Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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Clannad After Story 番外編「一年前の出来事」

 …………もし。


 自分の過去のどこか、好きな時間を追体験できるとしたなら、いつを選びますか?


 手は出せません、その結果、つまり現在も変わりません。ただひたすら、当時そうであった過去を、目の当たりにするだけ。


 それでも、その過去を見に、時間を遡りますか?懐かしむことしかできず、何ら変わらないのだとしても、それでも戻りますか?あの始まりの時の、更に一年前へと。


 な……………。


 


 名雪さああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああA



 …………………………。



 ふー。スッとしたぜ(スッキリ)。



 Afterに入って以来、封印しようと心に決めていたKanonネタ。辛かった…この半年というもの、どんなに恰好のネタが到来しても全て闇へと葬り去ってきた、その苦悩とももうオサラバだ!!本編側があの時以前へと遡っているのだから、このワタシも「封印前」に遡っていかん道理はあるまい!!



 そもそも!(うわびっくりした)



 CLANNAD制作の特報の出るあの日の、更に半年前!それこそが、CLANNAD放映開始の一年前なのですよ!いや、BS-i(当時)はそれより3週間後だろうとかいう細かいことは抜きにしてさぁ、CLANNAD放映開始の一年前は、そう!!Kanonですよ!!名雪さんですよ!!京アニの京アニによる京アニのためのあのKanon!!あの名雪さん!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああもうたまんねぇ!!


 ↑当時からこんなだったのがいいのか悪いのか…。




【萌芽】
 三つ子の魂百までも。因果は巡る。いや、そんなに大上段に構えなくても、「結果」があるのなら、「原因」があります。

 その時は、そうとは気付かない。

 結果の現れる時になっても、思い出せないまま。

 それでも、何かが今と繋がっている、そういう過去。それを見返すことは、とても魅力的です。それを見ることで、今の自分がより的確にわかるようになったり。今の自分の地盤を、更に確実なものとして意識できたり。もっと単純に「懐かしいw」と言って微笑ましく眺めるだけでもいいのです。そう、友人とやり取りした手紙をひも解く心境のように、チャットのログを開く気持ちのように…。

 過去を「開く」ことは、決して「過去に縛られていること」なのだとは限らないと思うのですよ。「過去が希望をくれる」という実にイイ言葉が、仮面ライダー電王でありましたけれど、まさしくその通りだと思います。過去の辛かった記憶が、今は辛さを乗り越える経験になって息づいているとか、過去の幸せな体験が、今の困難を越えていくための励みになっているとか、そういうことはいくらだってあるんです。

 さあ、開いてみましょうか?あなたの、過去の、ログを。


~~~


 恋心。それがどこから生まれたかなんて、覚えている人の方が少ないかも知れません。はっきりと、一目惚れ、ならわかりやすいですけどね。一体いつ、あの人を好きになったのか、明言できますか?告白を受けたあの日?いや、その前の、ちょっと言い合いになって相手の気持ちに気づいてしまったあの日?いやそれよりもうちょっと前、もしかしてと思ったあの日?いやいや、そもそも出会った春のあの時なのか…どうにもハッキリと区別できません。自分の気持ちなのに。自分の辿ってきた道なのに。

 フィルムのように、巻き戻して再生してみたいですよね。あーあー、ここだここ!ここのね、この言葉にキュン!って来ちゃったんだよキュン!って!!ここで違う言葉吐かれてたら、多分オレたち付き合い始めてないし、結婚も出産もなかったよねー、人生って不思議だね縁って不思議だねー、とか。…いや、ひょっとしたら、フィルムのように見直してみても、気付けないかもしれません。フィルムには、気持ちは映っていないから。

 それっぽい印がちゃぁんと映っているのは、フィクションならではの救いなのかもしれません。



 結果として報われなかった恋心を、つい抱いてしまった、あの日の杏。きっかけは、なんてことないちょっとしたことだったみたいです。木材の下敷きになる事故に遭いかけたところを、咄嗟に朋也が救ってくれたという。

 ひょっとしたら、これじゃないのかもしれません。フィルムに気持ちそのものは映っていないから。だけど、救われたその直後に、ガタン!と音を立てて傾く「歓」の文字が、「助けてもらって嬉しかったことの暗喩」であるかのように見えてしまうのが心憎いです。

 照れなのか何なのか、頬を赤らめる杏。言葉とは裏腹の、揺れる気持ち。妹の占いも手伝って、他愛もないいたずらにさえ心動かされてしまう杏…。

イヤだ…私、まさか、期待しているの?


 まさかも何も…杏さんよ、あなたのその揺らぎはね、後々に体育倉庫へ朋也と二人閉じ込められた時のあの動揺と、全く同じものなのよ。表面を覆いかくしているキツい感じ、そうやって固めることで「自分」というものを保っていた自我、その中にひっそりと存在し続ける柔いもの…それが、「杏」なんだよね。


 だから、杏は可愛いんだよなぁ…(嘆息)。


 この時点で、杏は自分の思いをどれだけ自覚したのかしなかったのか。いや、恋が終わったと気付いたあの時でさえ、どこまで自覚していたのか。それは、誰の口からも、永遠に語られることはありません。だけれど、僕らは知っています。この時に、そしてあの時に、彼女の恋心は確かにあったのだと。それが杏という存在を、一層輝かしく照らしていたのだということを。


