Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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けいおん! #2 楽器!
 
 …………………………………。


 ……………………………あー。


 ……………………………ちっ!


 畜生!!書かずに寝られねぇ!!


 何ということだこれは…数週遅れの作品はどんなに好きでも、即日レビューとかはやっぱし辛いことも多いから、これからはなるべく避けようと思ってたのに…書かずに寝られねぇとはどういうことかと!!ああ……今回もまた、京アニの皆さんにいいように踊らされっぱなしですか、私…しくしくしくしく←嬉しいらしい。
 
 こっ、今回はっ、な、な、何とか4時くらいまでに……(とか言いながら、↓このように記事内サブタイを付けてる辺りが既にアヤウイ…)。


【Come on, Music!!】

 校舎を正面から望む遠景のカットから。


 「1-3」をしめすプレートのアップに。


 教室で唯の横に立つ和(のどか)を経て。


 成長した唯のことを思う和のアップへ。


 …今回アバンの流れですね。遠くから対象の中心へと、次第に範囲を絞り込んで行くのは、基本と言えば基本なのですが…今回のこの流れは、省略されながらも、Bパート冒頭で同様のことが繰り返されています。最初の校舎遠景が無いとか、教室の部分が一か所ショートカットされてるとか。でも、「あっ、さっき同じの見た」と思える程度には再現されていて。


 で。


 そう思って見直すと、ここだけじゃないんですよ。この印象に残る和と唯の会話の後も。


 軽音部の部室での「お茶会」があって。


 唯の自宅で、妹の憂(うい)との会話があって。


 軽音部の4人で町に出る描写があって。


 その4人で、楽器店へ。


 大きな流れは一切変わることなく、正確に「繰り返され」てます。Bパートの憂との会話なんて、ほんの一瞬で、場合によっては省略しても構わない位のものなんですが…それでも、あえてこうして入れてあるんですね。


 ここまできっちりやられると、やっぱそこには「意図がある」と思わざるを得ません。


 これ、すんごく「音楽的」ですよねぇ。イントロ~和との会話~があって、最初にサビの美味しいとこ~部活での会話~が来て、ちょっとのAメロ~憂との会話~が来た後に、もう一回本格的なサビ~4人の今回のミッション~が来る、みたいな感じで。楽器店のところが、サビの後の締めくくり。ここまでで、1番終了ですよ。Bパートからが2番。イントロが一部省略されてたり、Aメロが短くなったりはしてるけど、ほぼ同じ流れでちゃんと最後~楽器店~まで辿り着きます。その後は、Aメロのモチーフも含むけどそこまでとは印象の異なる自宅でのシーン~ブリッジ?~があって、今一度のサビへ戻って、締め。


 …………な、なんてシブいんだ。


 まるきり、第2話まるまるで「ポピュラーソングいっちょあがり」みたいな構造じゃないか!!


 そこまで明確に意識できたのは、2回目の視聴後半ぐらいでしたが、意識の表面に上ってこなくても、ちゃんと効果が出ていたんじゃないでしょうか。何となく、自然に引き込まれて、最後まで楽しく見入ってしまうお話。この「意図された美しい構成」が、恐らくは僕らをストーリーにきっちりと引き込んでくれてる…そのように私は思いました。

 さらに。音楽、それも、ポピュラーソングのように誰でも楽しめるものには、多くの人に共感を呼ぶ「テーマ」が込められることが多いです。この「けいおん第2話」に込められたテーマは、と言うと…。


【やる気、出ろ~~~~】
 ……と言われて、出るくらいなら苦労はないわけですが。いくら、ちよちゃんみたいな子に念をかけてもらっても、ねぇ?(あ。そう言えばあずまんが大王、新装版刊行に合わせてショート新作が書き下ろされるらしいですな…。この記事とは関係ないですけど)

 何かの間違いみたいな感じで、軽音部へ入部してしまったような唯にしても、「部活に入ったから」というだけで、やる気が出るなら苦労はないわけですよ。普通に部活に入って何かをやろうという人は、入る前にモチベーションを持ってることが多いんですよね。だけど、何かの間違いで入っちゃったような人は、後からモチベーションを手に入れないと、どこかで挫折してハイそれまでよ、或いは徐々にフェイドアウト、みたいなことになりかねません。

 何かの間違いか運命のイタズラか、軽音部に入ってしまった唯が主人公のこの作品。彼女がどのようにしてモチベーションを手に入れ、OPのような軽快な演奏を繰り出すまでの日々を積み上げていくのか。それが、私の大きな関心事の一つなのですよ。

 とは言いながら、ゆるゆるまったり部活ライフを描いた4コマが原作と聞くこのけいおん。ドラマチックな展開やディープなものを期待し過ぎるとアブナイかなぁ、事前に盛り上がり過ぎると肩透かしを食ったようになるかなぁ、とも思っていたのですが…。

