Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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Clannad After Story 第4回「あの日と同じ笑顔で」
 辛ぇ……辛ぇなぁ………。


 ……あ、いやいや、レビュー書きが、じゃなくて。いや、それも辛ぇけど。そうだよなぁ、そっちも辛ぇよなぁ。くそっ、なんで木曜日に限って残業ばっかで、なんで木曜日に限って子どもたちの寝る時間、11時過ぎとかになるんだ…おかげで今夜の仮眠、一時間ぽっちしか取れないだろ…みんな自分の勝手ばっかり、どうしてくれるんd


 ………あれっ?


 「自分の勝手」って、ひょっとしてオレも?
 
~~~

 CLANNADに限らず、京アニ作品に限らず、ですが。どんなものも、基本的には私が「自分の好きで見ている作品」なのです。そんでもって、それは大概は「フィクション」なのです。だから、登場人物がどんな振る舞いをしようと、そこに本気で怒りを覚えたり、どこかにぶつけたくなるイライラを感じるのは、ちょっと違うかなぁと、そう思います。それは「建前」なんでしょうが、例えイラッとすることがあっても、どこかの段階でセーフティロックが働いて「ああ、いかんいかん」と思い出せる程度には、よく意識していることです。

 そこからすると、今回感じた辛さ、その原因となっているだろう、自分の中に生じている「イライラ」は、近年の自分としては珍しい方かも知れません。ああ、いかんいかん。…そう、何度もリセットをかけようとするんですが、スルーしきれないで残る、モヤモヤの塊。如何に払拭しようとしても、次々に湧いてくる不快な要素。…あれ、時たまどうしても出てきてしまう、「自分には合わない回」なのかな、これ、とも思ったのですが…そういう感じとも何だか違うのが、自分でも不思議です。

 その不思議さが、ラスト近くの、朋也と春原の殴り合いで、ちょっとわかった気がしました。今感じている辛さは、ある種の「身勝手さ」に対する辛さなんですよね…。

 言い分に全く「分がない」などという人は、一人も出てきませんでした。逆に、絶対的に正しくて、その言い分に一切の「我がない」という人も、誰一人としていませんでした。基本的には懲らされるべきワルの側に位置づけられているサッカー部員たちでしたが、そのやり口は別にして、「春原を入れてやる義理があるか」と言われれば、それはやっぱりないのです。そして、基本的に救われてほしい善意の側に位置する朋也たちでしたが、その支払った代償は別にして、「春原を入れてやるようにサッカー部に要求できる立場なのか」と言えば、やはりそうではないのですよね。どっちにも、その人なりの「エゴ」があります。だからそこにあるのは、換言してしまえばエゴとエゴとのぶつかり合い。それが、見ていてとても辛いのです。…フィクションなのに、なぁ?

 ああ、そうか、と思いました。それを描こうとしてるから、そうなってるんだなぁ、と。「その話が好きか嫌いか」という感想は別ですが、なるべくしてこのイライラは生じているんですね。まー相変わらず罪作りな描き方をしてきます、ホント。

 その、それぞれの「エゴ」について、もうちょっと詳しく見ていきましょうか。



【EGO~逃れられぬ思いゆえに】
芽「でも、昔のおにいちゃんに戻ってもらうには、
  サッカーしか…」
朋「でもなぁ。肝心の春原がいないのに
  俺たちだけその気になってもなぁ」
芽「はぁ…しょうがないなぁ、おにいちゃんは」

 芽衣ファンの人、ゴメン。でも、何度か見直したけど、やっぱりこう思いました。「何て勝手な」って。

 「昔のおにいちゃんに戻ってほしい」という気持ちを持つこと自体は、否定しません。ですが、「昔のおにいちゃんの方が絶対カッコいい」「でも、おにいちゃんにはその気がないらしい」「しょうがないなぁ、その気がないおにいちゃんは」というその流れは、芽衣のエゴなんですよね。春原は、自分で「自分は今こうありたい」と思うところに、自分を置いているだけです。それが肉親の願いだとしても、「こうあるべき」と人から言われる筋合いのものでは、ない。芽衣の今までの「しょうがないなぁ」は、その通りだったと思います。ですが、今回のこの「しょうがないなぁ」だけは…違うんじゃないですかね?しょうがなくないよ、全然。

でも、もしそういうところに戻っても、
春原さんは楽しくサッカーができるんでしょうか?

 今回の登場人物の中で、多分最も自分の我を見せていない、有紀寧のセリフです。過去には兄との関係において、やはり彼女なりのすれ違いがあったと話す有紀寧でしたが、今やその頸木から解き放たれている彼女が言っていることは、至極真っ当。ぶっちゃけ、春原に「その方がかっこいいから、サッカーをやれ」と言うのは、大きなお世話以上のものではありません。兄のカッコよさを信じることが難しくなってしまった芽衣が、元通りに信じるために「そうしてほしい」と願う、そういうエゴ。例えそれが、動機自体は善良な少女らしいものであったとしても、やはりそれはエゴです。


 だから。


 エゴのぶつかり合いの中で殴り合うことになってしまった兄と朋也の間に割って入った芽衣は、泣きながらこう言うのです。素のままの兄を信じられなかったこと、自分が信じられるような兄を見たいと願って無理を通そうとしたこと、そのことで兄が負った体の傷、心の痛みに、本心から詫びながら。

おにいちゃん、おにいちゃん、
ごめんなさい、ごめんなさい…


