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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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仮面ライダー電王 最終話「クライマックスは続くよどこまでも」
 世界は、美しい。いや、美しくなければいけない。これからを生きていく者たちのために。その美しい未来を願った、過去の者たちのために。絶え間ない努力の果てに、確かな未来あれと…。

 その願いゆえに、世界はかくも美しいのだ。例え、犠牲となって消えていったものがあったとしても、そこには彼らの「思い」が息づいているのだから…。それこそが、「過去」がくれた「希望」なのだから。



 美しい世界にあっても、避けられぬ別れは来るだろう。親しき友たちとの、切ない別れは。だが、きっとまた会おう…そう言い合って、笑顔で交わせる別れもあるのだ。かつて願った美しい未来と同じく、いつかの再会を夢見て。

 今が切なくないと言えば「嘘」になる。だけど、「涙」を拭いて、笑っていよう。「答え」を聞かなくとも、互いの気持ちはわかっているから。また会おうぜ、と言って別れる君との、再会の言葉はもう決まっているのだから。そう、来たるべきその時に、きっと君は言うだろう、「俺、参上」、と。
 
 お待たせいたしました。最後のレビューを、ここにお届けいたします。もう自分に書くのは無理だ。何度もそう思いましたが、一向に減らない「電王リンク集」へのアクセスが、私を奮い立たせてくれました。その一つ一つのアクセスを下さった皆様にも、感謝を込めて。

~~~

 最初の視聴では、「名残惜しくも爽やかな別れ」の味わいに喝采を送りつつ、しかしやっぱり思っちゃいました。先々週と先週にさんざ垂れ流したオレのあの涙を返してくれ、と。 だって、そうでしょー、あんなに意味ありげに退場させておいて、戻って来た時は「一瞬」ですよ?そーりゃないぜとっつぁ~ん、とルパンばりに叫びそうになっちゃいましたよ。でもまあ、子どもたちのために明るい未来をと願った作品の終わりであればこういう方向性も致し方ないだろうし、お祭り的な楽しさ~ジーク再臨とか多彩なフォーム勢ぞろいとか~もてんこ盛りに用意してあったから、これはこれでいいんじゃないか、というところで筆を置こうと思ったんです。



 そう、最初の視聴では。



 …でも、んなーわけは無いはずなんですよ。アレだけ超絶なシナリオ回しを実現してきた本作のラスト三回が、表面的な「お涙頂戴+ご都合主義的な復活」で終わるわけが無いんじゃないかと。子どもたちが安心して見られる「判りやすいハッピーエンド」の裏に生きている、「伝えたかったこと」がもしあるならば、そこに気付かなきゃ申し訳ないじゃないですか。



 全てを語り尽くすにはかなり時間が足りないやに見えるこの最終回において、あそこまで時間を費やして「良太郎が最後に言う願い」のシーンが念入りに描かれたのは何故か?



 ほぼ全ての「こっち側」がハッピーエンドを迎える中で、桜井さんだけが消えていく悲しい結末が描かれたのは何故か?



 ジークがここに連れてこられたのは、本当にただの「偶然」或いは「視聴者サービス」だったのか?



 もうみんな全部全部ぜーんーぶー、繋がってるじゃないですかコレ!それに気付けた時にはさすがに震えましたよ!ナンという最終回か、いやナンというラスト3話か!文字通り最後までクライマックスだったっスよ!ブラボーだ!

 そのキーは、「自分は消えるかもしれないけれど、大切なものを守ろうとする思い」にありました。そうなんですよ、この最終回で懸命にカイ側との戦いに身を投じた者たちは、特異点の「良太郎」「ハナ」を除く全てが「ひょっとしたら消えていたかもしれない者たち」なんです。


~~~


 過去に居残り、未来へ希望を送ることを選んだキンタロス、ウラタロス。彼らはひょっとしたら、あのまま人知れず消えてしまう運命だったかも知れません。ナオミが機転を利かせなかったら、過去に置き去りのまま戻って来れずに終わったでしょう。それでも、彼らは「自分の保身」よりも大事なものを選択したのです。知られずに消えてしまうことのリスクの方を自ら背負って。

 また、カイが呼び寄せるあの危険な光が全てを消し去るかもしれない時に、苦戦する良太郎を助けるために飛び込んできたリュウタロス。彼もまた、「お子さまである」という限界を越えて、我が身を省みずに飛び込んできたわけです。あの光が直撃していたら、リュウタロス自身が消えていたかもしれないのに。

 そして、カイに「お前ら…消えてもいいわけぇ?」と聞かれて、「うるせぇ!もうそういう話はウンザリなんだよ!」と啖呵を切ったモモタロス。彼は、不器用で乱暴な性格ゆえに言葉ではうまく語っていませんが、「自分が消えることになろうとも、守りたいものがある」ことを動機にして動いていたはずです。だからこそ、第44話「決意のシングルアクション」ではあそこまで良太郎に食い下がったわけですし、今回の冒頭でも良太郎の決意を再確認しているわけですね。



 オレ達は消えるかもしれない、だがその覚悟はとうに決めた。それでも守りたい今があるんだってことを、おめえはもう判っているよな、良太郎。ここまで来て迷ったりはしてねぇよな?



