………。
あー。
……ふぅ。
とんでもねぇよ!このアニメ!
あー。
……ふぅ。
とんでもねぇよ!このアニメ!
冗談抜きで、こん↑な感じでしたよ視聴直後のワタシ!最近ね、電脳コイルは見るごとに「やられた!つーか心底すげぇ!」と思わされることが多いんだけど、今回のはもーそれらを更に凌駕するレベルで!タマコが4年前の事件を起こしたこと、その真相の独白によって彼女の動機がスルスルっとこちらに入ってくる辺りなんかもそうですが、ハラケンを救いに出るタイムリミット付きのミッションと絡めて異様な緊迫感の上で語られるという仕込み方と言い、その後の違法改造を咎められても全く怯むことも動じることもないという「覚悟の深さ・大きさ」の示し方と言い、私も行きたいというヤサコの動機を尋ねるにあたって「ハラケンへのヤサコの想い」を確かめるくだりと言い……タマコのストーリー「だけ」に限って見たとしても、どんだけ労力かけて積み重ねて紡いでんだってハナシですよ!!それがあーた、既に立ちまくってる「各キャラ」ごとに、二重・三重の仕掛けになってこっちにかぶりよってくるんですよ?!これは劇場用作品か。構想7年の壮大な「音絵巻」か。オレは一体、どういうレベルの伝説誕生に立ち会っているんだ?!
まさかっ!というパーツの入れ方も手抜かず全力投球の勢い!今週は確か家からの脱出劇になるんだろう、とか漫然と思っていたところ、いきなりの袋小路的展開!ああ、万事休すか!と手に汗握らせておいて、まさかまさかの「サッチーによる救出劇」、間髪入れずメガ婆&オバちゃんの共闘っぽい乱入と、もー序盤っから心を乱されまくりですよ!サッチーがこれまで電脳世界に遊ぶ子ども達にとっては「敵なのだ」ということが、徹底的に描かれてきたからこそのこのサプライズ!このバランスの取り方の上手さには、もうこれまでも散々舌を巻いてきたわけですが、終盤に差し掛かって来ても全く衰える気配は微塵も感じず、むしろ一層巧妙に「ワナ」を仕掛けてくるというこの嬉しさよ!
後半、古い空間に電脳体が行ってしまったハラケンをヤサコが連れ戻しに行く辺りは、その部分だけだと薄気味悪く静かな、おとなしい方向の描写に留まってしまうところなんでしょうが、そこに絡めてきたのがレベル3フォーマットをかけようとする空間管理局の「黒いオートマトン」とキューちゃんズとの空中戦ですよ?!これ何て言うスペースオペラ?え?一地方都市の中のハナシ?そうなの?って言われちゃいそうな勢いじゃないですかっ!!刻々と迫る「消去の時」、それを少しでも阻止しようと足掻き、あの手この手を限られた時間の中で打ち出されるオバちゃん、イサコたちの攻防がメチャメチャ熱い!!ポチも破壊され、モジョたちも瞬殺されてあわや、って時に「手をかざすアップ」だけで繰り出されるイサコの攻撃とか、もーたまんないっ!!本気だ、この人たちはホンキでとんでもないものを作ろうとしているっ!!
〜〜〜
そんな、手に汗握る展開が目白押しの今話の中で、唯一静謐な切ないシーンとして描かれていたのが、「カンナ」との対峙でした。「僕が行かなければカンナは救われないまま」というハラケンの思いは、言葉を十分に伝えることが出来ないまま大切な人の死を突き付けられた人間に共通する後悔です。その問題を解決してくれる答えは、本来ならば存在しません。痛みを自分の中に抱えたまま、或いは時間とともに一部を風化させたり自分自身が強くなって乗り越えたりしながら、人はその先を生きていかなければいけないのです。現実的な救いなど、あるはずもない…そう、「救われたい」と願っていたのは、誰よりもハラケン自身だったはずなのですよ。
実際に今日のシーンを目にするまで、彼に救いがもたらされるかどうかはわからない、と思ってきましたが…まさか、こういう形でやって下さるとは。イマーゴの能力か、カンナの言うことを理解出来るヤサコに助けに行かせることで、「死者との対話」を実現させているんですよね。現実には決して知ることの出来ない、もう死んでしまった人の抱えていた想いが、ヤサコの翻訳を通してとは言え直接聞けるなんて…。これを「ご都合主義」と断じることなど、私には出来ません。大切な人がどんな想いで逝ったのか、確かめようもない問いを自分に延々と繰り返して夜を明かした経験があるならば、こんな形で「物語」の中だけでも救いが欲しいじゃないですか。想いを伝えて消えゆく「カンナ」のイリーガル、そして自分自身の後悔と「好きだ」という想いを伝えるハラケン…カンナもハラケンもこれで救われたんだ、という感動が、私の胸をどこまでも熱くしました。
OP冒頭の歌詞には、こうあります。
誰もが探してる
誰かを探してる
例えば、ヤサコにとっては、幼い頃に会ったはずの4423。イサコにとっては、あっちに行ってしまったという実の兄。そして、ハラケンにとっては、想いをきちんと伝えることなく逝ってしまったカンナがそうだったはずです。色々問題もあったけれど、こうして自分の探している人に出会えたハラケンの物語は、一つの終焉を迎えたように思います。では、ヤサコやイサコにとっても、「探し人」に出会える展開が、彼女らの救いとなるお話が用意されているのでしょうか?…答えはまだわかりません。この先も紡がれていく物語に、真摯な目を向けていきたいと思います。タマコのみならずイサコとのタッグすら「真実」ではなかった猫目の「真の目的」にも、慎重な思いを馳せながら。
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この記事へのコメント
初めてTB/コメントします、電脳コイル調査報告書の管理人NAOと申します。
第20話すごい展開になってきましたね!