~~~~~


 「分がある」とは書きましたが、だからと言って許されない部分が圧倒的に多いのがサッカー部の連中。

 確かに、春原を入れてやる義理はないでしょう。朋也自身も言っていた通り、所詮は無理なお願いなんですよね。郷に従えず、乱闘騒ぎを起こして、部の活動に支障を出した張本人なんですから、お願いされてハイそうですかと聞けるようなものではありません。

 でも、だからと言って、頭を下げてくる人間に、その弱みに付け込むようにしてこき使ったり、挙句の果てに約束も果たさず、罵詈雑言を浴びせて良いはずがありません。畜生にも劣る、人の道にもとる行為と言われてもしゃーないでしょ。どうしようもないエゴ。人のことを慮ることをせず、自分たちの心地よさのみに溺れるような、決して誉められないエゴです。


 だから。


 物語としては、やっぱりそのことへの「報い」っぽいのは受けてほしいんですよね。それは視聴者の抱くエゴなんでしょうけど、フィクションの中でくらいは「勧善懲悪」の気持ちよさが見たい。…芽衣たちの抱えるエゴが見えてしまうと、手放しでは喜べませんけれど、それでも「ここまで非道をしたのなら、やっぱり懲らしてほしい」という気持ちは抑えられません。

 しかし、サッカー部の連中がテッテ的に懲らしめられ、ボロボロになって報いを受けるその姿は、視聴者の期待通りには描写されません。ううん…これはやはり徹底している描写だなぁ、という気がしますね。程度の差はあれ、双方が己の「エゴ」でぶつかった話なのだから、一方的な「勧善懲悪」は似合わないんですよ。声から判断するに、最後の敗走ではサッカー部も相応のダメージを受けていたようですが、じゃあこの「爽快感のなさ」はどうだと。「勝ったのか…?」と聞かずにはおれないような、痛み分け然とした状況はどうだと。


~~~~~


 サッカー部との交渉に、どうあっても立ち会うと言って譲らない渚。もちろんそれは彼女の善意から来る申し出には違いありませんが、それは同時に間違いなく、彼女の持つエゴです。幸い、渚がいることでとんでもない問題が起きたりはしませんでしたし、逆に渚がいることで芽衣を守ってやれるなどのメリットが実際あったわけですが、それはたまたま、なんですよね。渚のエゴが、悪い方向に触れた可能性も、否定はできません。


 春原のデート作戦に進んで参加し、春原をだますことに加担してしまってた早苗さん。もちろんそれは彼女の善意から来ることには違いありませんが、それは同時に間違いなく、彼女の持つエゴです。春原の良い部分を掘り出す手助けになれば、という気持ちは善なるものですが、その方法があれで良かったのかと言えば、疑念が残ります。幸い、春原がああいう性格の少年なので、最後はギャグ的な展開で済んで終わりましたけど、それが彼の心に拭いがたい深い傷になったかも、と思うと、実は結構罪作りです。まあ、一番悪いのは、「早苗さんは渚の母」ということを隠し続けた朋也ですけれど。