 色々な繰り返しの中に、そういうものをキチンと盛り込んでくるという、そのイキに唸りました。ねぇ、これ、4コマが原作だよね?そうなんだよね?どうやったらこんなとこまで再構成できるんだ?!


~~~


 印象に強く残る、和と唯との会話は、前述の通り2回繰り返されるのですが。

 1度目、アバン。唯は、会話の最後まで座ったままです。やる気があるんだかどうなんだか、軽音部の話も「お菓子のこと」しかしてないし、とてもとても「真面目な部員」には見えません。旧知の仲である和ならずとも、おいおい大丈夫なのかこれで、って思っちゃう。

 しかし、2度目となるBパート冒頭では。唯は自ら椅子から立ち上がるんですな。語る内容も、楽器を手に入れるためにバイトをする、というものに変化していて、「自ら動機を持って」「部活への熱意を少し手に入れて」という唯の違いが、よくわかるようになっています。もっとも、ここではまだ「唯が楽器を買うために、他の3人もバイトして稼いでくれる」というところに疑問を持たない程度には微妙さを残してもいますが…。



 Bパートの「サビ」にあたる、バイトのシーンは「2日分」用意されています。何故、2日分にしたんでしょうかね?や、原作にこの部分があるかどうかも知らずに語っていますけれど…あえて「2日分」として描く必然なんて、普通に考えればあんまりないんですよね。バイトしてお金を貯めよう!ってだけなら、1日の描写だけでもいいはずです。実際、2日目のバイト中の描写なんて、無くても実害のないような、会話なしの短いカットだけですし。だけど、それを、2日分用意している。あえて繰り返しにしているように、私には思えるんです。

 何故か?

 2日目でも時間を取って描写されている唯一の部分、「唯と三人とがさよならして帰って行くシーン」を、1日目と2日目で描き分けるため、なんじゃないでしょうかね?

 1日目に唯が示しているのは、「一緒にバイトしてくれた三人への感謝」。

 2日目に唯が示しているのは、「恥ずかしい人」(笑)。いやいや、三人への感謝を通して手に入れた、「音楽をやることへのモチベーション」ですよね、これは。その前段としても、「バイト代はやっぱりもらえない、それぞれで使って」という風に、「疑問なく依存する人」から「自立して自分で何かをしようとする人」への変化を示していますし。つまりこれ、先に挙げたBパート冒頭部の「唯の問題部分」へのアンサーパートになっているわけですね。また、短いけどあえて残してあると書いたBパートすぐの憂との会話も…仲間たちへの感謝に至る展開のためには、どうしても必要な会話なんですよ。…うわー細かい!!細かいよこれ!!


 「美味しいお菓子を、楽しくみんなで食べながら、部活というものをやる」という意識から。


 「一緒に何かをやるために、時間を共有したり、助け合ったりできる仲間がいる」という気持ちに変わり。


 「この娘たちと一緒に、私も音楽をやっていくんだ!」という地点まで至る。


 そうして初めて、「やっとスタートだな…」。


 この流れがもう、見事で見事で…何度見てもいーわー、これ。そりゃ即日レビューも書くよ!しょうがないよね、うんうん<自分を納得させるヤツ。



 この流れが意識されるから、「一回目に楽器屋に行った時にはそこまでしなかった紬(つむぎ)」が、「二回目にはコネも利用してギターを値切る」という部分にいやらしさが出ないんですよ。お金ならあるわよ、には、ならないんですよね。ちゃんと唯に変化が訪れて初めて、紬が動くための条件が整う。フラグ立ち、というわけではないですが(笑)、だけど、見ている側としてはその流れがきちんとあるのが心地よいです。

 そして、そこにはもう一つの事実があるようにも思うのです。

 楽器さえあれば音楽ができる、のでは、ない。

 音楽をやりたいという気持ちがあるからこそ、楽器を手に入れるという行為に説得力が出る、そこから紡がれていく音楽に魂が入る。気持ちがあってこその音楽、なんですよね。そこだけを言いきっちゃうと陳腐で怪しげですが…でも、それを言葉ではなく、流れとして理解させてくれるのがいいです。

楽器選びにも性格が出るんだなぁ…。


 かわいいから、という理由でギターを選んだ唯、ということで見ても、このセリフは正鵠を得ているのですが…それだけじゃないですよね。澪(みお)にしても律(りつ)にしても、どうしてもこれが欲しい!という熱意を持って、自分の楽器を手にしています。紬についてそこの描写がないのはやや不安ではありますが…彼女らの多くは、どうしてもこれを!という思いを、それだけのこだわりと情熱を、自分の楽器に注いでいます。恐らくは、これから積み上げていく日々を支えるための、唯一無二の得難い相棒として。


 今回のサブタイは、「楽器!」。


 だけど、それはただ文字通りの「楽器」についての話では、ありませんでした。


 楽器を得るために必要な熱意。得るために積み上げた日々。そこからいずれ繰り出される音楽と等価値になっていくであろう、彼女らの絆。それらを、「楽器」という一語に込めて。