私の生まれ年はメガばあなみですが、電脳コイルはかつての「タイムトラベラー」並の傑作SFになるでしょう。毎回、目が離せません。特に今回は様々なファンネル?同士のビーム戦もあり、大変楽しめました。はたしてCドメインの正体は何なのでしょうか?そそられます
第20話すごい展開になってきましたね!
私の生まれ年はメガばあなみですが、電脳コイルはかつての「タイムトラベラー」並の傑作SFになるでしょう。毎回、目が離せません。特に今回は様々なファンネル?同士のビーム戦もあり、大変楽しめました。はたしてCドメインの正体は何なのでしょうか?そそられます
次々に謎が明らかになっていきますね。
サッチーの尋常でない攻撃性は4年前のような事態になる事を防ぐ目的によるもので、その原因となったのが「オバちゃん」。オバちゃんとイサコの対立の構図もようやく全体が見渡せたわけですね。そして今回にして最重要キーワード「電脳コイル」が登場。(前回の時点でコイルタグなるアイテムが登場したので薄々予想していましたが)そしてなにかセカイ系の兆しまでもが表れてきました。これはあれですね。来週もテレビの前で座布団敷いて正座して、緑茶でも飲みながらゆっくりと待てということですね?
ところで4423とイサコの兄って同一人物なんですか?
サッチーの尋常でない攻撃性は4年前のような事態になる事を防ぐ目的によるもので、その原因となったのが「オバちゃん」。オバちゃんとイサコの対立の構図もようやく全体が見渡せたわけですね。そして今回にして最重要キーワード「電脳コイル」が登場。(前回の時点でコイルタグなるアイテムが登場したので薄々予想していましたが)そしてなにかセカイ系の兆しまでもが表れてきました。これはあれですね。来週もテレビの前で座布団敷いて正座して、緑茶でも飲みながらゆっくりと待てということですね?
ところで4423とイサコの兄って同一人物なんですか?
2007/10/13(土) 21:36:33 | URL | あるかさ #9WAugNKs[ 編集]
初めてコメントします。いつもてりぃさんの深い考察や感想には驚かされ、さらに作品への愛が感じられて、とても楽しみにしています。
電脳コイル、どんどん面白くなっていって、私も毎週楽しみに視聴しています。
今回私が特に印象に残ったシーンは、ヤサコがカンナの言葉をハラケンに通訳するとき、カンナの「ケンイチが好き」という言葉をわざわざ「ハラケンが好き」に言い換えるところです。この言葉に、ヤサコのハラケンへの想いが集約されているように感じました。
伝えなくてはならない。でも、伝えたくない…。そんな葛藤が伝わってきませんでしたか?
今までにも何度かヤサコはハラケンに自分の想いを伝えようとしていましたが、さえぎられたり、うつむいて言うのをやめてしまっていました。今回もそうなのかな、と思ったので、はっきりと伝えたときには驚きました
。その後、戻っていくハラケンがどう答えていたのかが気になって仕方ありません。
ああ、もうこれからの展開が非常に楽しみですね!