~~~


 困難へと立ち向かう強さ。それがどこから生まれたかなんて、覚えている人の方が少ないかも知れません。はっきりとドラマチックな転機を迎えた人ならわかりやすいでしょうけれどね。一体いつ、なにくそと言って立ち上がれるようになったのか、明言できますか?大きな仕事で八方ふさがりになったあの日?いやその前の、上司とぶつかって何度もやり直しを要求された時?いやそれよりも前、初めて営業に出て冷たくあしらわれた日のこと?いやいや、そもそも初対面の人に臆せずものを言えるようになった日なのか…どうにもハッキリと区別できません。自分のことなのに。自分の成長してきた過程なのに。

 フィルムのように、巻き戻して再生してみたいですよね。あーあー、ここだここ!ここのね、この瞬間にやってやる!って思ったんだよ!って!!ここであの助けがなかったら、多分オレくじけてたよー、そしたらその後の逆転もないし今のオレもないなー、ホント人生ってあなどれんわー、とか何とか。…いや、ひょっとしたら、フィルムのように見直してみても、気付けないかもしれません。フィルムには、一瞬一瞬の成長は映っていないから。

 それっぽい印がちゃぁんと映っているのは、フィクションならではの救いなのかもしれません。



 ちょっとの勇気を持てずに、ついつい立ち止まり気味だった、あの日の渚。彼女がちょっとの一歩を踏み出すための背中を押したのは、偶然にも朋也が何気なく書いた言葉だったようですね。

 ひょっとしたら、これだけじゃないのかもしれません。フィルムに成長そのものは記されないから。だけど、ギリギリまでその言葉を映さなかったことに加え、ラストカットを「渚の上に落ちる金だらいと垂れ幕」の静止画で締めていることが、イヤでもそれを「重要なモチーフ」として見せてくるのが上手いです。

 昔から変わらぬ素直な性格ゆえ、言葉をそのまま受け止めて踏み出せる渚。見た目の頼りなさとは全く逆に、覚悟さえできれば力強く前へ進める渚…。

廊下ですれ違ってるヤツの中にだって、一生の友達とか、かけがえのねぇ存在になれる相手がいるかも知れねぇぞ?


 秋生の言葉が正鵠を得ていることを、僕らは知っています。すれ違い、肩がぶつかるだけだった相手は、まさかの朋也。いたずらで仕込まれたあの垂れ幕を書いたのも、まさかの朋也。「袖振り合うも多生の縁」というのなら、間違いなく朋也と渚は何かの縁で繋がっていると言えるでしょう。


 さすが、メインヒロインと言うべきでしょうか。


 この出来事のことを、朋也と渚が共有する思い出として語り合うことは恐らくないでしょう。この時点はもちろん、出会って同じ時を過ごした学生生活でも、その後により近い距離で過ごす家庭生活でも。だけれど、僕らは知っています。この時も、そしてあの時も、彼らは切り離せぬ縁で繋がっていたのだろうと。その事実がCLANNADという物語を、一層眩しく彩ってくれるのだということを。



 後から見て、それとわかる事実。それは、視聴者だけの特権かもしれません。彼らには悪いけれど、僕らはそれを享受させてもらいましょう。

 …でも、僕らには遂にわからない僕ら自身の過去の意味を、後から見てそれとわかるような事実を、誰かが認めることはあるんでしょうかね?僕ら自身には無理でも、せめて誰かにはそれを知ってほしい、なんて願いはセンチメンタルに過ぎるのでしょうか?

 それが無理ならば、やはり物語の中だけでもそれが叶うようにと願うのは、当然なのかもしれませんね。僕らが誰かにしてもらえなくても、せめて僕らが作品の中にそれをし続けることで…僕らはかりそめの安心を得るのです。



【あの日あの時あの場所で】
 擬似的なノスタルジーまで、感じさせてしまうような。

 思えばやはり、足かけ一年半にわたっての放映であり、インターバルの半年を除いても合計一年になるシリーズは、相当に長かったのだなと思います。

 だって、一々出てくるどのシーンも、もう懐かしくて懐かしくて…。特にここのところ、いわゆるアフターの描写が主でしたし、学校内をこうして見るのは本当に久しぶりでしたから。