 朋也と春原がケンカか?!という瞬間に、それを止めに入ってくる椋、杏、そしてことみ。もちろんそれは彼女らの善意から来る行動には違いありませんが、それは同時に間違いなく、彼女らの持つエゴです。ケンカは良くない、それは普通にそう言われますし、止めるべき、とも思います。ですが、朋也と春原の間に横たわっているものが何であるかとか、ひょっとして今は止めるべきじゃないのではとか、そういう事情もゼロではありません。「止めない」という選択肢はほぼないですが、「止められないもの」も世の中にはあります。それを「止めたい」と願うのは、それぞれが持つエゴになりませんか?


 エゴによるものだからと言って、それが必ず悪いこと、というわけではありません。だけど、結局人は、自分の中で持っているエゴ(或いは思い)に基づいてしか行動できないのです。だから、前提条件や環境、事情の異なる人との間では、時としてすれ違いが起きたり、いさかいが起きたりします。善意に基づく方が正しいなんて、誰にも論じられないんですよね。

 だから、朋也と春原の殴り合いには、やり切れなさが募るんです。


【埋まる空白の時】
 芽衣の願いに応じて、春原のしっかりしたところを見せてやりたいという彼なりの思い~エゴで行動した朋也。芽衣の彼氏だと、渚とは別れてでも芽衣を選ぶと言った朋也のウソは、まあやりすぎではあったでしょう。成り行きでしょうがなかった、とも言えますが、結果的にベストな行動だったとは言い難い。

 芽衣と一緒にサッカー部へ頼み込んで、春原を復帰させてもらおうという行動も、どうだったのだろうなという気はいたします。芽衣のことを思うならなおのこと、どうあってでも芽衣を止めるべきだったんじゃないか、と。もちろん、朋也は何度も芽衣に再考を促していますから、結局は止められなかった、ということなのかもしれませんが…。

 いずれも、朋也の善意に基づく行動だったと思います。だけど、上手くはいかなかった。理由は色々ありますが…。

~~~

 妹の色々に対して自分がいつも表に出るのではなく、なるべく影から見守る形で幸せを願うという彼なりの思い~エゴで行動した春原。早苗さんとのデートに溺れているように見えた時は、確かにちょっとアレではありました。ですが、芽衣の恋愛話が持ち上がって以降、春原の行動に圧倒的な非があったかと言うと、これがまたなかなか難しい。

 サッカー部との問題に対しても、いつ踏みこむべきだったのかは、悩ましい判断です。もっと早く蹴りを入れるべきだったろうという意見も頷けますが、それは朋也を信じていない、任せていないということにもなりかねません。彼は、彼なりに、考えていたのですよ、それもかなり真剣に。さっきから傍にいた渚に、全く気付かなかったほどの、まっすぐな目で。