 迷いがない、とまで強くは言えないけど…でも、モモタロスは「守るなら『今ってヤツだ』って言ってくれたよね?だったら、僕も、それを守りたい。みんなと一緒にいる今を大事にしたい。だから…望みを言うよ。僕と…最後まで一緒に戦ってくれる?



 利いたぜ(涙線に)。 この戦いの最後には、消えてしまうかもしれない彼らだけど、守りたいものが一緒だから、その思いが痛いほどわかるから、今は泣いてはいられないんだ…この流れは、キンタロスが過去に居残ったあの話から、変わらずに続いている流れに間違いないのです。


~~~


 キンタロスとウラタロスが戻ってきての総力戦は、そのように「自らが消えるとしても守りたいもののために戦う者たち」の戦いでした。4タロスは言うに及ばず、カード切れで圧倒的な戦力差がある生身なのに戦おうとした侑斗も、蒸発しかかっていたデネブも、かつて赤ん坊の記憶ゆえに消えかかった経験を持つジークも。皆、「消滅の危険」と隣り合わせの者たちなんですよ。

 それは、辛い思いです。だけど、その辛さを乗り越えて、今この瞬間には「心は一つ」なんですね。わざわざ「良太郎!」と呼びかけてからの、モモタロスの「行くぜ行くぜ行くぜ!」は、いつものような自分一人で突っ走る言葉じゃなくて、「最後まで一緒に行くぜ!」という意味が込められていて。「正真正銘のクライマックス(つまりは、クライマックスフォームの代わり?)」と銘打たれての俺の必殺技・ファイナルバージョンが、全員の力を集めての一撃だったことも、その思いの強さや一体感を裏付けていて。



 そんな思いこそが、最後にかけがえの無い記憶となり、失われることの無い時間となって、他ならぬ彼ら自身を救う、人を支える。



 たまんないでしょ。



 すっかり参りました。特に、侑斗の演技には心底泣きましたね。あんなに素直に泣きはらして、デネブの思いも全て受け入れようとしいたけご飯を掻きこんでいた侑斗が、デネブに抱きつきながら言うのがこの極上の「しいたけ入れんな!」だなんて…ナンという泣けるツンデレぶりだ!中村君、アンタ最高だよ!!

 一方の良太郎は、モモたちが見つかるまでの「泣き」がとにかく極上。そうだよね、あれだけ強い意志の良太郎があれだけ迷って、それでもタロスたちに支えられて何とかここまで来れたんだもんね、なのにお別れも言えずにって…この人の演技には一年間唸らされっ放しでしたけど、最後の最後までクライマックスでした!佐藤君、アンタも最高だ!!


~~~


 自分は消えてしまうかも知れないのに、「最後まで共に頑張ろう」「大切なものを守ろう」と腐心した者たち。


 方や、世界が自分の思い通りにならないことに腹を立て、「全てを潰そう」「消してやろう」と願った者たち。


 その結果、「自分は消えたとしても守ろう」とした者たちは消えずに残り、「全てを憎み全部消そう」とした者たちが消える、そんな結末を迎えました。そこに、このシリーズが目指したテーマの一端を垣間見ることが出来ます。

 だけど、残念ながら「犠牲が完全にゼロ」というわけにも行かなかったんですね。ほとんどは守れたけれども、最初にそれを願った「桜井さん」は、文字通り人知れず消えてしまって。同じように「自らは消えるかも知れないけれど、守るべきもののために」と奔走して来た人でしたが…。これもまた、現実の確かな一面です。それでも目に涙を浮かべながら、「判ってる…いつか、きっと…」とつぶやく愛理さんが、とてつもなく切ないです。

 だから、この作品のテーマは「自己犠牲が尊い」というものではないのです。カイたちを反面教師にしての、「誰かを犠牲にして掴む未来であってはならない」という、そちらの方が胸に落ちますね。そして、今を大切に守ろうとする者、過去の記憶を汚すことなく生きる者にこそ、良き未来が訪れるのだということも…。

 大変実り多き一年だったと思います。私の方が申し訳なくもちょっと斜に構えてしまった時期もありましたが、途中からはもう大絶賛の嵐になって。この作品を見続けて来れたことを嬉しく振り返りつつ、作品に関わられた全てのスタッフ・キャストの皆さんに、最大級の感謝を捧げたく思います。本当にこの一年、どうもありがとうございました。どうぞ今後も、良い作品とともに、お元気で。





※おまけ~タロスたちの「乗車理由」邪推
・モモタロス
 良太郎との契約を果たしたため、過去へ?

・ウラタロス
 不正乗車のため過去に強制移送?
 (もしくは良太郎のパスを引き継ぎ?)

・キンタロス
 不正乗車のため過去に強制移送?
 (もしくは契約を果たしたため過去へ?)

・リュウタロス
 パス持ちなので問題なし。

・ジーク
 不正乗車のため過去に強制移送?


