Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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らき☆すた 第11話レビュー~承前
 らき☆すたレビュー開始当初から言っていた「4行感想」を一度はやってみたくて、でもその勇気がなかなか出せずにいたのですよ。だって、明らかに手抜きじゃん?みっともカッコ悪いというか、それでもおまいは使徒かというか、さすがにちょっと、なぁ?って感じで。それに、4行じゃさすがに書きたいことのホンの一部しか書けないだろう、というのも気になっていたんです。そんなレビューで終わったら、誰よりも自分が後悔しそうで。自己嫌悪にまみれて一週間を過ごすのは、自分だって避けたいのです。

 だけど、終わるまでには、やっぱり一回はやってみたかったんですよ。これだけネタにあふれたアニメなんだから、こっちもネタで勝負してみたい、と。そんな自分の意欲を満たしつつ、でも自己嫌悪に陥らずに済む解はないものか…。ようやく見つけた、その答えがこれです。気づいた人だけ辿り着ける「真・レビュー」を深いところに隠し、これまた気づきにくいリンクだけ元の記事に張って、置いておく…。我ながらアッフォゥなことを考えたものです…。

 なお、これだけ考え抜いたのに、「ひょこっ」とサイドバーに現れちゃうと努力が水の泡になるんで、当ブログとしては超異例の措置ですがこの記事はコメント・トラックバックともに「不可」に設定いたします。この記事へのコメント・トラックバックは、元記事の方へお願いしますね。あと、ここまで辿り着かれた方はコメントで大々的なネタ明かしなどはお控えくださればありがたいです。
 
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 クリスマス、という華々しいイベントの回の割には、全体に演出はおとなしめだったような気がします。あくまでゆるゆると、いつもの日常の雰囲気そのままに。双子の妹が姉の片思いの男を寝取って始まる壮絶な肉親バトル!…なんてぇ展開にはなろうはずもなく…。

つ「お姉ちゃん…私、前から、お姉ちゃんが憎かったの!」

か「な、ナニを言うのよ?!」

つ「だって、お姉ちゃんは私より成績もいいし、
  何でもそつなくこなすし、ご近所の評判だって…

  だから、昔っから何でもお姉ちゃんが先で、
  私はお下がりばっかりだったじゃない!!

  お姉ちゃんが中学校で買ってもらったケータイも、
  私は高2でやっと買ってもらったんだよ?

  苗字だって同じなのに、お姉ちゃんだけ「ひいらぎ」で
  私なんて「ひいらぎの妹」だよ?!

  ほとんど同時に生まれたのに、いっつも
  お姉ちゃんばっかり!ひどいじゃない!

  だから…私…こなちゃんと、寝t

か「ひっ!」(パチン!)



 ……いやいやいやいや。



 ちょっと妄想スキルが暴走しすぎました。けれど、上記のはさすがにやりすぎですが、こういうわかりやすいような定型のドラマツルギーの一切をテッテ的に無くしたこの作りは驚嘆すべきとも言えますね。原作からしてこういうシーンが出てきそうなマンガではないですけれども、「ちょっとしたドラマ」もほとんどなく、あくまでも「ちょっとしたネタ」のマンガに納められているあたりが「やるなぁ」という感じです。

 そんな中で、「ストーリーテリング」ではなく、「音響効果」等の一瞬の技で鋭く抉ってきたシーンがいくつか。

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 一つ例を挙げますと本編の前半、教室のざわついた空気の中で、つかさが「こなちゃんは、何歳くらいまでサンタさん信じてた?」と話題を振った直後にスパッと訪れる、放送事故じゃないかと思えるほどの徹底的な静寂。「決して言ってはいけない話」「振ってはいけないネタ」という、極限までの緊張感。表面上はそんなこと、全然語っていないのに、こなたの家庭環境とかまで妄想が膨らんでしまう、そんな多大な情報量を音響効果だけで実現してしまっているわけですね。

 例えば、「タンス」「小指」という二つの単語だけで、我々はそれが「足の小指」であること、ぶつけた時の痛みのすさまじさ、声も出ないほどの痛みに耐えてうずくまる人、などがぶわーっと想像できるわけですよ。それが、「共通の経験」に裏打ちされた、情報の再生産なわけです。一見少ない情報量に見えても、良質なコンテンツの下には実は膨大な世界が広がっていることの、これは好例ではないでしょうか?

 思えばらき☆すたは、そういう「再生産」があちこちでキいているアニメです。「あるある」というネタにしても、数あるパロディにしても、見ている側の持つ経験に照らして、敏感に反応したところが笑いのツボになるわけです。これだけだと「わかる人にはわかる、そうでない人には楽しめないアニメ」で仕舞いなんですが、他にも先の音響効果のような色々な仕込みがあるわけで、「そこに気づけるかどうか」で情報量は何倍にも高まるわけですな。

 「らき☆すた」をしゃぶりつくす。そのために、コマ送りをしてカットの一つ一つを丹念に味わうのもいいでしょう。良いヘッドホンを使って、ちょっとした音響の一つも聞き逃すまいとがんばるのもアリと思います。自分の感性一つで、象徴されるものを全て汲み取ろうと考えつくすのもグーです。他メディア展開の妙を全て拾うべく、ラジオにWebに雑誌に単行本と、関係するものを全て追いかける「修羅の道」さえも取ることができます。そうやって、「自分なりの楽しみ方」を見つけることができる、そうするだけの甲斐があるアニメが、この「らき☆すた」なのです。制作サイドが用意した仕掛けの、どこまで追っかけても良いし、どこかで止めても良い。あなた次第で、どんな楽しみ方も思うがままです。

 ストーリー以上に音が語っていたシーンをもう一つ。後半、クリスマスと結婚適齢期に係るななこ先生のシーンの悲哀がね、もうね…(涙)。今どき、25どころか30を過ぎて結婚する人なんてゴマンといるわけですし(実際、わたしゃ24で結婚してますが「そりゃ早い」と言われますよ)、このぐらいで「売れ残り」なんて心配しなくても、とは思うわけですが…この絶妙のBGMに哀愁を帯びた背中、手に提げたケーキの揺れるさま数秒間に投入された技術力の高さを見るとね、「このケーキの揺れは、ななこの揺れる気持ちそのものなんじゃないか」とか、やっぱ思っちゃうわけですよ。うーおー!!切ねぇーーー!!切ねぇよ晴子s

 次は、一体誰が何を見せてくれるのだろう?そんな期待とともに、今週も楽しく視聴を終えました。次回は、祭り、ですか。前に一度夏祭りのネタがありましたが、今回は冬の祭り?なんでしょうねぇ。この作品自体が「祭り」的な扱いをされている中、少なくともらき☆すたの中で描かれる「祭り」はあくまでゆるゆると、いー感じで進むのだろうと思いつつ…。


※今週の一番気になったネタ
 セバスチャンがくさい?それはイジメと言うんじゃないのか?くんくん、くさいのか、におうのか?オレ、ハルヒ村じゃもてない谷口って言われてて、くさいとかきたないとか…。

 …う~ん。イマイチ。orz
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