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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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フリクリ
 一本当たりの価格が、特に中古では安かったこともあって、相当以前に全巻そろえてあったわけですが…見る、となると、ねぇ?時間に追われる中で、あえて時間をとって見る、とまでのモチベーションは持てなくて…。

 だいぶん前に、1巻だけレンタルして見た時の、あの突き放されたイメージ。それも尾を引いていましたね、間違いなく。ん?それでも、全巻そろえたのか?突き放されていることがわかっていて?んー…この辺になると、自分でも理由なんてわかりませんね。だって、何かを感じたんだもん、というくらいしか。

 所有しているからには、いつかは向き合わなくちゃ。んん?「所有しよう」という欲求が先なのか、「所有しているから」という理由が先なのか、一体どっちなのか…そんな意識の断絶そのままに、何の脈絡もなく今日いきなり全話通しての鑑賞に及びました。下世話で、ブチ切れで、不快な、それでいてナンだか目の離せない、この「フリクリ」という作品に。
 

 一言で言ってしまえば、ボクのアタマでは「解析不能」に近いです。つか、「解析」という作業自体が、途方もなく無意味に思える感じで。アンテナで受信したそのまんまを、ろくなデコードもせずに頭の真芯に直接響かせて「何かを感じ取る」しかないんです、それしか許してくれないんです。

 ろくすっぽ思春期に入りきれてない小学六年生を主人公にすえることで幾多の「オトナの下品さ」を表現することに対する免罪符を勝ち得、しかしやはり「オトコノコ」としてはどうしても避けられないモヤモヤとか、イジッパリとか、エエカッコシィとか、そういうものを原動力にしてストーリーは無理やり進みます。そこに、大層な説明はなく。個々のモチーフも明示的に結び合わされることなく。更にモヤモヤさせる年上のオンナノコとか、もっと意地を張らせる同級のオンナノコとか、一層かっこつけたくなるセケンノメなどを媒介にして、青春になりきれない青春の一ページはどんどん暴走していくのです。

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 この作品のどこに共感すべきか?ううん、共感ポイントなんて掴ませない、そんな意図すら嗅ぎ取れそうなんですよね。どこまでがマヂでどっからがおふざけなのか、軽々に「メタ」に分類して終わらすことを許さないこの映像には、ホントにどう扱っていいものやらほとほと参ります。

 でも、いつの間にか「普通じゃないこと」にワクワクさせられている自分に気づいて、その感覚を大事にし始めると…エラいところにトリップさせられますね、これ。感動すべきストーリーも、生きていく上での悩みと解決も、悲壮感溢れる死や別れも、そういう「わかりやすいもの」なんて一つも含まれていませんから、もーフツーのお客さんなんて振り落としまくる作りになっているんですが…妙なところに楽しみどころがあって。抽象化と細分化の果てに、映像の個性を置くことを辛うじて成し遂げた、稀有な作品には違いない、と思います。

 先ほど「下世話」と言いましたが、ここで描きたいのは「高尚な何か」ではないんですよね。なんつーんでしょ、ちょっとハメを外してみる快感を知る者だけが共感できる、独特の「ジャンク」臭があって。例えばそうですねぇ、真夜中にモヤモヤして自転車を飛ばし、深夜も開いてる店に行ってちょっとエッチな本を読むとか、ライトのギラギラするバッティングセンターでやり場の無いエナジーをぶん回すとか、風営法の網の目をくぐるゲーセンにこもってショボる目をこすりながら最終面を目指すとか…そういう感じに近いものを感じるのですよ。それは、決してお行儀良いものではなくって、「おいおい、大概にしておけよ?」と親しい友人から言われてしまう何かです。だから、ニナモリも3話のサブ主人公になれるのよ。

 世の中のあらゆるものについて線引きをせず、肯定すべき何かも否定すべき何かも持たず、ただ、ありのままに「今自分の中にたぎるもの」と向き合うための世界。そこに放り込まれた「たっくん」を自分の分身と感じ取ることが出来れば、辛うじてそこにチャンネルは繋がるでしょう。「サブカル」というもののパワーを映像に定着した手腕も、あなたの背中を押してくれるに違いありません。ここから何かを持ち帰れるアナタは、幸せなのかも知れませんし、そうでないのかも知れませんが…まあ、役に立っても立たなくても、どっちだっていいじゃん?
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