Old Dancer's BLOG
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仮面ライダーディケイド 第4話「第二楽章・キバの王子」
 基本フォーマット、というのが見えてくると、とても安心感が出て来ます。これ、「一つ目のエピソード」だけでは、なかなか掴みづらいんですよね。二つ目のエピソードまで来て共通点が見えてくると、ようやく安心できてきます。それによって当然、それを逆手に取った「意表を突くような仕掛け」なんかも、後半にかけては可能になるわけですが…。それは、また、後々のお話。

 ディケイドに関しても、ようやく「この作品の基本フォーマット」みたいなものが、見えてきたような気が致しました。例えば、「士が巡る先の世界においては、主役級ライダーが『原典とは異なる形で』存在する」、とか。だから、役者さんも原典とは違います。そして、「脇役ライダーは鳴滝に召喚・使役されるような形で、その世界とは関係のないライダーが出てくる」、とか。こちらはどういうわけだかオリジナルキャストですが、「中の人」は決して画面に出ず、声だけ。後は…主役級ライダーはどれもばんばんフォームチェンジしてくるとか、原典にいたヒロインは全て出て来ないみたいだとか…。

 そこには、制作上の都合、というのも当然あるのでしょうが…ディケイドの場合で上手いなと思うのは、その都合を付け焼き刃的に見せない、「作中における意味合い」を香らせてくる所なんですね。
 
 五代雄介(原典版クウガ変身者)と小野寺ユウスケ(ディケイド版クウガ変身者)とで最も異なっていたところ。それは、「戦う理由」にあったのだろうと思います。

 原典クウガの雄介は「みんなが笑顔でいるために戦う」というのが動機だったはず。相手が怪物であっても殴る感触は好きになれない、と感じていた雄介は、みんなの笑顔のためにこそ、戦いに身を投じるのですね。

 一方のユウスケは、自分のために戦う、と明言していたわけですが…それが「八代さんの笑顔が見たかった」ことが明らかになって、それを拡張する言葉を八代本人&士から受け取り、言わば「原典クウガと同じ場所を目指す者」へと成長を遂げたわけです。やや横道に逸れますが、第3話ラストで、ユウスケの顔だけが士の撮った写真できちんと現像される、という描写がありました。これは、「士がこの世界に受け入れられた表現」であるのと同時に、「ユウスケが士に撮られるべき存在までに昇華した表現」でもあるように思えます。士が世界&ユウスケに受け入れられたのと同様、ユウスケの方も士&世界に受け入れられているんですね。

 話を戻しますが…士がやってくるまでのユウスケは、言わば「不完全体」です。それが、士が来て彼と関わる事で「完全体」に…少なくとも「完全体」の目指すべき方向を明確に意識するに至った。それで、「士はようやくクウガの世界での役割を終えた」んですね。聖なるゲゲルを阻止したから、或いは敵を倒したから、彼の役割が終わったわけではありません。ユウスケを「あるべき形に導く事ができた」からこそ、彼のクウガカードは本来の姿を取り戻したのではありませんでしたか?

 士本人がまだ明確には意識していない、彼の果たすべき役割。それは、「それぞれの世界にあって、本来あるべき姿から離れている各ライダーたちを、元々の道へと戻してやる事」なのではないでしょうか?そして、本来あるべき姿から離れているからこそ、各ライダーたちはオリジナルキャストで演じられていないのでは?

~~~

 今回のキバ編も、そういう匂いをプンプンと放っているんですね。原典版キバにおいて迷走しまくった後、最後の最後に渡が願ったのは、「人間とファンガイアとが、いがみ合わずに共存できる世界」でした。それこそが、最初こそ世界を拒絶していた彼がつかみ取った「彼自身の響き」であり、戦う理由になったものなんですね。しかし、今回の第4話において小さなワタルは、まさにその「人間とファンガイアとが共存できる」ような世界の入り口に既に立っているにも拘わらず、「自分が王になることでその礎を更に強固にしよう」という道に踏み出せずにいます。彼は、王になる動機も、人間とファンガイアを結びつけようという願いも、まだ持てないままなんです。原典版の渡が立っていた位置に、ワタルは立てていない。原典キバにおいて揺るぎなき意思の固まりとして存在し、明に暗に渡を導く役を担った実の父さえもが、この世界ではむしろ本人が「思い悩む存在」になっていそうで、なかなか問題は根深そうです。

 そんな「ワタル」を導いて、「渡」の到達した意志の強さまで引っ張り上げてあげるのが、士の役割なんだろうなと。ですが、悲しいかな士自身も、自分の役割がわかっていないためにちょっと迷走気味ですよね。戦うべき敵としてファンガイアが存在するわけではない、とわかった時の彼、明らかにがっかりしてましたもんね。とりあえず敵を倒せばいいんだろ、という風に考えてそうなところが、彼の抱える問題の本質。むしろ、既に自分の戦う理由を見出させてもらったユウスケの方が、士の役割について薄々感じているように見えて、なかなか面白いです。……そうか、士自身も、「戦う理由」を自ら探さなければならない、まだ揺らぐ存在に過ぎないんですよね。最終的に、士と関わって自分の道を見出したライダー9人が、今度は士の進むべき道を指し示す、なんていう燃えまくる展開もアリかも知れません。

 今回はここまで。つーかですね、通算30話もこのテンションのまま行ったら、間違いなく死にますね、私。(^^;;; ちょっと、少しはライトに書くことを覚えないと、ライダー世界より先にこっちのブログの方が消滅しかねませんよ…。まあ、先々は「私の未視聴のライダーシリーズ」も間違いなく関わってくるので、どちらさんもどうぞご容赦いただきたく。
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テーマ:仮面ライダーディケイド - ジャンル:テレビ・ラジオ

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『ディケイド』が予想以上に面白いので、しばらく感想でも書いてみます。飽きたらやめちゃうかもしれませんが(おい)。  なお、私は今回のエピソードのベースとなっている『仮面ライダーキバ』の本編をほとんど見ていません。物語・登場人物のアウトライン、あるいは...
2009/02/16(月) 01:59:16 | ReCTOL-4
★TBさせていただきます★『仮面ライダーディケイド』、第4話「第二楽章・キバの王子」の感想ですっ。 パラレルワールドでスパイダー糸矢が元気そうで何より(笑)。
2009/02/16(月) 10:16:11 | まぜこぜてみよ~う。by青いパン
もうキバの世界に行っちゃうんだ少し前に終わったばかりなのにねワタルはちびなのねちびワタルがキバに変身したら身長が伸びた普通はありえないんですけどねちびワタルが統べる世界。それは、人間とファンガイアが仲良くする世界だった幽閉組の声はオリジナルじゃないのか...
2009/02/16(月) 21:12:40 | Sweetパラダイス
「クウガの世界」に続いてやって来たのは「キバの世界」。 「仮面ライダーキバ」。 そういやあったよねー、そんな仮面ライダー。 オレも...
2009/02/18(水) 19:44:05 | 『真・南海大決戦』