 おバカなところの多い春原ですから、どれもがバッチリとまでは言いません。そのせいか、やはり上手くはいかなかった。理由は色々ありますが…。

~~~

 少し前から、朋也と春原は、完全にコミュニケーション不通に陥っているんですよね。言葉は交わしていても、お互いにその真に意味するところを理解するには至っていない。「お互いに」、です。ストーリー中では芽衣サイドが中心に描写されているため、その視点に偏りがちですが…春原が朋也たちの気持ちをわかっていないのと同じく、朋也たちも春原がどんな気持ちだったのかを正確に理解はできていないんですね。そのことが、一層のすれ違いを生んでしまい、結果的に上手くいかなかった数々の事柄に繋がったとしても不思議はありません。


 このどうしようもない断絶が、一瞬にして短絡する、3つのシーンがありました。


芽衣を泣かせるんじゃねえええ!!


 ここで、芽衣を守らなきゃという朋也の思いと春原の思いとは、ピッタリと合致します。わかってるんですけどね、見てる側も、そろそろ来るぞって。あのフルアニメーションで動くスローモーション、いつもながらのその妙技に構えて構えて、それでもやっぱり、上記のセリフの瞬間には、ぶるっと来ちゃいます。続いて。


お前ならいいって思ったんだよ!!


 今まで朋也たちに、そして視聴者に対しても隠されていた、春原の抱えていた本心、その行動の意味が明らかになる一瞬。朋也の驚愕の表情が、そのインパクトの大きさを物語ります。でも、そのまま殴り合うしか彼らにはできなくて。エゴの残りをぶつけあっているのか、それとも、既にもう理屈ではなくなっているのか…。


 そして、最後の一つが…。


 傷だらけの顔を突き合わせる、ケンカの翌朝。しばしの沈黙。そして双方ほぼ同時に吹き出し、堪え切れずに笑い続ける、二人だけのその空気。初めて会った時の、あの日の笑顔、そのままに。

 そこには、どちらのエゴも、理屈もありません。そういうものは超越してしまって、ただ自然に感じ取る「フィーリング」だけが、二人の胸中に同じ思いを抱かせるんです。「こいつと一緒にバカをやってみよう」という、エゴ抜きの感情を。

 やっと元通りになった、ようやく埋まった、二人の間の断絶、空白。

 あっ…と思いました。違和感を残していたアバンと、Aパート中盤、朋也と春原がケンカしそうになる直前の会話シーン。これ、ラストに向かっての仕込みになってて、最後にストンと落ちる構成になってるんですね。

 アバンでは、空になってる春原の席を、朋也がモヤモヤした顔で眺めます。これは、春原との断絶した関係を、朋也の眼には春原の本心が見えていないことを示していそうです。一方、ケンカ直前のシーンでは、どういうわけだか会話する朋也と春原を全く映さず、校内の色々な場所を映していくんですが…これ、どれも「朋也と春原が一緒にいて、何らかの行動をしたことがある場所」ばかりじゃないでしょうか?全部をどこのシーンか諳んじるほどの確証があるわけではないんですが…少なくとも、いくつかははっきりと記憶に残っています。例えば、渚が椋に告白しようと迫った時、二人してそれをはやし立てていた、校舎の屋上。渚に対して演劇部を諦めてほしいと頼む杉坂に、本気の怒りをぶつけた春原と、それを見守る朋也がいた、校舎脇のスペース。記憶から消えていこうとする風子のことを、必死でつなぎとめようとする思いを二人で共有し合った、談話スペース。そして、それらのどのシーンにも、この時は「朋也も春原もいない」んですね。

 それが、ラストシーンの回想では、同じような場所がそれぞれ「朋也と春原」がいる形で映し出されていきます。全く同じアングルの男子トイレの中、小便器を映すシーンが一番わかりやすいでしょうか。同じ時間を過ごしているとは感じられなかった断絶の時、それをくぐり抜けて、今はまた同じ時間を過ごしている朋也と春原に戻ってきた…そういう描写が、冒頭から最後に至る流れの中に、ちゃんと配置されているんです。

 これはじわっ…とキましたよ。私にとっては今回は爆涙級の仕掛け、とまではいかなかったけれど、ああ、またこんな「微に入り細を穿つ」ようなものを…ってね。その素晴らしさを愛でつつ、今回のレビューはこれにておしまいです。レビュアーとしてのエゴを突き通した、満足感とともに。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:CLANNAD -AFTER STORY- - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
