Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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田中圭一のうつヌケを読んだ。
 以前から、電子書籍化されたら是非読んでみたいと思っていたのです。

 本日、既に出ていることを知って即購入。一気に読みました。ふー。

 私も以前(ブログを始めるより前ね)、それなりに重たいうつに苦しんだ経験を持ちます。本州で金融機関に勤めている時にもほとんどうつ状態だったことがありますし、北海道にUターンしてからも実に数年間の長いトンネルを彷徨いました。おかげさまで、近年はもう揺り戻しの影に怯えることすら無くなって久しいのですが、それでもあの経験が生きてるなと感じることは多いですし、何かヤバそうな気配を感じたら真っ先に放り出して自分自身の正常化を最優先にするクセを付けてます。

 そんな経験を振り返りながら、一気に読み終えて。自信をもって断言します。これは、いい本です。

 今の世の中、弱者同士が傷つけあうようなことが多いと感じられることも多いですし、ブラックな職場は数知れず、あちこちにうつへのトンネルの入り口が大きく口を開けているような気さえします。だから、こんな時代だからこそ、この本に書かれていることは、もっと多くの人たちに、沁み込んでいってほしいと切実に願います。大丈夫。トンネルの出口は、あなたにも見つけられます。

 うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち(電子書籍限定フルカラー版)

※追記
 この本を読んで、「素晴らしい!この作家さんの、別な作品も読んでみたい!」とか思われた場合、その先の結果に対しては当方は一切保証いたしません。(^^;;;;;;
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「わたしたちの伝説の一冊」を読んで
 うがはああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!



 ……久々に……本当に久々に、あの新刊の残り一篇を読む気になって、遅まきながら手を付けた結果が↑これだよ!!なんちゅー……なんちゅー話を読ませてくれるんや……。

 繰り返し読まずにいられない、個人的に「ものすごく美しいと感じる一節」も見つけましたし、話の流れも本当に好き。最後の2ページなんてもうもうもう……あの「長い休日」に勝るとも劣らない、極上の一品じゃないですか!!

 アニメでも原作でもいい、「十文字事件」の顛末を知っている者は、今すぐこの一篇を読みなさい。今すぐ!なう!!
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「箱の中の欠落」「鏡には映らない」を見返して
 この二つ、絶妙に絡んでませんかっ!!

 …ああ、すいません、昨夜記事にした古典部シリーズの新刊短編集、「いまさら翼といわれても」の、しょっぱなを飾る二編なんですが。

 この本を手にして、読み始める前に、巻末の初出情報を確認しました。すると、発表された時系列、この間に収録された全編にわたって、バラバラなんですよ。一本目の「箱の中の欠落」は文芸カドカワ2016年9月号、続く「鏡には映らない」は野生時代2012年8月号、三本目の「連峰は晴れているか」なんて、野生時代2008年7月号ですよ。なんでこんなことに?

 たまたまそうなっただけだ、或いは、特に計画性無く発表した作品群を作中の時系列に並べたらこうなった、なんていう意見が多いのでしょうか。本当に?そんな簡単なものじゃあないでしょう。少なくとも、前半部三篇を見る限り、私には明確な意図があって並べ直されたようにしか思えません。

 だって、一本目の途中で、奉太郎と里志の、こんな会話があるのです。

奉「前にお前と夜の散歩をした時も、似たような話じゃなかったか」
里「ああ……あれは、中学三年だっけ。懐かしいね」
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古典部シリーズ・最新作「いまさら翼といわれても」
 結局、一瞬たりとも待つことなどできずに、発売直後に買ってしまいました。そして、その少し後に、電子書籍でも出ていることを知って、そっちにすべきだったか?!(作者のコメントが特典でついてるって言うし!)と頭を抱えましたが、まあ、いいんです、そういうのは。大事なのは中身。そうです、中身です。

 その中身を、すごく大事に読みたくて、数日おきに一話ずつ読んでいます。ようやく2話目の「鏡には映らない」までを読み終えたところですが…いやー。いいですわー。何とも。はふぅ。

 ゆっくりと噛み締めることで、色んなものが浮かび上がったり、私の中に沁みていったりします。それらは、決して甘いものばかりではなく、少なからず苦々しい何かを含むものでもあるんですが…その苦みを含む、複雑で繊細で切ないものらを、じっくりと味わい尽くす。それこそが、このシリーズの醍醐味だと思っています。

 もう多分、京アニさんは本作の続編を作らないでしょう。だからというわけではないのですが…この原作を最後まで、私は見届けたいと思っています。彼らの先行きは、きっと、決してバラ色ではないのですが、それでも見届けずにはいられません。まあ、先のことは先のこと。今は、手元のこれを味わいましょう。年末くらいまでかかって、噛み締めていきたいと思います。
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「背すじをピン!と」がものすごく面白い
 少年ジャンプで連載中のコミック、のはずです。私はKindleでしか読んでいませんので、ちょっと自信なしですが。

 読み始めたきっかけは、この作品の作者さんが、あの「Webマンガ版痴漢男」の作者さんだったから。既に商業デビューされたことは知っていましたが、これまではなかなか、上手い具合に巡り合える作品が無くて、接触せず仕舞いだったのです。

 しかし、今作は、何かの縁がピッタリとかみ合って、最初の単行本が発売された時からずっと読み続けております。内容的には、「競技ダンス」というジャンルのスポーツ(だよな?実は私もほとんど知らないので…)に取り組む、高校生たちの物語。正直なところ、最初の頃は少し地味な感じがしていたのですよ。それでも、何か、深奥に触れる部分があったのでそのまま読み進んできたところ、巻を追うごとにどんどん面白さにブーストがかかり続け、ここ数巻は、おいおい一体どこまで行くんだ!という勢いです。

 勝負もののエッセンスを濃い目に抽出し、ジャンプ流の王道バトル風に意識的に調味しているようにも思えるのですが…でも、ここまでテンション高いままずーっと引っ張ってくれる作品は、なかなか珍しいんではないですかね?数ページごとに織り込まれる幾多のドラマを含むハイスピ気味のテンポ感、加えて各モチーフのボルテージのあまりの高さ、コマを目で追っているだけなのにまるで本当の踊りをストップモーションで見せられているかのような絶妙な躍動感、それらが一体となって息もつかせぬ展開として描かれる興奮…いやー、もう、一気に読めちゃうのが悔しくも幸せすぎて、読み終えた後は「ほぅ…」とため息をついてしまう有り様でございます。

 最新の8巻は…いやもう、ホントにアツい!!ただ、このアツさに酔いしれながらも、「主人公たちが敗退しちゃって、先輩たち無双な展開だなー」という若干の不満が頭の片隅でわずかに燻っていたところ、なんだあのラスト2話!!もうね、涙腺決壊寸前でございましたよ!!こういう、しっかりと地に足の着いた「美しい伏線回収」には滅法弱いんだよ~~~!!

 結論。読んでないヤツぁ読め。これを読んでないなんて、あまりに勿体ない!!オススメ。超オススメ。
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