Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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Clannad After Story 第7回「彼女の居場所」
 
 (視聴完了)



 …………えっ?



 …………お、終わり?



 …………あ…………あれっ?

 
 
 …時たま、稀にあるんですよ、私のような者にも、こういう回が。まあ、そうなった理由は今回のと微妙に異なる気はしますけれど、TSRのScene11「彼の問題」辺りは、どうにも書くのに困った記憶がありますね。他にも、違和感を覚えた回としてはAIRの第11話やKanonの第10話(どちらも世間的には大絶賛の回ですw)がありますが、この2つはいずれも「最終的にはオッケー」だった回なので、ダメージ度合いとしてはそんなに無かったんですが…。そうですね、そのTSRの11回か、後はらきすたの監督降板前後ぐらいしか、これに近いダメージは思い当りません…。




 作画がどう、とかではないです。




 脚本がどう、とかでもないです。多分。




 根っこごとアニメオリジナルな展開であることも、それ自体が特別に責めを負うべき話、とまでは思えません。そもそも、原作における有紀寧シナリオはかなりライトになってしまっていましたので、ある程度の補完や肉付けは必須なはず。




 ただ、自分にはどうしても「ここが!」ってところが見つけられないんですよ。orz 一回・二回見ただけで、どうしても目が行ってしまう、惹きつけられてしまう、そういうパーツが。や、勇くんのお姉さんの胸とか、そういうのじゃなくって(汗)。




 これはあくまで印象論として、なんですが。自分の目には今回の表現の色々が、かなりおとなし目、控え目に映った気がします。いや、派手ならいい、という意味ではないんですが…。何だろ、普通ならどうでもいい扱いになりそうなワンカットに、のっぴきならない意味を忍ばせてくるようなやり方とか、それらに徹底して同じベクトルを持たせ、反復して強調するやり方とか、そういう部分が、あまり無かったように思えたんですよ。本当にない(少ない)のか、単に私の目には見えてないだけなのかは、私が私の目しか持ち得ないゆえによくわからんのですが…。




 まぁ、どこかから先は、もう「好みの問題」として納得する以外はない、ですね。仕方がないのでその範囲で、率直な感想として今回は綴って参ります。内容的にも、分量的にも、かなりライトになります…ごめんなさい…。




【あなたを生きる「よすが」として】
 君がいるから、頑張れる。この先を生きていける。…そんな風に思ったことはありませんか?え、そういう相手がいない?や、それは、何と申し上げてよいか…。あ、すねないで、そういうつもりじゃないんだからー!!

 でも、ですよ。男女の関係に限らず、そういう人が「本当に一人もいない」というのは、極めて稀な話です。「オレは一人だ、誰も支えてくれない」とひとりごちてしまう人でさえ、本当の意味で一人ではないんですよ。本人が意識するとしないとによらず、人は必ず、どこかで、誰かと繋がっています。だから、あなたにもきっといい人が見つかると思いま…あれっ、話題が逸れたよ?

 「外の世界」と、「自分以外の誰か」と、繋がっていることを実感できない、という人は、幸せを感じる機会が少ないかも知れません。繋がっていることを実感しているように見える人が、恨めしく妬ましく思えるかも知れませんね。だけど、「程度の問題」というのも、実はあったりするんですよ。