流石てりぃさんと言うべきか
自分に合わないと感じた回でもきちんと理由を考えて、結論をだせる。
凄いです!

京アニは合わなくなっちまったorz
とか言って考える事を放棄した私とは大違いですね。

私はこの原作を先にやってしまった事を後悔してます。
だって、何故あの私が感動した所をやらないんだって思ってしまうから。
これも私のエゴですね。

っとなんか暗くなってしまいましたが、
てりぃさんの感想は毎週楽しみにしていますよ!
2008/11/14(金) 09:58:34 | URL | ZT #6fyJxoAE[ 編集]
流石てりぃさんと言うべきかx2
てりぃさんの記事を読むと、思いがけない部分に焦点をあてられておられて、毎度、感心しきりです。

これからも、楽しみにしております。
2008/11/14(金) 21:00:06 | URL | セトラ #QBs7AdsI[ 編集]
流石ナユキストと言うべきか完結編
…いや…冗談ですって、ちょっとお茶目してみたかっただけなんだよぅ…(↑タイトル)

>ZTさん

>京アニは合わなくなっちまったorz
>とか言って考える事を放棄した私とは大違いですね。

や、まぁ、それも素直な在り方、ですよ。私は「合わない回がある」という段階で留まっているだけ、ということでして。

>これも私のエゴですね。

私のエゴもありますから、おあいこです。(^^)

>てりぃさんの感想は毎週楽しみにしていますよ!

ありがとうございます。引き続きこんな調子でやっていきますので、よろしくお願いしますね。


>セトラさん

>思いがけない部分に焦点をあてられておられて、
>毎度、感心しきりです。

自分では、「オレって素直じゃないのかなぁ?」という思いもあったりするんですけどね。いやいや、お褒め頂いたことには、素直に嬉しく思っておりますよ。

>これからも、楽しみにしております。

ありがとうございます。これからもよろしくです。
2008/11/17(月) 01:18:44 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
意見
お久しぶりです。
テリーさんのレビューはいつも楽しみながら、まぁ長いのでじっくり読んでいるわけではないのですが(笑)、閲覧しています。

アフターがはじまって、僕もハイテンションですが、今回のテリーさんのを読んで僕と少し考え方が違うと思ったので、ちょっと触れようかなと思いました。あくまでも僕の意見ですし、テリーさんにはテリーさんの意見がありますからね。

さて、今回はエゴという言葉が頻繁にでてきます。テリーさんにとってエゴとはなんなのでしょう?きっとこの部分が僕との理解に相違があるのではと思います。
広辞苑で見るとエゴイズムとは端的に言えば「利己主義」という意味があります。つまり自分勝手で社会のルールを無視している。ってことっすね。もちろんこの言葉は定義以上に広い意味を持ちますのでどこまでがエゴというのは人それぞれラインがあると思います。僕はきっとこのラインがテリーさんと違うのではと思います。

テリーさんは芽衣の春原がサッカー部に戻ってきて欲しいというのは自分勝手なエゴと書いていますが、僕はそうは思いません。

まず明記しておきたいのが、クラナドのテーマは家族です。家族の繋がりや絆を深く描いている作品と思っています。そのテーマを踏まえて今回の話を考えれば、芽衣が春原にサッカーをして欲しいと思うのがエゴではなく「願い」なんです。
確かにサッカーをすればかっこいい私のお兄ちゃんに戻ってくれる。私の憧れのお兄ちゃんになる。とこれを捉えればエゴになるかもしれません。それは自分のことだけを考えて相手の事情を考えてないからです。しかしここでの芽衣ちゃんの場合は違います。彼女は春原にしっかりして欲しい、いつまでも物事から逃げてないで、それを正面きって立ち向かって欲しい。という「願い」があるわけです。

自分のためではなく、なにより春原自信のためを思って芽衣は考えてます。ただ、きっかけが欲しかったんです。なんでもよかったんです。春原が前みたいな輝いている日々を送ってくれれば。ただそのきっかけが前はサッカーだったから、またサッカーをして欲しい、という子供ながらのストレートな気持ちがうまく描写されているんじゃないかなと思いました。