電脳コイル、どんどん面白くなっていって、私も毎週楽しみに視聴しています。
今回私が特に印象に残ったシーンは、ヤサコがカンナの言葉をハラケンに通訳するとき、カンナの「ケンイチが好き」という言葉をわざわざ「ハラケンが好き」に言い換えるところです。この言葉に、ヤサコのハラケンへの想いが集約されているように感じました。
伝えなくてはならない。でも、伝えたくない…。そんな葛藤が伝わってきませんでしたか?
今までにも何度かヤサコはハラケンに自分の想いを伝えようとしていましたが、さえぎられたり、うつむいて言うのをやめてしまっていました。今回もそうなのかな、と思ったので、はっきりと伝えたときには驚きました
。その後、戻っていくハラケンがどう答えていたのかが気になって仕方ありません。
ああ、もうこれからの展開が非常に楽しみですね!
2007/10/15(月) 10:02:32 | URL | ナナ #X.Av9vec[ 編集]
>管理人NAOさん
はじめまして。TBとコメントをありがとうございます。
>かつての「タイムトラベラー」並の傑作SFに
懐かしいですねぇ、タイムトラベラーとは。と言いつつ、私は確かに見ていたはずなのに、内容がほとんど思い出せない有り様ですが。
優れたSFの定義は人により色々なのかもしれませんが、私個人にとっては「SFであることを忘れさせるほど、世界に読者を引き込んでしまうもの」というのが必須条件の一つになっています。その意味で、私も電脳コイルは「傑作SF」の名に恥じない作品だと思いますね。この先も楽しみに見ていきたいものです。
>あるかささん
>次々に謎が明らかになっていきますね。
ダサイ作品だと、謎を明らかにするところが完全に「説明」に終始してしまったり、逆に前衛的なイメージ先行の「舌足らず種明かし」に終わって消化不良感が残ったりするものですが、電脳コイルのこのバランスの良さは異常です、もちろんいい意味で。
>来週もテレビの前で座布団敷いて正座して、
>緑茶でも飲みながらゆっくりと待てと
落ち着きすぎ吹いたw
>ところで4423とイサコの兄って同一人物なんですか?
ここは…そうであるかのように、今のところは描写されていると思いますが…断定するのはまだ危なそうな気配もありますねぇ。ハテさて。
>ナナさん
こちらこそはじめまして。いつも読んで頂き、ありがとうございます。
>わざわざ「ハラケンが好き」に言い換えるところです。
悶えますよねぇ、この心の襞のたまんない描写。
これに応えてハラケンがどう出るのか、私もかなり気になってたりはするのですが…ハラケンが物語に今後どこまで絡んでくるかも含めて未知数ですよね。でも、ちょっと期待を込めて待っていてもいいのかな?
はじめまして。TBとコメントをありがとうございます。
>かつての「タイムトラベラー」並の傑作SFに
懐かしいですねぇ、タイムトラベラーとは。と言いつつ、私は確かに見ていたはずなのに、内容がほとんど思い出せない有り様ですが。
優れたSFの定義は人により色々なのかもしれませんが、私個人にとっては「SFであることを忘れさせるほど、世界に読者を引き込んでしまうもの」というのが必須条件の一つになっています。その意味で、私も電脳コイルは「傑作SF」の名に恥じない作品だと思いますね。この先も楽しみに見ていきたいものです。
>あるかささん
>次々に謎が明らかになっていきますね。
ダサイ作品だと、謎を明らかにするところが完全に「説明」に終始してしまったり、逆に前衛的なイメージ先行の「舌足らず種明かし」に終わって消化不良感が残ったりするものですが、電脳コイルのこのバランスの良さは異常です、もちろんいい意味で。
>来週もテレビの前で座布団敷いて正座して、
>緑茶でも飲みながらゆっくりと待てと
落ち着きすぎ吹いたw
>ところで4423とイサコの兄って同一人物なんですか?
ここは…そうであるかのように、今のところは描写されていると思いますが…断定するのはまだ危なそうな気配もありますねぇ。ハテさて。
>ナナさん
こちらこそはじめまして。いつも読んで頂き、ありがとうございます。
>わざわざ「ハラケンが好き」に言い換えるところです。
悶えますよねぇ、この心の襞のたまんない描写。
これに応えてハラケンがどう出るのか、私もかなり気になってたりはするのですが…ハラケンが物語に今後どこまで絡んでくるかも含めて未知数ですよね。でも、ちょっと期待を込めて待っていてもいいのかな?
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2007/10/13(土) 21:19:45 | 電脳コイル調査報告書
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はじまったものは、終わらせないといけない…。
4年前の事件の真相――電脳コイル、Cドメイン、最も古いイリーガル・ヌル。
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評価:
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磯光雄
松澤洋介
絵コンテ
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