fc2ブログ
Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
   来訪者数: since 2004/12/2...  現在人が見てます
携帯の18歳未満フィルタリング強化に思う
 大家さんのところで、こんな告知がされています。

 【重要】携帯電話のフィルタリング(アクセス規制)について

 しばらく前、ちょっと話題になっていた件、ですよね。既存の18歳未満ユーザーに対しても自動的に適用、なんてやることになっていたとは。我が家には対象者がいないからとは言え、全然知らずにいた私もかなり呑気ですが。つーか、いつそんな話題になっていたっけ?

 色々探してみると、「新規契約の18歳未満へ、フィルタリングを原則適用」になったのが、去年の2月。これは、結構たくさん引っかかってきます。だけど、今年の1月末から既存契約に対しても適用を拡大する、というのが、なかなか引っかかってきません。苦心して、ようやく見つけたのがコレ。

 18歳未満へのブラックリスト方式のフィルタリングは原則適用に。

 記事の日付を見ると、「2008年09月12日」とあります。結構前、ですね。でも、あんまりニュースになった記憶がないなぁ。何となく、コソーリと実施に移されたようで、イヤ~ンな感じです。
 
 記事の一部を、少々引用。

これにより、18歳未満の既存契約者に対しては、フィルタリングサービスの周知を徹底し、親権者からフィルタリングサービスを拒否する申告がない限り、2008年度内にブラックリスト方式のフィルタリングサービスを設定するとのこと。


 これを信ずるならば、18歳未満の携帯契約者に対しては、これまでも「周知」がなされてきた、ということなのでしょう。それがどのぐらい徹底されてきたのかは、18歳未満の契約者を家庭内に擁しない我が家では知るべくもないのですが。

 この「ブラックリスト方式」というヤツは、「18歳未満が閲覧するにはふさわしくない」と思われるサイトを、携帯事業者側がリストアップ・追加していくという方式ですね。これと対をなす「ホワイトリスト方式」の方は、とりあえず全部のアクセスを禁止にした上で、「18歳未満が閲覧しても大丈夫」と思われるサイトを、携帯事業者側がリストアップ・追加していくという方式で、これが大変な問題ということで議論になっていた記憶があります。ま、そりゃそうだわな、大丈夫なはずなのにリストアップしてもらえないサイトとか、いっぱい出そうですし。携帯事業者による情報統制が可能になっちゃうじゃないか、という意見まで出てました。

 じゃあ、ブラックリスト方式なら大丈夫なのか、というと、これもまぁ、影響範囲がホワイトリスト方式よりは狭かろう、というだけで、やっぱり同じ問題を含みそうな気はするんですけどね。極端な話、携帯事業者が「自社にとって都合の悪いサイト」を、勝手にブラックリストに加える、なんてことができちゃうわけですし。「とりあえず全部を遮断した上で」という乱暴なやり方に比べれば、まぁかなりマシであろうと、そういう程度かと思うのです。

 これをもって、「ユーザーの自由を奪うフィルタリング原則適用はけしからん!シュプレヒコール!」とか叫んじゃう方もおられるのだとは思いますが、私の言いたいのはそういうことではありませんで。何と言ったらいいのでしょうか、これって如何に「大多数の親が信頼されていないか」ってことのように思えてならないんですわね。「原則適用」なんてね、「どうせお前ら、放っておいたら、誰も進んでフィルタリング申込みとかしやせんのだろ」とね、そのように思われているわけですよ。ま、実際にそのとおりなんだろうけどさwww

 携帯を買い与えだけして、その使い方を監視するつもりがない、とか。監視や制御に有益な仕組みが提供されても、それがどれぐらい必要か、我が事として考える力がない、とか。世間で起きている携帯絡みの悲惨な事件を、我が子にも十分あり得るリスクとして受け取るだけの切迫感がない、とか。まーまー、こんな風だと、いいだけ呑気ですよねぇ、実際。監視も制御も真剣に考えることもできないのであれば、携帯なんか買わなきゃいいのです。ナニ、買ってやらんと学校で仲間はずれ?知ったことかと。アンタら、我が子の安全を真剣に捉える気があるのかよと。

 結局、ほっといたら若年層の携帯ユーザーはどんどん増えるし、ケアする仕組みは全然普及しないしで、問題は膨らむばかりだーってんで、今回のような「既存契約者にも原則適用」という事態になっているわけです。まー、これはある種の自業自得なんですが、それが「自業自得」ということさえ、問題意識の低い親御さんたちにはわからんのだろうなぁ。で、子どもが不満を言うのを真に受けて、あっさりとフィルタリングを解除した日にゃあ、目も当てられません。

 つまるところ、問題の本質は「自ら意識して子どもを守りましょう」ということに尽きるんですけどね。せっかくいいツールがあったところで、その利点とキモを理解して有効に活用しなかったら無用の長物です。「そういうことに詳しい誰かが守ってくれなくちゃ」とか、「守ってくれない社会が悪い」とか、そんな理屈は通用せんのよ。

 そういう私も、顧みるべき部分がないわけではありません。常に意識し続けなきゃなと、低い方へ流れそうになるダメな自分を、叱咤しつつの毎日です。危機意識なんてものは、黙ってたらどんどんなくなっていくものですから。

 はい、いいだけ論点が蛇行しまくったので、もうこの辺で止めにします。あ、そうそう、このブログを携帯で読んで下さる若年層の方がもしいらっしゃいましたら、見れなくなってしまった時には保護者の方にお願いしてみて下さいね。まぁ、親御さんに「名雪さんがどうこう」書いてあるこのブログを見せても、許可なんて下りない可能性が高いですが。(^^;;;
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
■関連記事~
 閉塞。 (2011/07/17)
 久しぶりに、名雪さんのハナシ。 (2010/12/11)
 諦めた「こと」と、諦めていない「もの」と (2021/05/27)
 2人なら何も怖くないと思った。 (2013/05/01)
 よくあるミス:「パッチを適応する」 (2008/06/14)
 リスクテイカーと腰抜けと (2005/09/14)
 「共感できるもの」ではなく「情報」を (2021/01/19)
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
※コメントについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
※トラックバックについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
https://terry.blog.fc2.com/tb.php/2570-d6610110
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック