューへのアクセスが一気に増えたりもしています。有難いことです。

 ホクロ毛(上記レビュー中ではチョロ毛と言っていますが)のような演出については、私は公式には「解なし」なのかなと、そう思っています。何らかの意図があって演出されたことは間違いないと思いますが、「あえて正解らしきものを、それ以上明示することをしない」という姿勢で作られていると感じるんですね。後は、受け手がある程度の自由度を以て、読み解いたり感じたりしてよし、と。ああそうか、それならばと、私がかなり思い切って踏み出せたのが、ちょうどこのレビューからだったのかなと、そう思うんです。


~~~


 今話の、長門について。

 ミステリックサインにしろ、その前の「退屈」にしろ。ハルヒとSOS団が関わるトラブルの類を、人知れず、或いは表立って解決するため、己の力を惜しみなく使ってきた長門なのですが…今回、その力を全く使っていないのに驚きます。

 例えば、ですが。死んだように見えていた多丸圭一氏ですが…長門の持つスペックから言って、あの時彼が死んではいなかったことなど、長門にしてみれば「お見通し」だったのではないでしょうか?脈拍でもいい、呼吸でもいい、体温でもいいです。そのどれか一つを観測するだけでも、「死んでいない」と長門が理解するのに、何の不自由もないはず。普通人がそれを察知しないように、圭一氏の側に寄らせなかったのはいいと思うのですが…有希ならば、近寄ることなくそれを察知することが可能なんじゃないですかね?

 これは、恐らくですが…演出上(もしくは脚本上)のミスではなく、「長門はそれをわかっていて、あえて口に出していない」という描写に、私には思えるんです。

 古泉の策に賛同して、或いは事前にその旨を古泉から知らされていて黙っていた、のではないと思います。「退屈」の中での古泉のセリフ「彼女(長門)とは利害が一致云々」を聞いてもわかる通り、いわゆる古泉の「機関」と長門の属する「情報統合思念体」とは、馴れ合うような仲ではないのです。あそこまで逼迫した状況にならなければ、あえて協力体制を取ろうなどとはしないんですね。いがみ合ってこそいなくても「お互い関せず」という程度には独立している、そういう間柄です。だから、古泉は長門に事前説明をしたとは考えづらく(実際、未来人サイドにあるみくるちゃんには一切語っていないようで、みくるちゃんは素で気絶しています)、また長門にしても、例え事情を察しても「暗黙のうちに協力する」ようなことにはならないと思うのです。

 じゃあ、何故黙っていたのか。

 これ、長門有希の、「理由ある反抗」じゃないんですかね?

 それを裏付けるかのような、ハルヒの「誰も部屋に入れちゃダメよ」を頑なに守る、という描写が後半にあります。キョンの言うことには従って扉を開けるわけですが…見ようによっては、長門がすねているようにも見えます。

 何に対してすねているのか、というのは、明確には語られないんですが…未読の私にはわからないなりに、長門も何らかの重要な関わりがあるとだけは漏れ聞こえてくる、来たるべき新作の「涼宮ハルヒの消失」。ここに繋げるために、布石の一つ、という風に思えてくるのです。そのための流れが、「笹の葉ラプソディ」→「ミステリックサイン」→「孤島症候群」という具合に、徐々に形作られているのかも。


~~~


 「前編」では、フェリーに乗って現地へ赴くシーンがアバン(とその後少々)に置かれ、そこでは「これから語られることはフェイクですよ」という前フリがなされていました。前回書いた改めてレビューにて、まとめた通りです。

 対する、この「後編」。同じようなフェリーのシーンが、ラストシーンに置かれています。そこで語られることは…「結局、今回の旅行が企画された真相はこうだった」「ほとんどがお芝居だったのだけど…ハルヒが見た影って、実は本当の謎だったのかも?」という具合。そこで語られているのは、「フェイク」ではない、「本当のこと」です。

 前編と後編、この二つの対称性を持たせた構成に於いて、フェリーのシーンがそれぞれを象徴する役割を担っているのだとしたら…「後編」で明らかになっているのは、これまで隠れていた「真実」なんですよね。


 それは、ガケから落ちた時に下敷きになってしまったキョンを気遣う、あの切羽詰まった声色のハルヒの姿であり。


 それは、びしょ濡れで嵐から避難している時に、見えない位置にいるけれど胸を露わには出来なかったハルヒの心であり。


 それは、キョンが真犯人かもと気付いた時にかばってしまうようなハルヒの思いであり。


 一方のキョンも、ホクロ毛のシーンでは、自分のハルヒに対する気持ちを、恥ずかしくも表に出しているわけです。


 ……長門が、一体何にすねているのか、ですって?
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:涼宮ハルヒの憂鬱 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
まさに慧眼
久しぶりにコメントさせていただきます。
それにしても毎回思うのですが、原作未読でどうしてそこまで読み解けるのかっ!!w

>演出上(もしくは脚本上)のミスではなく、「長門はそれをわかっていて、あえて口に出していない」という描写に

まさにその通りで、原作ですと古泉が長門に多丸さんの発見時の体温を聞くくだりが挿入されていて、長門は触れてもいないのにそれに答えており、そこから死亡推定時刻が・・・という展開になっていくのですが、アニメではカットされていましたね、恐らく意図的に。

そして、てりぃさんの予感も、多分正しい。今のところ唯一の原作者脚本話がなんであんなに起伏のない話かというのも、その辺りにかかわってくるのではないかと。

…ああ、言いたい!w
2009/06/28(日) 16:50:10 | URL | みすぼらしい男 #VDYXUEso[ 編集]
言っちゃダメですw
>みすぼらしい男さん

原作未読の立場をフル活用して、いいだけ好きなことを語っている私なのですが…いいのかなぁ?

長門が体温を答えるくだりが原作にはあるのですね。そのうち、そうですね、今回のアニメが終了したら確認してみようっと。

というわけですので、もうしばらく「言いたい!w」はお控え下さいませw
2009/07/04(土) 01:19:13 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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「こんな事件は起こり得ない・・・。なぜなら、ハルヒが本気で殺人事件なんか望むはずはないからだ」 なんか放映を見てからでもかなり遅く...
2009/06/28(日) 16:36:58 | みすぼらしいぶろぐ