ちゃんとしたレビューは別に書くとしまして。
この最終回、私も必死でついて行こうと頑張っていましたが、さすがに一度の視聴では怒涛のように流れる「情報」をきちんと整理することが出来ませんでした。「心に感じる」部分はいくつもあったので、それはそれで良かったのですが、やっぱり未整理のままの「情報」は気にかかります。幸いなことにその後に二度、三度と見るうちに、何とか時系列の整理がつきましたが…それらの「情報」は、どう考えても「情報」を主体としない当方のレビュー中で語れそうに無いため、独立した記事としてここに上げておくことにます。元々が自分用のメモですし、想像で補った不確定な部分も相当にありますが、「確定情報ではない」ことを承知の上でお使いいただければ、他の方にも参考程度にはなるのではないでしょうか。
多分、この作品の本質は、謎解きではなく心の問題の方にあるのだと思います。謎解きに煩わされ、そこで止まってしまっては、本質に辿り着くことなく視聴を終えてしまうおそれがあるように思うんですね。少しでも多くの方が、「痛みを伴う本質」に近づく助けとなれば幸いです。
この最終回、私も必死でついて行こうと頑張っていましたが、さすがに一度の視聴では怒涛のように流れる「情報」をきちんと整理することが出来ませんでした。「心に感じる」部分はいくつもあったので、それはそれで良かったのですが、やっぱり未整理のままの「情報」は気にかかります。幸いなことにその後に二度、三度と見るうちに、何とか時系列の整理がつきましたが…それらの「情報」は、どう考えても「情報」を主体としない当方のレビュー中で語れそうに無いため、独立した記事としてここに上げておくことにます。元々が自分用のメモですし、想像で補った不確定な部分も相当にありますが、「確定情報ではない」ことを承知の上でお使いいただければ、他の方にも参考程度にはなるのではないでしょうか。
多分、この作品の本質は、謎解きではなく心の問題の方にあるのだと思います。謎解きに煩わされ、そこで止まってしまっては、本質に辿り着くことなく視聴を終えてしまうおそれがあるように思うんですね。少しでも多くの方が、「痛みを伴う本質」に近づく助けとなれば幸いです。
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以下は、「イサコが交通事故に遭ってから、こちらに助け出されるまで」の過程を、時系列で示してあります。作中で確実に語られている項目は「○」を、語られていない想像部分や注釈には「△」を付してありますので、参考にしてください。
なお、全ては私個人が見た範囲で整理した情報ですので、決して鵜呑みにしないよう気をつけてください。もちろん、なるべく正確な情報となるように心がけてはいますが、思い違いも読み違いも十分にありえますので。
○イサコ・信彦の交通事故。金沢から大黒市に移動する途中。この直後に信彦死亡。
○イサコ、いったん意識を取り戻すが、信彦の死を知って再び意識不明に。
○イサコの治療のため、電脳医療用実験空間設置。その中で仮想信彦が生まれる。仮想信彦の別名「4423」は、イサコのカルテNoから引用されたもの。
○しかし、この空間は何らかの原因で変質・停止。
△理由はイサコがなかなか「仮想兄」離れできなかったため?ヤサコの言葉に従うなら、この時点ではまだミチコは生まれていないはず。
○おじじ、イサコ救出のためにヌルキャリアーで電脳体を分離。しかし、成人にはイマーゴは適合しづらく、分離の負荷のためにおじじ死亡。
○おじじの葬儀。遺品のメガネを受け取り、ヤサコ、デンスケと出会う。
○ヤサコ、デンスケとともに、イサコの電脳医療用実験空間へ迷い込む。仮想信彦=4423と出会う。
△4423がヤサコに対しても「キミのお兄ちゃんだ」と言っていたのは、この空間がイサコ用にカスタマイズされていたためであり、4423が常に「入ってきた少女の兄」として振る舞うように設定されていたためと考えると辻褄が合います。
○ヤサコが仮想信彦にキスしたことで、ミチコ誕生。実験空間は暴走。ヤサコは辛うじて脱出。
△実験空間は元々コイルドメインに置かれていたものと思われるが、最終回では「イサコの内面」にあるかのようなおばばの言及があり、最初の停止時点かミチコの誕生とともに場所を移したのかもしれない。ただ、この時点ではまだコイルドメインとも繋がっており、完全に独立した空間となったのは第25話後半であろう。
○コイルドメイン内で迷い続けるヤサコ、ヌルキャリアーに乗ってさまよっていたおじじの電脳体と「再会」。デンスケの首輪をおじじから受け取り、ヤサコとデンスケのみ現実へ帰還。
△自分の目的を明確に思い出したおじじの電脳体は、イサコを暴走空間から救出。おじじの電脳体は恐らく、その後消滅。
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以上でございます。お目汚し失礼しました。
↑楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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この記事へのコメント
>理由はイサコがなかなか「仮想兄」離れできなかったため?