 極端な話をして恐縮ですが、自分以外の誰かに依存し過ぎてしまう人と、自分一人で何とかやっていこうと思う人とだと、どちらが幸せか、と。

 外と繋がっているから(それを実感できているから)必ず幸せ、ということではないんです。

 外と繋がっていないから(繋がりを実感できていないから)必ず不幸、ということでもないんです。

 繋がっているとして、それをどう生かすか、意識するか。繋がっていないとして、それをどう受け止めるか、明日に繋げていくか。全てはそこなんですよね。

 縁、と書いて、「よすが」と読みます。心の支えになるもの、拠り所となるもの、の意味だそうです。それが「真の意味で支えとなるもの」であるならば、それは間違いなく「良きもの」なのでしょうけれど…。

~~~

 「お姉ちゃんを返せ!」という言葉とともに、物語中に乱入してきた少年、勇。彼の姉を慕う思いは、恐らくは本物でしょうし、それ自体は悪いことではありません。むしろ、そのように思いを寄せられる肉親がいること、姉からもその思いに答えてもらっていることは、幸せなことでしょう。だけど、「人を害しても姉を取り戻さねば」というところに、ちょっとした行き過ぎを、感じずにはいられません。それは、そうやって盲目的な状態に置かれてしまうことは、幸せなことなんでしょうか?

 もちろんこれ自体は子どもゆえの、罪のない思い込みの部類ですから、目くじらを立てるほどではないと思います。ですが、そのままにしておいていい話、でもないんですね。「きちんとお話しましょう?」と有紀寧が言う通り、誤解は解かねばなりませんし、何かの「ずれ」があるのなら、直してあげるに越したことはありません。春原が言うように、「離れていても絆が結ばれているのが家族」という、そういう昇華は必要に思えるんです。絆が大事にされるのは「依存」を越えた部分にある何かに到達し得るから、なんですよね。それが「依存」に留まっているうちは、幸せばかりではなく不幸にも繋がりかねない、そういうものなのだと思います。

 何故、この「勇とその姉」というオリジナルキャラを投入してまで、独自のストーリーを紡ごうとしているのか。それは、「そうすることが適切だから」のはずです。つまりは、この「勇」が見せている、幼いゆえの依存を「反面教師」として扱うことで、描き出されるべき何かがあるんじゃないか、と私には思えるんです。それが今話だけでは見えづらいところが、なかなか悩ましいのですが…すいません、原作プレイ済みの特権として、答えはもうわかったような気がしています。


 今週と来週で一繋ぎとなっているこのストーリー中で、最も大きくフィーチャーされるべき、あの人。


 そして、CLANNADという物語の中で、最も大きな問題を抱えている、未だにそれを解決する糸口に達していない、あの人。


 彼らはそれぞれに、「絆」として昇華される可能性もあり、しかしまかり間違うと「依存」として本人を縛りかねないものでもある、近しい人との繋がりを持っています。どちらにそれを仕向けるのか、その違いは恐らく「ほんのわずか」。でも、その「ほんのわずか」が、人には思うようにならないんですよね。だからこそ、生きていくのは難しくあり、辛くもあり、また楽しくもあるわけですが…。



 春原が勇に対してついていたウソ、「宮沢和人である」というウソが、ついにばれてしまうその場面で…その一回だけ、有紀寧は何故だか顔を伏せて、隠していた感情を表に出します。たかだか春原の他愛もないウソなのに、途轍もなく悲しそうな顔を見せて。まるで、そのウソが壊れることを悲しむかのように。




【そして、「彼女の居場所」へ(或いは僕の…)】
 アバンタイトルで、ほぼ定期的にフォローされる幻想世界。だけど、単に「新たなサブエピソードに入る時」という理由だけではないですよね、これ。これから始まるサブエピソードで描かれるものと、何らかの関わりがあるような、そういうモチーフを選んで語られていることが多いように思えます。…というよりも、因果関係はむしろ逆で、「幻想世界」で語るモチーフの順番に合わせて、サブエピソードの順番を構成した、ということなのでしょうけれど。

 「彼女は、ここにいてはいけない。手遅れになる前に…」

 そのような主旨で語られる今回のアバン・幻想世界を振りかえると、サブタイそのものである「彼女の居場所」が、決して肯定的な意味合いで言われていないような、そんな風に思えてくるのです。

 宮沢有紀寧の、居場所。それは、穏やかな資料室だったり、不良たちが溜まり場でありながらも雰囲気の温かいあの店だったりするのですが…。それは、きっと間違いなく、有紀寧本人にとっても「得難い場所」でしょう。悪い場所、とも思えませんし、見たところはむしろ多くの人にとって良い場所のようです。だけど、有紀寧が「そこにいては(居続けては)いけない」というような、何かの理由があるのでは…。幻想世界での彼らの家が、風や寒さを凌いでくれる大事な居場所であるにもかかわらず、それでも「居続けてはいけない」理由があるように。

 物理的な意味には限りません。そうですね、例えば、「思いをそこに(その時点に)縛りつけられてはいけない」というような意味合いで理解することも可能でしょう。

 人も街も、変わらずにはいられません。永久に「ベスト」なものなど、無いと言えましょう。だったら、その時、その時で「ベストな場所」は探さないといけないんですよね。縛りつけられて、或いは自分で自分を縛りつけて、その「かつてベストだった場所」と運命を共にする、という選択も可能ではありますが…それが自動的に「不幸」を併せ持ってしまうことは避けられませんから、自ずと「ベストな選択である」とは言い難くなってしまいます。

 幸せそうに見える、有紀寧の、その居場所。彼女にとって、その居場所は、確かにベストな場所、なのでしょうか?それとも…