そしてそう思いたかったんでしょう。中学生ですから。その部分だけとればそれは芽衣の心の中のエゴなのかもしれません。

芽衣と春原は兄弟で当然ながら家族です。家族として相手を心配するのはエゴなのでしょうか?それは利己主義というエゴの定義から少し論点がずれていると思います。
テリーさんも息子さんなど、立派に独立して幸せに生きて欲しいという「願い」があるはずです。それはテリーさんのエゴではなく、息子に対する愛情故に生まれる「願い」なのではないでしょうか?

サッカー部に入らせるというやり方がよかったのか、これはまた違う論題であるので触れません。ただし春原拒絶しているのにもかからず無理矢理そこに押し付けようとするのであれば、それはエゴかもしれません。春原の気持ちなんかどうでもいい、とりあえずサッカーに戻れば大丈夫!ってのは短絡的な考え+自分の都合しか考えていないエゴです。しかしこの場合春原は芽衣がそういうことをしているのを知りませんでしたから、これに当てはまりませんね。
単に「おせっかい」レベルでしょう。

ほかにも少し書きたいことがあったのですが、本質的なことを投稿したかったので、ここで終わらせていただきます。

前述しましたが、あくまで僕の意見なのでw

読んでくれて感謝します。乱文失礼します。
2008/11/18(火) 12:09:50 | URL | ソラ #Sh9ZW6Xg[ 編集]
新・流石てりぃさんと言うべきか
今回も滑り込m(略)。
別に滑り込みたくて滑り込んでるわけじゃないんです。
やっぱり、てりぃさんはディレクターズカットナユキストですね。
ちなみにタイトルに深い意味はありませんよ。

自分的には春原と芽衣の「空回り」に感じました。
てりぃさんの記事の「エゴ」に近いですけど。
「サッカーをしていたことの兄はかっこよかった」
→「サッカーをすれば昔みたいに戻る」
という考え方自体悪くはないのに、
春原抜きで話を進め、有紀寧に言われてもなお
その考え方を変えなかったというところが
空回りだったかなと、
「昔のように戻って欲しい」という目的のための
「サッカー部に戻る」手段だったはずなのに、
手段が目的になってる気がします。

春原は「朋也ならいい」と思っていても、
実は朋也が春原のためにしたウソだったので、
結局1人で結論を出して空回っていましたね。
芽衣への思いは本物だったわけですけど
2008/11/21(金) 00:55:33 | URL | つちむ #-[ 編集]
僕エゴイストぉぉぉぉぉ!!
>ソラさん

お久しぶりでございます。そして、コメントありがとうございます。相変わらず返信の遅い私ですみませんです。orz

>テリーさんにとってエゴとはなんなのでしょう?
>きっとこの部分が僕との理解に相違があるのではと思います。

仰る通りでございまして。実際、この言葉を使おうかどうしようか、結構悩んだ覚えがありますね。ソラさんの仰るように、「利己主義」ってのが元の意味なモンですから、そのまま受け取られるとすんごくキツい文として伝わるなぁ、と。…ただ、ややマイルドな(と言うよりは、使われすぎて本来の鋭い意味が摩滅している、とでも言うべきなのかも)状況で使われるようになっている現代において、他に代わりとなる適切な言葉を引っ張ってくることができなかったので、時間切れという感じでそのまま使ったような次第です。

ですから、ソラさんの感じ方は正しいのだと思いますよ。ただ、そこまでの意味合いで使ったというわけではないので、その点はご理解頂けると嬉しいです。


>滑り込みストさん

や、すいません、これじゃあんまり悪ふざけが過ぎますかしら?>つちむさん

「空回り」というのは、いつもながら的確な表現だと思います。「エゴ」なんて言葉、使う必要なかったかもなぁ…なんて、思い返してしまいました。まあ、一人での深夜のレビュー書きは、ただでさえ「空回り」しがちなものなので、こんなところでお許しくださいませ。(^^;
2008/11/25(火) 23:24:59 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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