単純に事故、ではないかと自分は思います。
というのは、イサコの感情に対して反応する空間、であるわけですから、
変質や停止を伴う程の感情的なことがあったなら町並みや何かにもっと変化があってしかるべきかと。
>「キミのお兄ちゃんだ」と言っていたのは
これもイサコと間違えただけ、じゃないかなぁ…
ヤサコは開けてまずいことになるような鍵は持っていないですし。
(デンスケの鍵は4423が心配しなくてはいけない類の事ではないと思います。
また確かに、「使いようによっては」あっちの扉を開くこともできちゃったわけですが、そもそもデンスケに鍵がかけられたことを4423が知ることができたのかどうか…)
>「イサコの内面」にあるかのような
「集合的無意識」という奴がここらへんの話のキーになるかと。
自分もよく判らないのですが(^^;
(あまり突き詰めすぎて4423もミチコもアーキタイプ云々、なんて話になられても困りますが)
単純に事故、ではないかと自分は思います。
というのは、イサコの感情に対して反応する空間、であるわけですから、
変質や停止を伴う程の感情的なことがあったなら町並みや何かにもっと変化があってしかるべきかと。
>「キミのお兄ちゃんだ」と言っていたのは
これもイサコと間違えただけ、じゃないかなぁ…
ヤサコは開けてまずいことになるような鍵は持っていないですし。
(デンスケの鍵は4423が心配しなくてはいけない類の事ではないと思います。
また確かに、「使いようによっては」あっちの扉を開くこともできちゃったわけですが、そもそもデンスケに鍵がかけられたことを4423が知ることができたのかどうか…)
>「イサコの内面」にあるかのような
「集合的無意識」という奴がここらへんの話のキーになるかと。
自分もよく判らないのですが(^^;
(あまり突き詰めすぎて4423もミチコもアーキタイプ云々、なんて話になられても困りますが)
2007/12/04(火) 23:50:19 | URL | BTV #QMnOeBKU[ 編集]
>BTVさん
こちらの記事は、あくまで「自分用のメモ」も域を出ていないものですので、話半分で読んで頂くのが最適でございます。その前提で、いくつか返答させて頂きますれば。
>単純に事故、ではないかと自分は思います。
そのお考えに異を唱えるつもりはありません。私としては、「何の理由かわからないけど変質した」という言及があえてなされたところから、「裏がある」と思って上記のような考察を致しましたが、実のところはそれは邪推過ぎなのかも知れません。
>これもイサコと間違えただけ
そこに異を唱えるいかなる理由も、こちらは持ち合わせていません。それはそれ、でいいと思います。ただ…その後にお書き頂いた「鍵云々」という話は、当方の記事とは全く関連しませんので、何ともお答えしかねます、というのが正直なところです。
>「集合的無意識」という奴がここらへんの話のキーになるかと。
キーにはなると思いますが、その先の考察がない現状では、何ともコメント致しかねますね。私自身、まだレビューを書き下せていないので、非常にアレなんですが…。
こちらの記事は、あくまで「自分用のメモ」も域を出ていないものですので、話半分で読んで頂くのが最適でございます。その前提で、いくつか返答させて頂きますれば。
>単純に事故、ではないかと自分は思います。
そのお考えに異を唱えるつもりはありません。私としては、「何の理由かわからないけど変質した」という言及があえてなされたところから、「裏がある」と思って上記のような考察を致しましたが、実のところはそれは邪推過ぎなのかも知れません。
>これもイサコと間違えただけ
そこに異を唱えるいかなる理由も、こちらは持ち合わせていません。それはそれ、でいいと思います。ただ…その後にお書き頂いた「鍵云々」という話は、当方の記事とは全く関連しませんので、何ともお答えしかねます、というのが正直なところです。
>「集合的無意識」という奴がここらへんの話のキーになるかと。
キーにはなると思いますが、その先の考察がない現状では、何ともコメント致しかねますね。私自身、まだレビューを書き下せていないので、非常にアレなんですが…。
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2007/12/08(土) 15:18:05 | くろぬこillust自由帳【KuroNukoMatryoshka】
電脳コイル再放送開始を記念して、総まとめなどをしてみましょう。
取り敢えず、感想は全話上げているので、個別のお話しに興味がおありの方は、過去に遡っていただければ。
再放送でのTBコメントも歓迎いたします。
ということで、総まとめ行きます。
電脳...
2007/12/10(月) 22:50:31 | 藍麦のああなんだかなぁ
イサコに行われた電脳医療はイマーゴによりイサコの理想の空間を作り、そこで兄との別れを納得させる事であった。しかしその治療はヤサコの出現により完了しなかった。
2007/12/11(火) 12:00:16 | 電脳コイル調査報告書