 もちろん、そういう状況に合わせて「放映開始の時点よりも一年くらい若い顔つき」にきっちりと作画してくるスタッフの力量も、大いに貢献していたと思います。


~~~


 春原に振り回されて杏が辿る、あちこちの場所。どこも、それなりのイベントがあったところですよね。資料室に屋上、体育倉庫。ああ体育倉庫!!あの罪深いイベントが!!


 途中、渚の前を通り過ぎるところも思い出深いですねぇ。渚があんぱん食べてる姿だけでも、感慨深いものがあります。


 春原の部屋、っていうのも、随分と久しぶりです。自堕落に、春原がいて、朋也がいて、暇そうにどうでもいいことが進行していて。少なくとも、卒業後は絶対に見られないシーンでしたから…既に失われた風景なんですよねぇ、これも。


 どのシーンも、「懐かしさ」とともに、言いようのない「喪失感」が漂います。もう既に見られないもの、過去になってしまったもの。来週の「総集編」を見ても同様の感覚は抱くのでしょうが、新作映像を見ているのに感じるのがノスタルジーというこの仕掛けは、何倍もその効果を高めてくれる気がします。

 長々と、何度も何度も繰り返して、スローモーションでとことんまで描写された、金だらいの落ちる瞬間の描写なども、「やりすぎだ」ということで一部に批判もあった、CLANNAD前半のギャグのテイストそのままです。ああ、懐かしい、この雰囲気…などと、何で新作部分見て思わなきゃいかんのかと…。


 それもこれも、もう本当に、終わりなんだなぁ…。


 何もかも、変わらずにはいられないです。楽しかった時も涙を流した時も、全部が過去になっていきます。それでも、あなたは前に進めますか?


~~~


 力を、もらいましょう。過去からも、作品からも。欲張りすぎ?いえいえ、みんな、そうやって前に進んでいるんです。少なくとも、作品の中には過去にも未来にも、良きものが溢れていたじゃありませんか。良き過去から良き未来へと繋がる一連のものが、その時その時で示されてきたではありませんか。


 「この先の困難に負けずに頑張れ」


 これを書いた本人だって、実は弱い人だったってことを、僕らは知っています。だけど、それを励みにして前に進める人がいました。CLANNADを送り出した人たちも、きっとどこかに弱い部分を抱えていることでしょう。だけど、彼らも常に前を目指していますし、見る人を勇気づけてくれるようなものを作り続けています。だったら、自分では弱いと思っている僕らだって、誰かを励ますこともできれば、自分を前に進ませることだってできるのではないでしょうか。

 ノスタルジー?いいでしょう、それにも浸りましょう。だけど、そこでは止まらない、終らない。それが、それこそが、人生というものです。


 CLANNADは、人生か?


 それは、あなたが決めていいのです。


 あなたの人生に、一層の光があるように願って。今週も見ることができたTORCHのように、継がれていくものが世に満ちることを願って。そして、このアンコールに、今一度の感謝を寄せて。


 ありがとうございます。


 来週の総集編もまた、ありがたく見させていただこうと思います。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:CLANNAD -AFTER STORY- - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
今回のOPはメグメルかと思ったんですけどね。
そもそも今回はアフターじゃなくて
CLANNAD BEFORE STORY ですしね。
さすが、てりぃさんはナユキスト封印解除ですね。

とりあえずサブタイで先週BS-TBS(相変わらず言いづら(略))に
邪魔された、「木下で眠る少女」が見えたので良しとしましょう(何様だ)。

ところで今更ですけど、
なぜ渚は幻想世界のことを知っていたんでしょうか?
朋也が聞いたことがあるような気がするのは「僕」だったし、
汐は「少女」だったのでわかるのですが、渚は関係ないような…?

それに、劇の後思い出したと言っていた「歌を歌う」というのも
あっていましたし。しかも朋也からは否定されていた、
だんご大家族でしたしね(あれはタダの趣味でしたが)。
汐に言わせれば「ママの唄」。
原曲は渚のテーマ曲、「渚」。まさに「ママの唄」だったんですね。

と、いうわけで番外編とはまったく関係ない話でした。
唐突に疑問に思ったもので…
2009/04/19(日) 00:58:35 | URL | 番外滑り込みスト・つちむ #-[ 編集]
やっぱり幻想世界は難しい?
>つちむさん

>今回のOPはメグメルかと思ったんですけどね。

興行的にと言いますか、やっぱ今回のシリーズ用に作られた曲を使わないと色々あるんだと思いますよ?一社の思惑で全てが運ばないプロジェクトでは、普通にあることかと思いますんで…。

まあ、全てが終わった後の、「アフターにおける番外編」ならではの感慨もあろう、という辺りで一つ。

>なぜ渚は幻想世界のことを知っていたんでしょうか?

ん?最終回のレビューで私、自分なりの解釈を語ってませんでしたっけ?
少女は汐とも渚ともリンクしてるって。

よろしければもう一度咀嚼してみてくださいませ。ではでは。
2009/04/25(土) 22:15:25 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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