Old Dancer's BLOG
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涼宮ハルヒの憂鬱 V 改めて
 嵐の前の静けさ、とはよく言います。

 そして、本放映時の「憂鬱V」も、嵐の前の静けさという風に見えていた、と思います。

 この「憂鬱V」の前に放映されたのは、あの「ライブアライブ」でした。私自身が憂鬱Iに次いで訪れた「ボーイミーツガールアゲイン」と評した、キョンとハルヒの再邂逅やら、とにかくリキの入りまくった演奏シーンやら、「何かをやってるって感じがした」と呟いたハルヒの変化やら、実は心通じちゃってる二人の図とか…そういうもの達がすごい勢いでがぶり寄ってきた、間違いなく傑作のひとつに数えられるであろう「ライブアライブ」。その、異様に高いテンションの翌週に配置された「憂鬱V」は、もうギャップだけでもドえらいことになっていました。

 更に、「世界をこむらがえりを起こした」と言われている憂鬱のラストが控えている、という認識もあって、「憂鬱V」の引っ張りに引っ張った緊張感は、とんでもないレベルに高まっていたわけですよね。

 じゃあ、時系列で見てきた今回はどうなのか、それらの恩恵がない分、ちょっとショボイのかと言いますと…。うふふふふふ、これはこれで、なかなか…。
 
 とにかく、もう流し方が上手いとしか言いようがないんですが…。


 憂鬱IVラストでキラキラした目に戻っていたハルヒが、あくまで一時の「対症的療法の結果」でしかなかったのだと、そのことを切々とねじ込んでくる、あの独白も。


 何度見てもやっぱりビューティフルドリーマーのサクラさんVS夢邪鬼を思い出してしまう、タクシー内での古泉VSキョンのやり取りも。


 スペクタクルと言いながらも暗くおとなしい表現に見えて仕方がない、閉鎖空間の文字通りの「閉鎖っぷり」に神人の異様さ・悲しさも。


 それらに一度も肯定を返すことなく、しかしその内心としてはほぼ受け入れてしまっていて、だが表面上はあくまでも平穏な日常への帰還を「あえて」行っているように見えてしまうキョンも。


 どれもまーよくもここまでと思うくらいに、「この先に何かあるぞ」という緊張感をこちらに突きつけてくるんですよね。単品でも、何の不足もなく。また、「憂鬱IVから地続きで見ている」ということの効果も大きいです。ハルヒの心境が時系列にリニアーで伝わってくる、というのが、効果的なんですな。これまた文字通り、「ハルヒの憂鬱」が爆発するその日に向かって、でも淡々と進行していくというこの恐ろしさがね…。


~~~


 キョンは、自らは何もしていません。


 いや、みくるフォルダの中身をサッと隠して保存したりはしていますが(笑)、それはあくまで「年頃のオトコノコの正常な行動の範疇」としてやっているだけでして、突出したことを何かやろうとか、状況を自ら動かしてやろうとか、そういうことは一切していないんです。


 日常に、埋没していたい、埋もれていたい。


 それこそが彼の望みなのだと、そう言ってしまってもいいのかもしれません。あくまでも表面上は、ですが。だから、ハルヒに半ば、いやいや、全部引きずられるようにして赴く旧朝倉宅にしても、踏み切りを渡ってしまった後に考える時間を得た後の対応にしても、古泉に超能力者たる様を見せつけられた時にも、もう驚くほどキョンは「何もしない」んです。まるで、そこで何かしてしまっては、非常識なものを肯定してしまっては、「オレの日常が危うくなる」とでも言わんばかりに。

 だけど、周囲は決して彼を埋没したままにはさせてくれません。イヤでもこの世の不思議を説いて聞かせ、あまつさえ事態収拾のカギとして、万が一の時の対応まで期待されてしまう…。ある意味、これもまた「憂鬱な事態」には違いないんですよね。ハルヒの感じている憂鬱とは、全く正反対からの憂鬱ではありますが。

 ハルヒの憂鬱が臨界に達する時、そしてキョンの憂鬱も限界に至る時、そのぶつかり合うところには一体何が生まれるのか?そこでキョンが(背中を押されてとは言え)初めて起こすその行動とは?!…というところで、次回に続く(笑)。
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