 …ま、全部オーナーのイキってことでいいじゃないすか(笑)。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:仮面ライダー電王 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
まだまだクライマックス!?
電王が終了して約3週間。
新ライダー「キバ」を楽しみつつも、モモタロス達にに会えなくてやっぱりちょっと寂しいなとか思っていたらなんと・・・

「電王」2度目の劇場公開決定!?
http://www.toei.co.jp/annai/press/2008/080211.html(ソース)

まさに最終回のサブタイトル通り続いちゃいましたよww

Vシネマで新作をやるという話は知っていたのですが、まさか平成ライダー初の2度目の劇場公開とはいやはや「電王」人気恐るべしといったところでしょうか。

物語の時間軸(本編中なのか、本編後なのか、はたまたパラレルなのか)など詳しいことはまだ分かりませんが、楽しみにしたいと思います。
2008/02/12(火) 22:44:35 | URL | R-30 #sj93pB3o[ 編集]
引き続きキバって
>R-30さん

お忙しいのかな、お見かけしないなぁと心配しておりました。とりあえずはご無事なようで何よりです。

情報ありがとうございました。私は私で、NHPでともにスタッフとして活動しているツバサさんなどのところで、情報を見聞きしておりました。

電王は最終的にとても好きなライダーになりましたし、質の良い脚本の元で続編が見られることは諸手を上げて歓迎しているのですが…色々と不憫なことになっていた響鬼のことがちょっと頭をよぎったりして、なかなか…。人の気持ちって単純にはいかないものなんですねぇ。
2008/02/14(木) 03:20:35 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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秊 ナオミの暴走でキンちゃんやウラちゃん、ついでとばかりにジークまで拾って来ちゃったご都合主義にはさすがにのけぞりました。 しかし都合は良いけれど破綻はしておらず、だったら多少ご都合主義でも痛快なハッピーエンドで締めくくってくれたこの最終回は..
2008/01/23(水) 04:07:23 | バラックあにめ日記
☆TBさせていただきます☆『仮面ライダー電王』、最終話(第49話)「クライマックスは続くよどこまでも」の感想です!! 前回といい、何気にナオミが貢献してますね~♪ 「この子は意外と機転が利く子だったんやなぁ」と、ここへ来てヒロイン補正(笑)。
2008/01/23(水) 10:05:19 | まぜこぜてみよ~う。by青いパン
ゴレンジャーストーム!!!(爆 スタッフロールで「Climax Jump Wing Form」ってあったんだけど・・・・・ ちゃんとCV(佐藤健、三木眞一郎)ってあったんだけど・・・ 流れた?? 確認しました!! ジークが登場したところで、ボリュ
2008/01/23(水) 20:03:57 | nationwiseのZALEGOTOぶろぐっ!
「仮面ライダー電王(最終話:クライマックスは続くよどこまでも)」   電王、とうとう最終回!   最後の決戦の舞台に、良太郎とモモが立つ。   「おいおい、あれでこの時間を吹っ飛ばすつもりかよ」 「させないよ。この時間は絶対消させない!」 「ああ」  ...
2008/01/23(水) 21:06:42 | 特撮ヒーロー追っかけ隊ブログ
パース? なにそれ、食べ物? ◆ う~ん…何と言うか… 泣けるとか泣きそうとかって言うより… 泣いた? あは、完全に断定口調ですわ。 ...
2008/01/23(水) 22:32:20 | 『真・南海大決戦』
俺たちは最強のクライマックスを見た!! デスイマジンの力に手も足も出ないゼロフォーム。 前回最後の映像だと最後の一撃がゼロノスに当ったみたいな描写があったけどそれはカットされたみたい。 だが変身解除
2008/01/23(水) 23:20:57 | 特撮の軌跡
人気ブログランキングの順位は? 記憶こそが時間。そして、それこそが人を支える・・・もう誰の記憶に頼ることもない、彼等が共に過ごした、時間と記憶が彼等を存在させるんです。
2008/01/24(木) 23:39:57 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
いい最終回でしたね~。個人的には平成ライダーで一番と思っているクウガ以上に全編を通して良く出来てたかもなんて思っています。(クウガ...
2008/01/25(金) 00:02:39 | 駄文とか駄文とか駄文とか
遂にきてしまいましたかこの日が・・・・きてほしくなかったです。時間よ止まれ~!!良太郎の望みは『僕と・・・最後まで一緒に戦ってくれる』もうカードがない侑斗。『過去が希望をくれる。やるしかないだろ。』侑斗、かっこいいよカイに体当たりする良太郎。ダイブする...
2008/01/25(金) 14:09:10 | Sweetパラダイス
記憶こそが時間 思い出は、なくなっらないさ。
2008/01/26(土) 00:10:23 | ルーツ オブ ザ まったり!
「また会おうぜ!」 決し繋がる未来、本当のクライマックス編。 良太郎のモモタロスイマジンへの、契約と言う願いは 「最後まで一緒に...
2008/01/27(日) 23:48:25 | ぎあ魂なblog(たぶん別館)