Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
   来訪者数: since 2004/12/2...    
「背すじをピン!と」最終巻!!
 「仕事の愚痴りブログ」になってしまわないようにっ!ちゃんと趣味のことも書かねばっ!!

 というわけで。発売直後にゲットしていたんですけど、年度末やら何やらのいざこざに阻まれて全然読めずにいた、「背すじをピン!と」の最終巻を、つい今しがた、読了いたしました。

 読み終えるのが惜しくてたまらない気持ちでしたが、こちらのそんな気持ちはお構いなしにサクサクとエンディングまで持っていってくださいました。帯のコメントを見ると、作者の横田さんが書きたかったところまで、きっちり描き切ってくださったようで、残念だけど清々しい読後感でいっぱいでございます。最終話のあのラストの演出は痺れますなぁ、大好きですこういう粋な計らいは!!本編そのものも、「奇をてらわず、王道に沿って、ツボを外さずに真正面からぶつけてくる」ような実直な作りが、要所要所でグッときます!最後の最後まで、とても気持ちよく読ませていただけて、感謝感激雨あられです!このまま彼らとお別れではあまりに寂しいので、近いうちに何とか時間を作って、「全10巻一気読み」を是非やりたいですねぇ。

 作者の横田さんには、素敵な作品を送り出して下さったことへの感謝を。次の作品、楽しみにしております!
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
田中圭一のうつヌケを読んだ。
 以前から、電子書籍化されたら是非読んでみたいと思っていたのです。

 本日、既に出ていることを知って即購入。一気に読みました。ふー。

 私も以前(ブログを始めるより前ね)、それなりに重たいうつに苦しんだ経験を持ちます。本州で金融機関に勤めている時にもほとんどうつ状態だったことがありますし、北海道にUターンしてからも実に数年間の長いトンネルを彷徨いました。おかげさまで、近年はもう揺り戻しの影に怯えることすら無くなって久しいのですが、それでもあの経験が生きてるなと感じることは多いですし、何かヤバそうな気配を感じたら真っ先に放り出して自分自身の正常化を最優先にするクセを付けてます。

 そんな経験を振り返りながら、一気に読み終えて。自信をもって断言します。これは、いい本です。

 今の世の中、弱者同士が傷つけあうようなことが多いと感じられることも多いですし、ブラックな職場は数知れず、あちこちにうつへのトンネルの入り口が大きく口を開けているような気さえします。だから、こんな時代だからこそ、この本に書かれていることは、もっと多くの人たちに、沁み込んでいってほしいと切実に願います。大丈夫。トンネルの出口は、あなたにも見つけられます。

 うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち(電子書籍限定フルカラー版)

※追記
 この本を読んで、「素晴らしい!この作家さんの、別な作品も読んでみたい!」とか思われた場合、その先の結果に対しては当方は一切保証いたしません。(^^;;;;;;
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
「わたしたちの伝説の一冊」を読んで
 うがはああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!



 ……久々に……本当に久々に、あの新刊の残り一篇を読む気になって、遅まきながら手を付けた結果が↑これだよ!!なんちゅー……なんちゅー話を読ませてくれるんや……。

 繰り返し読まずにいられない、個人的に「ものすごく美しいと感じる一節」も見つけましたし、話の流れも本当に好き。最後の2ページなんてもうもうもう……あの「長い休日」に勝るとも劣らない、極上の一品じゃないですか!!

 アニメでも原作でもいい、「十文字事件」の顛末を知っている者は、今すぐこの一篇を読みなさい。今すぐ!なう!!
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
「箱の中の欠落」「鏡には映らない」を見返して
 この二つ、絶妙に絡んでませんかっ!!

 …ああ、すいません、昨夜記事にした古典部シリーズの新刊短編集、「いまさら翼といわれても」の、しょっぱなを飾る二編なんですが。

 この本を手にして、読み始める前に、巻末の初出情報を確認しました。すると、発表された時系列、この間に収録された全編にわたって、バラバラなんですよ。一本目の「箱の中の欠落」は文芸カドカワ2016年9月号、続く「鏡には映らない」は野生時代2012年8月号、三本目の「連峰は晴れているか」なんて、野生時代2008年7月号ですよ。なんでこんなことに?

 たまたまそうなっただけだ、或いは、特に計画性無く発表した作品群を作中の時系列に並べたらこうなった、なんていう意見が多いのでしょうか。本当に?そんな簡単なものじゃあないでしょう。少なくとも、前半部三篇を見る限り、私には明確な意図があって並べ直されたようにしか思えません。

 だって、一本目の途中で、奉太郎と里志の、こんな会話があるのです。

奉「前にお前と夜の散歩をした時も、似たような話じゃなかったか」
里「ああ……あれは、中学三年だっけ。懐かしいね」
[「箱の中の欠落」「鏡には映らない」を見返して]の続きを読む
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
古典部シリーズ・最新作「いまさら翼といわれても」
 結局、一瞬たりとも待つことなどできずに、発売直後に買ってしまいました。そして、その少し後に、電子書籍でも出ていることを知って、そっちにすべきだったか?!(作者のコメントが特典でついてるって言うし!)と頭を抱えましたが、まあ、いいんです、そういうのは。大事なのは中身。そうです、中身です。

 その中身を、すごく大事に読みたくて、数日おきに一話ずつ読んでいます。ようやく2話目の「鏡には映らない」までを読み終えたところですが…いやー。いいですわー。何とも。はふぅ。

 ゆっくりと噛み締めることで、色んなものが浮かび上がったり、私の中に沁みていったりします。それらは、決して甘いものばかりではなく、少なからず苦々しい何かを含むものでもあるんですが…その苦みを含む、複雑で繊細で切ないものらを、じっくりと味わい尽くす。それこそが、このシリーズの醍醐味だと思っています。

 もう多分、京アニさんは本作の続編を作らないでしょう。だからというわけではないのですが…この原作を最後まで、私は見届けたいと思っています。彼らの先行きは、きっと、決してバラ色ではないのですが、それでも見届けずにはいられません。まあ、先のことは先のこと。今は、手元のこれを味わいましょう。年末くらいまでかかって、噛み締めていきたいと思います。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。