 一番大事な楽器は、その人のハートなのかもしれませんね?(くさっ)



 モチベーションを得る前に部活を始めたり。技術を磨く前に楽器を、それも結構高いものを手に入れたり。普通とは逆の順番で、たどたどしく唯は進んで行きます。

 …今回、彼女が家で来ていたTシャツ、気づきました?

 一枚目は「ハネムーン♥」。

 二枚目は「ロマンス♥」。

 普通は逆ですよね。「ロマンス」があって初めて「ハネムーン」に至る道ができる。彼女の順番は、いつも逆。だけど、それでも、どうにかカッコを付けながら、彼女は進んで行くようです。あと数メートルなのに辿りつけない?と思っちゃう時もあるけれど、幸い彼女は一人ではないですから。その日々を、今後も楽しく追いかけていきたいと思います。


 よしっ!存分に、思いの丈を書きなぐったぞっ!これで安心して眠れr……あれっ?……時刻、ご、5時?(滝汗)
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:けいおん! - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
大丈夫ですか?
倒れておられないですか?(汗)

素晴らしいレビューがまた読めて嬉しいです。が、お体にはお気をつけて(^^;

けいおん。
色々な所から、素晴らしい話だという意見だけは様々に耳に入ってました。
けども、まさかここまでとは思いませんでした。
主題歌二曲もさることながら、青春!が臭すぎることなく滅茶苦茶輝いて描写されている!
凄すぎます!
しかも、無理がない!
流されて入った部活にのめり込む過程に無理が全くないよぉぉ!?(汗)

京アニ恐ろしすぎる......
このテンションを最後まで維持できれば、物凄い傑作になるかもしれませんね。
侮れん
見逃せないものが増えちゃいました(^_^;)
幸せだなぁ(笑)
2009/04/24(金) 18:46:43 | URL | てんもん #-[ 編集]
こっちは氏よりも2日遅いのでいままでのあらすじを聞きながらわくわくしながら待ってます
2009/04/24(金) 19:42:01 | URL | ナイト #9enIUaYc[ 編集]
Kanonの時のレビューを思い出すような曲の構成に関する考察はさすがてりぃさんだなぁと感じました。

これ、原作4コマだよな・・・?
と思わず考えてしまうくらい展開は唯の如くじわ~っと進む感じがするわけですが、決してゴールに近づいているとは思えないけれど確かに歩んでいるってのが感じられるのが「けいおん!」の魅力かなと思いました

原作が気になって仕方がありません(汗)
2009/04/25(土) 04:55:54 | URL | tia #xRS1q4qQ[ 編集]
だいじょーぶだいじょーぶ
>てんもんさん

>倒れておられないですか?(汗)

あい。前後を含めた記事中には書いてないですが、この日もちゃんと仮眠取ってたりします(爆)。いや、即レビューやるかどうかは別にして、ホントに眠かったんで。でも、リアルタイム鑑賞だけはしておきたかったので、「仮眠」という形になりました。ホント、書くかどうかは決めてませんでしたし、書き始めた時も「要点だけ書き記しておいて、後日仕上げるかな…」とか思ってたんですけどねぇ…。ついつい止まらなくて。

>見逃せないものが増えちゃいました(^_^;)

なにげに今期は豊作なんでしょうかねぇ。日朝特撮タイムもいい感じですし、アニメも週に何本か見てますし、これに劇場用作品が既にいくつか決まってたりしますし…忙しい年だなぁ…嬉しいけど。


>ナイトさん

>こっちは氏よりも2日遅いので

ああ、それはお疲れ様です。

ほんの何日か、であっても、世の中の流れが速くて、どうしても「取り残され感」は出ちゃいますよね。

でも、「みんなと同じ時を過ごす感覚」はどうにもなりませんが、それで作品の魅力がそれで減じるわけではないので、満を持しての感傷に臨んでくださいませ。


>tiaさん

>Kanonの時のレビュー

あーあー、懐かしいですねぇ。あれは自分の中では「あの時しか書けなかったんだろうなぁ」という感じになってまして、今もし同じことをやろうとしてもなかなかああはいかないと思うのですが…その匂いでも感じていただけるものがあったのなら、私もまだ先に進めるのかも知れませんね。ありがとうございます。

>原作が気になって仕方がありません(汗)

そう、なんですよねぇ…二冊ぐらいならひょいっと買ってしまえるものですから、私も日々迷っていたりするのですが…でも、原作を見ずにアニメ鑑賞を完遂しようかなと、今はそう思っています。
2009/04/29(水) 21:13:33 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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