~~~

自分の家に居場所がなくて、
それでこういう場所に集まってくるんです。


 朋也のこと。……じゃ、ないですよね。有紀寧の舎弟たちお友達のことを言っているんですが…でも、朋也のことを連想せずにはいられません。自分の家が、自分の居場所ではないと思っていた朋也。夜な夜な外で時間を潰しては、父親と顔を合わせないようにしていた朋也。彼が「家族のような存在」としてよすがとしたのは、渚とその両親であり、居場所として自分の身を置いているのは、そんな暖かさに溢れる古河家なのですが…そこが本当に彼の居場所なのかどうか。

 もっと範囲を狭めて、「渚の横」を彼の居場所として見ても良いでしょう。渚の横の場所、そここそが自分の居場所だと、そのように朋也は思っているかも知れませんよね。確かに、渚との繋がりの中で彼が培ってきたものは小さくはないですし、そこが現在の彼の居場所であることは否定できないでしょう。現在の、今のところは。


 決して永遠ではない、その場所を。


 幻想世界において、「僕」は、今の居場所から移動しなければいけないと、そう思いました。行く手には、本当に今よりもよい、ベストな居場所があるのでしょうか?答えは…どこにもないんですよね。今の居場所がベストなのかもしれないし、今の居場所ではベストと言えなくなる時が来るのかもしれない。答えは誰も知りません。ただ、自分の意志と、繋がりを絆として昇華していこうという思いだけを後ろ盾にして…目指していかねばならない時はあるんですね。春原が言ったように、「新しい場所で、新しい出会いをするために」。






 さぁて、一体どこがどう「内容的にも分量的にもライト」なのか、もう一回考え直してみようか?(汗)
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テーマ:CLANNAD -AFTER STORY- - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
来週が楽しみなような恐ろしいような
あーあーなるほど、TSR11話と類型の不満でしたか。
分かりますよ~。何せ俺は、それを2・3歩分マシにしたくらいのものを毎週味わっt(ry

・・・あー、こほん。それにしても、俺視点では2期の他の話数と特に差を感じなかった7話に対してりぃさんが特段に差を感じたという事に、改めて視点の違いを感じますね。
もちろん毎週のてりぃさんのレビューでそれは百も承知だったのですが。

何か上手くまとめられないので、ここらでギブアップです(何
ではまた。
2008/12/06(土) 03:06:33 | URL | 東西南北 #7SMSw2C6[ 編集]
ただ待つのみ
>東西南北さん

>TSR11話と類型の不満でしたか。

や、私にとっての感じ方と言いますか、モヤモヤのタイプは相似形なんですけど、「問題の所在」は明らかに違うんですよ。TSR-11の方は、「彼の問題」というテーマの展開や落とし方の方向が、自分にとってしっくり来ない、という点でのモヤモヤでしたし、今回のは「ここぞ!」と思えるポイントを見つけることが出来ない、というモヤモヤなので。

でもまあ、おかげさまで、「サブタイ」にいったん立ち戻ったらあれよあれよと言う間に記事が一本書けました。まあ、根は単純ですからね、私。(^^;;;;;
2008/12/06(土) 13:58:47 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
今日は滑り込みじゃないぞ!
つちむは隠しスキル滑り込まないを極めた!
やっぱり、てりぃさんはメガナユキストですね。

らき☆すたの時にした4行感想みたいに短くはなりませんね。
今回は軽めかー。と思ってみてたら、
いつも通りめちゃくちゃ多いじゃないですか。
詐欺ですね。いい意味で。

そんなわけでムントが1月からの放送ですね。
早春なので1月の可能性もあると思っていたけど、
本当にくるとは。
放送局は現在フルメタの再放送後番組的のようで、
北海道は…。
某局ではフルメタと同じく放送時間が
クラナドと10分程度被ってます。
フルメタは再放送だからいいけど、
ムントは新作だろ…。

っていうか、ムントの話ばっかりで、
第7回の内容全然語ってないや。
…内容的にライト、ということで
(ライト以前にゼロな気もしますが)
2008/12/11(木) 03:02:14 | URL | 滑り込みスト・つちむ #-[ 編集]
隠しスキルwwww
>つちむさん

>つちむは隠しスキル滑り込まないを極めた!

あーもーナニがナニやらwww

>らき☆すたの時にした4行感想みたいに短くはなりませんね。

わかってて言ってるっしょ(笑)。

まーあれですよ。あの4行はほら、

黒歴史みたいなものですから。orz

そういうわけで、4行とか考えずにですね、空を見上げる少女の瞳に写る世界のレビューをですね、アツくアツぅく書いていきたいと思……

えっ?!やんないの、北海道?!なんだソレ!!(知らんがな…)

…めっさテンション下がりました…。orz
2008/12/11(木) 21:02:47 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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